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★電脳歌人ミコトの恋の覚書 その36★夫婦と恋愛感情…中村草田男

  • 2014年07月07日  菱月 美琴  



    七夕。空を見上げれば天の川がキラキラ綺麗に輝いています。織姫と彦星の伝説を思い出しながら、運命の恋を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。
    人と人が結ばれて、晴れて夫婦になった時、そこがゴールではありません。自分自身、結婚しても恋心を忘れたくない、相手にもずっと恋心を持っていて貰いたいと思いますよね。
    どうしたら、恋を持続できるのでしょうか。
    ピュアで素敵な旦那様代表、中村草田男(くさたお)の俳句にヒントがあるかもしれません。
     
     
    「妻二タ夜あらず二タ夜の天の川」
    (引用:中村 草田男著『火の島』より)
     
    @この俳句、こう読みます。
     
    読み方は「つまふたよ あらずふたよの あまのがわ」です。
    季語は「天の川」で、俳句では初秋の部類に入ります。
     
    奥さんが泊まりで外出します。いつも一緒の相手が居ない、がらんとした感じ。夜になると寂しさも一層深まり、空を見上げます。澄んだ夜空には天の川。離れ離れとなった織姫と彦星の事など思い出しながら、増々恋しい気持ちを募らせてゆきます。二晩独りで過ごす事の侘しさが、しみじみと感じられます。
    旧暦の7月は、今の暦では8月。天の川が一年中で最も高く明るく輝くと言われています。俳句で8月は初秋の括りになりますが、七夕の頃になると、思い出す一句です。
     
    A中村草田男さんの事。
     
    明治34年生まれの教育者で俳人。高浜虚子に師事します。東京帝国大学文学部在籍中に、東大俳句会に入会します。昭和21年、月刊の俳句雑誌『萬緑』を主宰しました。現代俳句の第一人者で、俳人協会の初代会長を務めます。
    内面心理を描き、人間探求派と称されました。また、明るくいきいきとした作風で、妻や子への温かいまなざしが感じられる俳句が多く、広く読者を魅了しました。82歳で亡くなる前日に洗礼を受けたそうです。
     
    B妻は永遠の恋人。
     
    デザイン会社勤務のA子さんの同僚、結婚5年目のBさんはかなりの愛妻家。職場の飲み会等でお酒が入ると、いつも決まって奥さん自慢を始めるのでした。Bさんのほんわりした人柄と、クスリと笑えるようなエピソードに、職場の皆は微笑ましく思っていました。
     
    ある日、Bさんの様子に異変が。ボーッとしていて、何だか話も上の空。
    「Bさん、どうしたんですか。何かあったんですか?」
    「いやあ、別に。…まあ、妻が友達と旅行で留守にしていて」
    「え。一人で留守番出来ないとか?」
    「いや、そんな事は無いんだけど…。結婚してからずっと一緒で、離れた事無かったんで、何か不思議と言うか、随分淋しくて…。時間をどう使っていいのかも解らないし…」
    「ちょっと、Bさん、しっかりして下さいよ。今はいいかもしれないけれど、そんなんじゃ、いつか奥さんに飽きられて、熟年離婚とかになっちゃいますよ」
    「あ、それはとても困る…」
    「時間が有るなら、自分の為に使ってみたら、どうですか? 趣味とか、興味のある事とかに」
    「そうだね。ありがとう。週末、家内が帰ってくるから、それまで有意義に独りの時間を過ごしてみるよ」
    「頑張って下さいね!」
     
    週明け、Bさんはニコニコ顔でした。
    「あ、A子さん、この前、アドバイス、ありがとう」
    「え? …あ、時間の使い方の件でしたっけ」
    「うん。あれこれネットで検索して、ちょっと料理を覚えたんだ。…で、妻が帰って来た時に作ってみたの。そうしたら、とても喜んでくれて!」
     
    A子さんは結局、Bさんの惚気話に付き合わされるハメに。
    (「自分の為に時間を使ったら?」って言ったのに、結局、奥さんの為なんだ…)
    でも、嫌な気はしませんでした。
    Bさんの事は少々呆れながらも、そんなにも愛されている奥さんを羨ましく思い、いつか自分も想い想われる、そんな相手に出会えたらいいな…と思うのでした。
     
    Cマンネリを避ける。
     
    夫婦になるという事は、家族になるという事。毎日、顔を突き合わせて寝食を共にしていたら、段々と恋心も薄れてしまいがちです。だから、ちょっと離れてみたりするのも刺激になっていいのかもしれません。恋人同士の関係でも、好きの一心でべったりしていたら、ちょっとウザったくなりしますよね。近過ぎず、離れ過ぎずが、恋心を持続させるコツの一つです。
     
    Dデートを楽しもう。
     
    結婚はゴールではないといいますが、カップル成立もゴールでは有りません。これから、二人でどのように恋を育てていくか、そこが大事です。付き合いが長くなり何となく倦怠期かなと思ったら、一つ一つのデートを工夫してみましょう。結婚しても、ドキドキするような、素敵なデートを楽しみたいですよね。
     
    「夏銀河妻と呼ばれるわたしかな」