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★電脳歌人ミコトの恋の覚書 その20★誕生日の祝い方…寺山修司A

  • 2014年05月12日  菱月 美琴  



    一年のうちのたった一日、特別な日である「誕生日」。出来れば大好きな人と過ごしたいですよね。片思いの方は、気持ちを伝えるチャンスの一日とも言えます。カップルの方は、どんな風にお祝いしたら、絆をより深く出来るのでしょうか。
    寺山修司の俳句から、「誕生日」にまつわるあれこれを考えてみたいと思います。
     
    「燃ゆる頬花よりおこす誕生日」
    (引用:寺山修司著『花粉航海』より)
     
     
    @この俳句、こう読みます。
     
    読み方は「もゆるほお はなよりおこす たんじょうび」です。季語は「花」。
    五月、一面の花畑に寝そべり、花に顔を埋めていた青年が、起き上がる一瞬…というイメージでしょうか。
    その青年の頬は希望に燃えて少し紅潮しており、キラキラと澄んだ真っ直ぐな眼差しも感じられます。
     
    寺山修司の実際の誕生日は12月10日なので、ここでいう「誕生日」は、新たに生まれ変わった日ともとれます。
    『われに五月を』の「五月の詩」に、「二十才 僕は五月に誕生した/僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる/いまこそ時 僕は僕の季節の入り口で/はにかみながら鳥たちへ/手をあげてみる/二十才 僕は五月に誕生した」とあります。
    詩人として大きく飛躍する日として、そのひと区切りを「誕生日」として捉え、明るく希望に満ちた様子がイメージできる、爽やかな作品ですね。
     
     
    A寺山修司と五月。
     
    寺山修司が亡くなったのは1983年5月4日でした。
    3周忌に刊行された、新装初版『われに五月を』(思潮社)の表紙をめくると、母・寺山ハツ直筆の追悼文があります。
    「五月に咲いた花だったのに
    散ったのも五月でした  母」
    元妻で、離婚後も寺山修司のよき理解者であり仕事のパートナーでもあった、演劇・映画プロデューサーの九條今日子さんは、先日お亡くなりになり、告別式は5月5日に行われたそうです。(ご冥福をお祈りいたします。)
     
     
    Bサプライズ…過ぎて戸惑う。
     
    Aさんはイベント好きでサプライズも大好き。付き合い始めたB子さんの初めての誕生日をどんな風に祝おうかと、あれこれ考えており、一つの作戦を思いつきました。
    そして、誕生日の夕方、デートの約束をしました。
     
    B子さんは最近忙しく残業続き。独り暮らしのアパートへは、帰って寝るだけの日々でした。誕生日の今日はたまたま日曜日。夕方からのデートなので、ゆっくり眠って体調を整えておこうと思っていました。
     
    早朝、「ピンポーン、ピンポーン」とインターホンの音。
    「宅配便でーす」。
    B子さんは寝ぼけてぐしゃくじゃの頭のまま、家のドアを開けました。
    すると、宅配便業者に扮したAさんが立っていました。
    「お誕生日、おめでとう!!」抱えきれないほどの大きなバラの花束。
    「あっ・・・ありがとう」。B子さんは眠い目をやっと開けながら受け取り、はっと我に返りました。
    玄関は靴が散らかり放題。自分自身もヨレヨレのパジャマにボサボサの髪・・・。もちろんノーメイクで眉毛が無い…
    Aさんもあっけにとられた顔。いつもきちんとキレイにしているB子さんのイメージが、ガラガラと崩壊してしまいました。
    「ご、ごめんね。夕方またね」。B子さんは大急ぎでドアを閉めました。
     
    夕方、時間通りに待ち合わせてデート。でも、朝の一件の気まずさが後をひき、夜景も美味しいディナーも楽しめませんでした。
    二人ともその日を境に恋心は急激に醒めていき、やがて自然消滅してしまいました。
     
     
    C付き合いの段階を踏んで。
     
    Aさんは「誕生日」という特別な日をサプライズで喜ばそう!と意気込むあまり、相手の状況や気持ちへの配慮が疎かになってしまいました。
    プレゼントも演出も、付き合いの浅い深いに応じ、段階を踏むのがベストです。欲しいものをいただけたら、それに越した事はないのですが、付き合いはじめなら、素敵なレストランを予約してくれたとか、映画に連れて行ってくれた…等、モノ以外のお祝いでも十分気持ちが伝わります。サプライズは、ある程度お付き合いが進み、お互いの状況が見えてきた所でするのがベストでしょう。
     
     
    D特別な日。
     
    誕生日は特別な日。一年をリセットして、再出発を意味する日でもあります。自分自身に置き換えてみて、その日はいくつになっても何となくウキウキするもの。片思いの人は、相手が負担に思わない程度の、ちょっとした贈り物をしてみてはいかがでしょうか。
    「誕生日にいただいた」というだけで、嬉しさも格段に違ってきます。
    好きな人や恋人以外にも「お誕生日、おめでとう」の言葉をかけてあげると喜ばれます。「その日を覚えていてくれた」というだけ嬉しいものです。
    たった一言なのに、人間関係を円滑にしてくれる、魔法の言葉ですよね。
     
    「すっぴんが好きと言うひと葱坊主」