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★電脳歌人ミコトの恋の覚書 その3★男性必見“競わせる”テクニック

  • 2014年01月23日  菱月 美琴  



    気が付けば1月も終わり。

    いよいよ運気の変わり目、節分がやってきます。寂しかった季節とはサヨナラして、新しい出会いに期待したいですね。

    ぐるりと周りを見渡せば、目立った美男(美女)でも、エリート社員でもないのに異性の取り巻きが出来ているという人、いませんか?

    実はそういう人達にはちょっとした共通点があるのです。来る“春”に備えてその“モテ小ワザ”を学んでみましょう。

     

     

    「われ男(お)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子」(与謝野鉄幹)

     

    与謝野晶子の夫、与謝野鉄幹。短歌の世界では妻の影に隠れていまいちパッとしない存在。

    実際、妻ほど後の世に資料は残っていません。

    しかし『明星』発刊当時は文壇の大スター。文学青年達からは羨望のまなざしがむけられ、女性の取り巻きが絶えませんでした。その反面、複雑な女性問題や、人物批判の怪文書が出回ったり、『明星』が発禁になったりとトラブルも多く抱え込む人生でした。

     

    @この短歌、こう読みます。

    私は男だ。意気盛んな男。名声を勝ち得るべき男だ。勇ましく戦う男。詩歌を愛する男だ。

    恋を知る男。そして悩み苦しみ、悶える男でもあるのだ。

    「〜子〜子」で畳み掛けるようなリズムが印象的な短歌。途中、どんだけ自分好きなんだってツッコミを入れたくなりますが、最後の7文字で救われている感じがします。「ますらをぶり」と呼ばれる作風の中でも解りやすく、親しみやすい一首。業平気取りの一貫したナルシシスティックな短歌より、「もだえ」と平仮名で書くあたり、自分の弱みをさらけ出し、ありのままの苦悩が見えたりして興味深いです。

     

    A与謝野鉄幹ってどんな人?

    本名は与謝野寛(ひろし)と言います。京都のお寺の四男として生まれました。父親は学識豊かな人で、寛は幼くして一通りの学問の素養を身に付けます。しかし、その父親は寺以外の事業に手を出し失敗、四男の寛は幾度か別の寺に養子に出されるなど、幼少期は苦労をします。「神童」と呼ばれた寛は、養子先でも勉学に励み、十歳の若さで近所の子供たちに漢籍や「日本外史」など講義していたと言います。

    やがてその学識を認められて徳山女学校の国語教師に。才気あふれる少年は女生徒の人気の的。最初の妻は教え子でした。その後、与謝野晶子と知り合い、幾つかのドタバタがあり結婚。見出した才能は数知れず、女流歌人に、直接熱心な勧誘の手紙を送ったり、先を見越したプロデューサーとしての手腕は飛び抜けていました。

     

    B「君だけ特別」に弱い。

    女子大通いのA子さんは、若い俳句の講師が気になっていました。ある講義の後、その講師から「あ、キミ。今から私の講師室に来て」と言われます。突然の事に面食らったA子さん。「え、私ですか?!」。講師は、そう、と意味ありげな笑みを浮かべて教室を出て行きました。A子さんの心臓はバクバク。

    夕方のほの暗い講師室。雪崩が起きそうな位、本であふれた狭い空間に講師と二人きり。

    「あなた、俳句、どこかでやっていたの? とても筋がいいよ。もし、興味があるなら、僕がやっている句会に参加しない?」

    この一言がトドメとなりA子さんは恋に落ちました。俳句が上手だねとか言われた訳ではないけれど、十数人いる教室で私だけ呼ばれたという優越感。

    しかし、実際、句会に参加してみると、教室の殆どの女学生が集まっていたのでした。

    ひとりひとり別の機会に呼び出して、“君だけ特別”感を演出していたのですね。A子さんは「あ〜あ・・」と思うと同時に「でも、負けられない!!」と闘志をメラメラさせて、講師の“一番”になる為に、より一層熱心に勉学に励み、句会のお手伝いから身の回りのちょっとしたお世話まで、甲斐甲斐しくあれこれ尽くしました。それはA子さんだけに限った事ではなく、B子さん、C子さん・・・と、多くの女学生が講師を取り囲んで我先にと世話を焼き、激しく恋の火花を散らしました。

    講師は女学生達の競争心を煽り恋心を高める事で、それぞれの才能を開花させていく・・という、与謝野鉄幹の教えを実践してみた・・とかみなかったとか。

     

    Cさり気なく、競争心を煽る。

    鉄幹が取り巻きの女流歌人の一人一人に花の名前を付けて、それぞれの競争心を煽ったように、たとえば職場でさり気なく、「A子さんは字がうまいよね」「B子さんが淹れるお茶はとても美味しい」など、ちょっとしたほめ言葉でそれぞれの自尊心を刺激してはどうでしょうか。且つ、二人になるようなシチュエーションの時には、“君だけ特別”というような雰囲気を醸し出しつつ、自分の軽い失敗談や笑えるようなエピソードなど、“ここだけの会話”をして、二人の距離をぐっと縮めましょう。女性は自分だけに弱みを見せる人や、秘密を共有したりする人に恋心を持ち易いです。

    しかし、気をつけたいのは八方美人に思われないようにする事で、この兼ね合いがとても厄介ですよね。

     

    D“誰彼も”ではなく、特別な“たった一人”を。

    今回、“競わせるテクニック”を学びましたが、それだけやったのではただの女ったらしで終わってしまいます。さり気なく、モテ小ワザを駆使しつつ、最後はこの人!と決めた人にきちんと向き合って率直な想いを伝えて下さい。

    与謝野夫妻のように、強い絆で結ばれた相手に巡り合えるといいですよね。

     

    「節分会あの子が好きなひとが好き」