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《おばあちゃんの恋愛説教部屋》不倫願望〜金曜日の夜〜

  • 2016年02月16日  吉井 綾乃  



    如月も折り返し点を過ぎた。
    暦の上では春を迎えたが、キリキリとした冷たく澄んだ空気が早春賦の歌を思い出させる。
    恋にも、恋とは名のみの勘違いや、横恋慕といろいろあるがそれもこれも、かかる魔法の不思議さと思慕の念には変わりがないようである。
     
     
    さてさて、今日は…と?福島のヒミツ君、君にしましょうか。ヨシ、君で決まりよ!
    冒頭部分の『たぶんですが恋をしています』がとても気に入ったわ。このセンテンスだけで、とても初々しさ、若さを感じるわ。それにちょっぴり詩的よね。
     
    多分ですが恋をしています。
    ただ、その相手は人妻なんです…
    職場や飲み会にて、カッコイイよ〜等と褒められている内に意識してしまいました。
    先日LINEを交換し、連絡はたまにする感じ。
    人妻という事で、相手には家庭があり複雑な気持ちではあるものの、プライベートで飲みに誘いたい気持ちがあります。
    今度誘いますね、と言ったら乗り気だったのですが
    どう誘えばよろしいでしょうか?
    また、第三者からみたらこれは不倫になりますか?
    回答よろしくお願いしますm(_ _)m
    因みに…
    飲みに誘うとしたら金曜日の夜になります。
    私の部署が変わったので相手と飲む機会がプライベートぐらいしかありません。
    ♂ ヒミツ 20代前半 福島
    やっぱり、お若いわねぇ。20代に突入したばかりですもの。と言うより、ヒミツ君。あなたは専門学校、もしくは大学出たての新米サラリーマンじゃないかしらん?
    当たるも八卦当たらぬも八卦。あなたは、さわやかなのに、『実は脱ぐとすごいのです』のマッチョタイプというところね。筋肉質で着やせするタイプ。だからスーツがよく似合うはずよ。しかもなかなかのイケメンね。そうだわ。俳優の鈴木亮平さんとイメージがダブるかも…。あなたの方がだいぶお若いけれども、ね。
    ところで、あなたは奥手なのかしら…女性との出会いがけして、多かったとは言えないようだしねぇ。高校は男子校ね。ん〜、奥手?ではなさそうだわね。そうか、奥手ではなく硬派だったのね。女の子をナンパなんてしたことはないと見たわ。自分から女性との出会いを演出できるタイプじゃないわね。
    職場や飲み会にて、カッコイイよ〜等と褒められている内に意識してしまいました。
    そりゃそうだわよね。誰でも褒められれば気持ちが良いわ。
    彼女が、「カッコイイよ〜」と飲み会で言った場合は大向こうからの掛け声ね。歌舞伎観劇で、『待ってました、成駒屋』『松嶋屋!』と言うのと同じ。大きい声でタイミング良く役者を盛り立てる、だから、それができる彼女は機転が利き社交的。で、もちろん積極的で明るい人ね。タイプでいうと、スナックのチィママね。盛り上げ上手だから一緒に飲むのは楽しいはずよ。さりげなく気配りも忘れないでしょうしね。
    そして、おばあちゃんの独断と偏見によれば、職場でそっと「カッコイイよ〜」と耳打ちする女性は小悪魔タイプよ。でも、文面から察するにヒミツ君が恋したかもしれない彼女は歌舞伎の大向こうの人種ね。きっと職場でも大きな声で「カッコイイよ〜」と掛け声をかけていたのでしょうね。
    さて、ここで大事なのはタイプではなく彼女が年上だということよ。むしろ、人妻ということよりそこが肝よ。職場では彼女が先輩よね。ヒミツ君、あなたは年上の女性が好きなのよ。ほぼほぼ、間違いないわね。
    第三者からみたらこれは不倫になりますか?
    まぁ。何とも、かわいらしい質問しかも、礼儀正しいのね。不倫の当事者がこれは不倫でしょうか、とは聞かないものよ。たかだか、お互いにLINEを交換しただけで不倫になるならこの世の中、不倫だらけになってしまうわよ。それに、不倫は一人じゃできないわ。不倫は必ず二人いないと成立しないものなのよ。ご存知なかったの?
    あなたの場合『たぶんですが恋しています』のお相手に何のリアクションも起こしていないのにもう、不倫になるかどうかが心配なの?転ばぬ先の杖のおつもりかしら。と、意地悪ばあさん並みに嫌味に迫ってみたけれど、安心なさいな。第三者のおばあちゃんから見ても不倫じゃない、まったくもって不倫じゃないわ。ただ、ヒミツ君の隠れた妄想が表れただけよ。あなたは、彼女との不倫を望んでいるのよね。
    飲みに誘うとしたら金曜日の夜になります。
    私の部署が変わったので相手と飲む機会がプライベートぐらいしかありません。
    ねぇ、ヒミツ君。あなたは気づいていないのかもね。ほら、ここにはあなたの隠れた欲望、深層心理が見事に表れているのよ。
    まず、ここの
    私の部署が変わったので
    会社の部署ごとの飲み会、それってそんなに頻繁にあるものかしら?月に1・2度あればいい方じゃないの。それに、彼女にはご旦那様がいるのですもの、前の部署の同僚の方々が仮に飲み会が大好きな面々だとしても、彼女が頻繁に飲み歩いていたなんてことは考えられないわ。同じ部署にいた時と今とで条件がそんなに違ってしまったとは思えないわよね。だから、これはダダの言い訳ね。次、
    飲む機会がプライベートぐらいしかありません
    これは、『飲む機会がプライベートぐらいしかない』ではなく『彼女とプライベートで飲むしかない、会うしかない』と言いたいのよ。
    飲みに誘うとしたら金曜日の夜になります
    出ましたね。金曜の夜ときたら次の日は、言わずと知れた土曜日、会社はお休みのはず。朝まで一緒にいたいということだわよ。
    さてさて、ヒミツ君の深層心理がわかったところで、あなたはまだ、恋のスタートラインにも立っていないわ。だから、不倫なんて十年早いわよ。
    と言いたいところだけれど、彼女が素敵で楽しい飲み友達、いいえ、先輩ね、になることは間違いないのだから、ジャンジャンお誘いすればいいと思うわよ。いやなら、彼女も断るでしょうし、ノープロブレムよ。
    どう誘えばよろしいでしょうか?
    簡単よ。明るく『今晩、一杯行きましょう』でいいのよ。
    一歩も前に進んでいないに不倫かどうかを心配するなんて、愚の骨頂よ。素敵な出会いに感謝して恋心を楽しみなさいな。
    多分ですが恋をしています
    こんなフレーズを思いつくあなたには、これからもたくさんの素敵な出会いが待っているはずよ。だって、まだまだお若いのですものね。
     
    「歳上の 恋した女性(ひと)は 人の妻