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≪人妻ユイの不倫文化論≫満たされない思いを埋める。それが“不倫”

  • 2014年11月05日  仮屋園 ユイ   



    許されない恋、不倫。ダメと言われるとなんとなくしたくなるのが人間の性ですが、そんな不倫を自分から進んでしてしまうのは男性だけでなく女性からというケースも少なくありません。女性が不倫に走る理由…。それはパートナーでは満たされない思いを、埋めるためなのかも知れません。

     

    【家庭をあるべき姿に保つために必要なこと】

    大好きな人とずっと一緒に居たいから、結婚をする。いつか子供を授かって、幸せな家庭を築きあげる…誰もが思う、理想の人生です。確かに、浮気症で不倫も数多く経験したわたし自身も、結婚を決めた当初はそう思っていました。今でも、幸せな家庭を築きたいという気持ちに変化はありません。

    でも、幸せな家庭を築きあげるために必要な、乗り越えなければならない問題が家庭にはいくつもあるのです。家計のやりくりから、物の好み、育児の方針だったり、テレビのチャンネルひとつにとってみても、自分自身だけの考えで行動するなんてことは許されません。家庭というのは温かく心地よい代わりに、独身の人と比べて格段に不自由なのです。

    不自由を楽しむのが家庭の醍醐味かもしれません。でも、強いられるのはズバリ“我慢”。思ったこと、感じた不満を口に出して伝えられるならどれほどラクでしょうか。でもそんなことはできません。いくら家族とはいえ、思ったこと全てをパートナーや子供にぶつけて押し付けてしまったら家族関係がギスギスしてしまって、それこそ幸せな家庭から程遠くなってしまうからです。

    仮面夫婦、友達親子…そんな言い方する人はたくさんいますが、当の本人たちが幸せならば、家庭のあるべき姿といえると思います。家族とはいえ別人格保持者、自分の思い通りに動くはずもありませんから、とにかく我慢が必要なのです。

     

    【満たされない思いを埋めるのが、不倫】

    「主人は優しいけれど、優しいだけの男って本当につまらない。だから、不倫相手には面白い男性を選びます。一緒に居て安らげるのが主人、一緒に居てドキドキして楽しいのが不倫相手です。」

    わたしの数少ない不倫妻友達のAはこう言います。確かに、わたし自身もそうです。主人はとても優しく、家庭のことを大切にしてくれています。暴力的だから別れたいとか、家計にお給料を入れてくれないとか、そういった本当に家庭の危機につながるような問題と我が家は無縁です。暖かな家庭、優しい主人にかわいい子供…そんな恵まれた環境にいながらなぜ不倫をしてしまうのか、不倫を繰り返しているのか、それはズバリ満たされない思いがあるからなのです。

    世の中というのは、なにかを得たら必ずその代わりになにかを失うことになります。女というのは生きていればいつか“結婚”というカードと“妊娠・出産”というカード、そして“育児”というカードを使うときが大抵の場合、訪れます。そのカードを若いうちに使うか歳を重ねてから使うかは人次第ですけれど、わたしは比較的早い段階でカードを使い果たしました。そのカードを使うライフイベント自体は大変喜ばしく貴重なものでした。でもその代わりにわたしから自由な時間は無くなりましたし、女としての自分でいるための時間を作れずママとして生きる時間が生活の大部分を占めるようになりました。

    自分が望んでそのカードを使ったのだから、良いではないか!と叱られるかもしれませんが、女って他の女が羨ましく感じる生き物なんです。望んで今の自分になったとはいえ、今の自分にはない自由が欲しくなったり、ママとしてではなく女として不特定多数の男性から見てもらいたいと思ったりします。女を枯らさないように、必死なのです。

    刺激不足の毎日には心躍らせるような刺激が必要ですし、トキメキ不足にはイケメンと会って食事をするのが一番です。刺激が足りないからといって、毎日仕事に育児に忙しい主人に「あなたは頑張ってるけど、退屈なのよ」なんて言ってしまってはもう主人はショックで立ち直れなくなるでしょう。満たされない思いを主人にぶつけるのではなく、怪しまれないように、決してバレないように、不倫をして自分のストレス発散と、家庭以外での居場所を作るわけです。そうして、毎日に満足できるように生活をすれば、多少のいやなことはガマンできるようになるのです。

     

    【誰かのために生きるというのは所詮綺麗ごと!】

    “不倫なんぞとんでもない、子供がショックを受けるだろうが!”とか、“パートナーのことを大切に考えたらそんなこと絶対に出来ないでしょう!”なんてのが一般論ですが、わたしからしてみればそれこそがまさに綺麗事。子供に対して“あんたのせいでママはしたいことが出来なかったのよ。一度しかない人生を、思うように生きられなかったのよ。”と思う親のほうが酷いと感じてしまうのです。不倫をバレないことを前提として経験を重ねていますが、そもそも不倫をしないための言い訳に子供やパートナーを利用したくはないからです。

    自分を犠牲にして、誰かのために生きる…とても素晴らしい話。この広い世の中、そんな慈悲深い素晴らしい人間も実際にいるのでしょう。けれど、わたしは自分を一番大切に考えます。自分が守りたいものは守るし、自分がしたいこともする。まさに自己中心的ですが、それがわたしが一番ストレスフリーで人生を過ごすコツと考えているんです。

    周りからは悟られないようにたくさんの嘘をつき、自分の気持ちには正直に嘘をつかずに生きること…それが、不倫人妻ユイの美学です。