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≪人妻ユイの不倫文化論≫お向かいの家のご主人と…不倫は突然に

  • 2015年07月15日  仮屋園 ユイ   



    不倫相手とは、ある程度の距離があったほうが良いというのは最早常識ですよね。近所の2人が歩いていたら、誰になにを見られ言いふらされるかわかりません。それなのに最近の私はタブーの中のタブーを犯してしまう傾向があるようで、お向かいの家のご主人とちょっとした関係を持ってしまったんです。今回はそのお話しをしていきますね。

     

    【家族想いで寡黙な人、と思っていた】

    赤い屋根とこじんまりした家庭菜園が素敵な、絵に描いたような「夢のマイホーム」がわたしの住居の向かいに建っています。とってもにぎやかな男のお子さんが3人、若くて綺麗な奥様と、ご主人の5人暮らしだということは以前から気付いていました。眠そうな顔をしながら犬の散歩を毎朝したり、休日には子供と庭いじりをしたり…ご主人は口数こそ少なそうなものの家族想いのこちらも絵に描いたような「イケダン」、イケてる旦那様といったところでしょうか。わたしの家はわたし自身が不倫妻でなんともいえない感じになってしまっていますが、こんな見本のようなご家庭もこの国にあるんだなぁと思えるくらいの家族だと思っていました。

     

    【バーで酔いがまわった男性に絡まれる】

    悪さをしてやまないわたしですから、とある夜「仕事仲間と飲んでくる」と主人に話して家を出て、飲みたいだけ飲んでやろうと気の許せる後輩2人を連れて飲みにいきました。居酒屋さんで食べて飲んで、カラオケで歌って飲んで、3軒目のバーではさすがの後輩もかなり酔って使い物にならなくなっていました。わたしもそこまでお酒に強いタイプでは無かったのですが、楽しい気持ちの方が勝っていてこの日はそこまで酔いがまわっていなかったように思います。そこで仕方なく後輩をタクシーに乗せ、後輩の住んでいるアパートを運転手さんに伝えお金を多めに渡してきてから再度そのバーで1人飲み始めました。すると、わたしの座っていた席に、男性が座っているではありませんか。

    飲みかけだったジントニックを一気に飲み干すと、こちらを見て「ひとりになったの?一緒に飲もうよ」と堂々ナンパしてきたんです。んー…不倫コラムニストやってますからね、彼の左手の薬指に光るモノを確認して「ふむふむこの男性もわたしと同じ類の人間か」と判断しました。マスターが、わたしの飲まれたジントニックの代わりに新しいものを隣の席に作ってくれて、わたしはそこに腰かけました。そうしたら、もうしゃべるしゃべる…彼は延々自分の仕事についての愚痴をこぼし続けました。お酒がマズくなるくらいに。でも見た目はそこそこ、身長高めで声も好みだったのもあり、なんだか可哀そうだしとことん聞いてあげることにして付き合っていました。仕事がツラいこと、上司に恵まれないこと、待遇面で不満があること…奥様はそれを聞いてくれず、稼ぎを簡単に自分だけの趣味につぎ込んでしまうとか、色々と吐き出してもらったところでバーの閉店時間が来てしまいました。もちろん終電、逃してます。さてどうしましょう。マスターは、もらってけもらってけと茶化しながらも「頼むからその困った客連れて帰ってくれよ」という目をしていました。そうしてわたしはその男性と、近くのホテルで朝まで休むことにしたんです。

     

    【朝になってわかった事実】

    ホテルに着いた途端、ベッドで彼は横になって爆睡でした。眼鏡だけそっと外してあげてから、わたしは貴重品を持ってシャワーを浴びに行き、そしてのんびり部屋に配置されたやけに立派なマッサージチェアに座って携帯デーム機で遊んでいました。知らない男性とホテルの一室に2人きり。不謹慎極まりないですが、それがハラハラドキドキして楽しいんですよね。そして朝7時を過ぎた頃、彼は起き上がりました。ハッとした顔をして「すみません…!」と謝ってきたのみ。その後終始なにかを考え込んでいるようでした。「かなり酔っておられて、辛そうで。バーが閉まったあと、ここで休んでもらってました。なにもないですよ、それだけです。」そう伝えると、昨夜のマシンガントークの主とは思えないくらいの小声でまた「すみません」と一言。言い放ったところで急にわたしの顔をマジマジを見て「あっ、向かいの!」と声をあげてきたんです。

    服装の感じが普段と違って若々しい感じでしたし、髪型もイマドキな2ブロックでバッチリ決まっていたし、とにかくしゃべるし眼鏡かけていたしでまさかこの男性が向かいの家のご主人とは思っていませんでした。(なんだか、普段はとってもイケてないと言っているようで失礼ですね。すみません。)わたしとしたことが…遊ぶ相手を間違えたみたい。バレてしまっては仕方ない、わたしの夜用の名刺を出してご挨拶。「不倫コラムニスト・女性向けAVシナリオライター」の肩書に彼は唖然としていました。昼の名刺と夜の名刺があるんです、それぞれに仕事がしやすくなるように。もう、こうなったら取材だ!と話しかけてみるものの「これってヤバイですよね?」としどろもどろでご主人はパニック状態。落ち着かせてから秘密の共有のお話しを始めることが出来ました。

     

    【急に不倫体質に変わったご主人】

    社会的に、倫理的に許されないのが不倫。たとえ、たまたま2人で会っただけでも見る人が見れば「不純だわ」とか「酷い大人ね」と言うでしょう。そうかもしれません。いや、その通りでしょうね。でも、あの朝向かいのご主人と秘密の共有をしてから、2人は一晩一緒に居たけれどなにもなかった…だから大丈夫だし、バレてないからもっと大丈夫!みたいな感情が彼に湧いてしまったのか、子供と奥さんが出かけた後にうちに普通に来たんです。不注意際なりない。また飲みに行きたいとか、どうとか…あの日の出来事で、不倫相手に立候補してきているみたいですが、これはちょっと色々と考えなければならないところまできていると、少々困っているユイでした。