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≪人妻ユイの不倫文化論≫ユイの思い出“6月のワンナイト・ラブ”

  • 2015年07月01日  仮屋園 ユイ   



    一夜限りのメイクlove、大人なら一度は経験があるかもしれませんね。誰だって、善く生きるのに疲れるときもありますから、そんな思い出があっても悪くないのではないでしょうか。6月は、ジューンブライドとも言われる結婚シーズンですが、不倫妻のわたしにとって印象的だった6月のワンナイト・ラブについて今回はお話しをしていこうと思います。

     

    【憧れの先輩と、再会できたと思ったら…】

    専門学校時代に知り合った憧れの先輩は、なにに対しても一生懸命で意欲に溢れた人でした。彼の就職先を知って、わたしはその会社への就職を目指しそして内定を勝ち取ったんです。ものすごい執念だと自分でも思うのですが、それくらい憧れた人だったんですよ。女性なら、多分憧れの先輩に一人や二人…いるのではないでしょうか。そして、彼は職場でも人望が厚く、仕事をバリバリこなしてカッコよさに磨きがかかっていました。入社したてでなにもかも上手く出来ないわたしに、優しく丁寧にひとつひとつ仕事を教えてくれましたし、時には飲みニュケーションをして社会人としての礼節まで教えてくれました。告白しようかとも思っていた頃に、先輩に彼女が出来ました。ショックでしたがその彼女さんがまた出来た人間で…わたしの出る幕は無いな、と潔く身を引いたものです。そんな彼から、ある日突然連絡が来ました。風の噂で結婚をしたと聞いていましたから、あれ?と思いましたがまだ若く人間の強かさや愚かさをまだ知らなかった当時のわたしは、誘われるままに先輩とご飯を食べることになったんです。

    ご飯に行くと、2人きり。既婚者と2人きりはマズいかな…と思いながらも久々に会った先輩はやっぱり素敵で、ちょっとくらい悪さをしてもいいかなって気持ちになってしまいました。飲み過ぎて終電を逃し、彼は家が近いから泊まっていけばいいと言って自宅に招いてきたんです。「嫁とは不仲で、実家に帰っていて家は俺一人だから。」と。それが嘘か本当かはどうでも良かったんです。自宅にいきなり酔った後輩を泊めるって、しかも既婚者なのにって…当時のわたしは色々とショックだったのを鮮明に覚えています。

     

    【自宅に上がり込む勇気、不倫女のはじまり】

    憧れの先輩がわたしだけのものになる…そんなことは夢物語だと知っていました。遊びかもしれない、退屈しのぎかもしれない、それでもいいから他の誰も知らない彼の顔を知りたくて、先輩の後ろを黙ってついていきました。既婚男性の自宅に上がりこむなんて、今の私であれば入念に下調べをしてからでなければしませんが、当時若さと勢いで行ってしまったわけです。勇気が要ったのは確かです。でも、それほど深く考えてはいませんでした。不倫イコール“許されないこと”とはまだはっきりと感じられていなかったからです。

    先輩の自宅は、とてもきれいにしてありました。掃除がしっかりと行き届いていて、とてもいい香りがしました。彼女、ではなく奥さんの影を感じるポイントも多々ありました。シャワーを借りると女性もののシャンプーが置いて浴室に置いてありましたし、食器も女性が好むブランドのものがありました。お風呂上りに借りたルームウェアだって、奥さんのものだったと思います。でも、今夜だけでも先輩の奥さんになれるなら幸せ…なんて思って楽しんだわたしは、生まれながらに不倫女の素質があったのかもしれませんね。

    シャワーを浴びてお茶をいただいていたら、シャワーを済ませた彼がいきなりわたしに覆いかぶさってきました。なにも言わずに、キスをしてきました。あの先輩とのキスかどうかもわからないくらい、酔っていましたし眠たかったですけど…頭がしびれるというか、余計な感情は一切湧かずに彼の求めるままに応えてしまいました。

     

    【中毒性のある楽しみと喜びを体験してしまう】

    わたしは気が多い方ではありましたが今まで特別経験が多かったわけではなかったので、ベッドではない場所で行為に及んだことはありませんでした。言葉を何も交わすことなく無我夢中で求められるままに応えたのは、リビングのソファーの上でした。既婚者の自宅に上がり込んで、奥さんのルームウェアを身に付けて、リビングのソファーで繋がる…なんていけないことをしてしまったんだろうと思いながらも、その後ベッドへ移動して先輩の腕枕でぐっすりと眠ったあとは「楽しかった…」と満足感でいっぱいになりました。

    翌朝起きたときに先輩の姿はベッドには無く、恐る恐るリビングへ行くと彼は朝ごはんを用意していました。テレビのワンシーンのようにトーストとサラダが食卓に並び、コーヒーを落としている良い香りがして…キッチンには寝癖で髪がぐちゃぐちゃの彼は目玉焼きを焼いていました。「おはよう。眠れた?」言葉も無く求め合った昨夜とはうって変って、いつもの優しく気が利く先輩でした。

    一生懸命に朝食を準備していたのは彼の罪滅ぼしだったのかもしれません。既婚者なのに寂しさを埋めるために、慕ってくれている後輩を思いっきり抱いたのですから。でも、わたしはそれでも良かったんです。彼が求めてくれた、そして彼のこういう姿を知ることが出来た…最高の喜びですし、楽しかったと感じてしまったんです。不倫、それは許されない行為ですが、このドキドキ感は中毒性があります。この後、彼からはぱったり連絡が来なくなってきてしまったのですが、それでもこの6月のワンナイト・ラブはわたしの中の不倫体質を目覚めさせた夜だったなぁと思っています。