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≪人妻ユイの不倫文化論≫過去の不倫を忘れたい女性

  • 2016年06月15日  仮屋園 ユイ   



    恋に落ちてしまっている間は、自分の理性がうまく働かないことが多いですよね。不倫をしてはいけないとわかっていても、ついその道に走ってしまうことがあるのはまさに“恋という病”そのものです。“忘れたくても忘れられない過去”を持つという女性に今回は話を伺うことができました。それは心も体も傷ついてしまった、20歳だった時にした不倫のこと。彼女がその不倫を忘れられない理由と、心の闇に迫ります。

     

    【社会人になって、初めての頼れる大人が彼だった】

    「高校を卒業して、そのまま警察学校に入ったので遊びらしい遊びは全くしてこなかったです。大学に行った同級生は彼氏が出来たり飲み歩いたりって楽しんでいたみたいだったんですけど、わたしはとにかく今の環境に1日でも早く慣れなきゃと思って遊ぶヒマさえありませんでした。警察学校での訓練が終わり、現場に配属されて警察官としての勤務が始まってから、初めて頼れる大人ができました。それが、関係をもってしまった彼でした。優しく指導してくれて、話も聞いてくれて、頼れるお兄さん的な存在だったんです。」

    抑えの厳しい環境にいた女性は、周囲が遊んで今を楽しんでいる中でひとり黙々と仕事に専念していたということを聞きました。そして、社会人デビューを果たし彼との出会いを経験したのです。彼には子供はいなかったものの奥さんがいたとのこと。既婚者と仲良くしすぎることは不倫だと知ってはいたものの、彼女の高まる気持ちが止められなかったんだとか…。

     

    【行き過ぎを感じつつも、楽しさで止められず…】

    「休みの日が一緒だと、先輩はバイクの後ろに乗せてくれて、ツーリングに出かけてくれました。今までこういう経験をしたことがなかったので、とにかく楽しくて。見知らぬ街で先輩に連れられて色々なところに行って、一緒にアイスを食べたりして…奥さんがいると知っても、2人で出かけることをやめられなかったんです。そして、彼は奥さんに仕事だとウソをついてわたしの家に泊まるようになりました。彼と一緒にお風呂に入ったり、鍋をしたり、くっついて寝たり…夫婦体験みたいで楽しくて舞い上がっていました」

    今まで遊びという遊びを知らなかった彼女は、先輩がしてくれることすべてに喜びを感じていたようです。確かに、愛しいと思う相手のバイクの後ろに乗せてもらって密着することや、一緒に寝泊まりすることで恋愛感情が高ぶっても仕方ありませんよね。

    これ以上深く関わってはいけないというラインまできていることは自覚しつつも、止められなかった彼女は、悲しい結末を迎えることとなります。身も心も傷ついてしまう前に、不毛な恋に終始符を打てればよかったのですが…。

     

    【妊娠発覚後、事態は急変】

    「彼との関係がどんどん濃厚になって、半年経った頃でしょうか。生理が来なくて妊娠検査薬を使うと陽性反応ができました。赤ちゃんが出来たんです。彼に話すとたじろいで、後で連絡するといって連絡が数日途絶えました。奥さんと別れ話をしてくれているものだと勝手に思い込んで、待っていました。すると、『嫁と別れられないから、産むなら一人で産んでほしい』と連絡がきたんです。なんて身勝手なことを言うんだと泣きました。でも、認知もしないし養育費も払わないの一点張り。中絶費用さえ払ってくれず、わたしは一人途方にくれました。それでもやっぱり怖くなって、中絶をしに産婦人科にいったんです。思い出すと今でも頭が痛くなります」

    遊びは遊び、嫁は嫁…その先輩にとって彼女はただの遊び相手だったのです。悲しいことですが、彼女は簡単に捨てられてしまいました。心と体に、後々にまで影響を与えかねない傷を背負うこととなりました。責任もとらない、そもそも認めないというんですから、その先輩もひどいものです。結局、やることはやってあとは身の保身のみ。こんな男性と結ばれずによかったのでは…と思うくらいです。

     

    【不妊治療をする今、あの不倫が無ければと大きな後悔】

    彼女はいま、無事に結婚をし仕事を退職して不妊治療に臨んでいるといいます。中絶がキッカケなのかどうなのかはハッキリとしませんが、不妊症を患っており、愛しいご主人との間に赤ちゃんができにくい状況なんだとか。20歳のときに、不倫をして授かった命を無下にした代償でしょうか…“命を捨てた、結果命を授かれない体になった”と彼女は今も当時の不倫を忘れられないといいます。もしも彼とあそこまで深い関係になっていなかったら…きちんと避妊をして、中絶なんて結果にならなければ彼とはいい関係のままでいられたかもしれない…と様々な考えが浮かぶんだとか。

    自分で身を守らなければ、このように危険で悲しいことになってしまう可能性のある不倫。既婚者と関係を持つ際は、お互いにとってどういう存在なのか、どういう存在でありたいかを冷静に考える必要があります。恋は盲目!なんて言って夢中で恋を楽しんでしまっては、つい先のことも考えずに今を楽しんでしまうものです。後悔しても戻らない命と時間の重みを感じながら、彼女はきっとこれからも生きていくのでしょう。