TOP > イククルコラム > 《おばちゃんの恋愛説教部屋》やせ我慢〜恋人同士の腕枕〜

《おばちゃんの恋愛説教部屋》やせ我慢〜恋人同士の腕枕〜

  • 2016年02月09日  吉井 綾乃  



    如月に入り一週間が過ぎた。
    暖冬、暖冬と言われつつ、しっかり寒波も押し寄せ、奄美大島に115年ぶりに雪が降ったとのこと。人間様は雪で困ることが多いのにもかかわらず、雪景色を楽しみ、雪を愛でることができる。
    ことほど左様に、人間様は恋愛においても、困る、困ると言いながら楽しんだり愛しんだりする生き物のようだ。
     
     
    皆様ごきげんよう。
    インフルエンザなども本番を迎える時期よ。お変わりなく、元気にしている?
    さてさて、今日のご相談者はと…。東京にお住いのヒミツさんにしましょうかしらね。
    あら、まだ20代前半のお嬢ちゃんだわ。お若いわねぇ。我が世の春を謳歌中ね。おもわず嫉妬してしまいそうなお年頃だわよ。
     
    彼と抱き合って寝る時
    (お互い向き合って寝る時)
    下敷きになる腕ってどうしてますか?
    男の人は下の腕で腕枕、上の腕で彼女を抱く
    だけど、女場合って下の腕の行き場に困りません?笑
    私は胸のあたりに手を持ってきて寝ようとするけど
    結局窮屈になってそのまま下に伸ばしちゃうけど……笑
    何か解決方法ありませんか?
    腕切るしかないですか?笑
    ♀ ヒミツ 20代前半 東京
    アレまぁ。何ともうらやましいお話しだわねぇ!殿方の腕枕で眠りにつくなんて…。
    かれこれ、一世紀にわたって、そんな良い思いをしていないわ。と、いうのは魔女ではないのでウソですけれど、半世紀ぐらいは本当ね。だから、そんなシチュエーションの思い出はあまりにはるか昔のことで、現実だったのか夢だったのか区別がつかないほどよ。
     
    ところで、文面からはあまり彼のことが浮かんでこないけれど、この彼はヒミツさんより3・4歳年上のサラーリーマンの方かしらね。当たるも八卦当たらぬも八卦。彼は結構いい男だわね。そして、ヒミツさんもスラッと背の高い大柄の女性と見たわ。
    ヒミツさんが大柄だということはそれだけ彼の腕枕の負担も大きいはずね。
    さて皆様、人間の頭の重さってどのくらいなのがご存知かしらん?あのね、だいたいご自分の体重の一割程度、10パーセントなのですってよ。
    おばあちゃんの妄想によれば、ヒミツさんは自称48キロの50キロ前後のお嬢さんじゃないかしらん?とすると、彼はあなたとの二人の夜は腕にボーリングの5キロのボールを乗せて寝ているということになるわね。これは結構な苦行よ。
     
    今ではもう夢か現か定かではないけれど昔々、一度尋ねたことがあったわ。尋ねた相手は
    そう、ヒミツさんの彼と同じ年頃、長身のいい男。愛しい殿御を気遣うのは女性のたしなみよね。一晩中、右腕を腕枕にしたままで寝ている彼に
    「ねぇ、重くない?大丈夫?」
    だって、おばあちゃんは大柄で当然それなりに体重もあり加えて、賢い性質だから頭も大きいのよ。すると彼の答えは
    「平気だよ」
    若いころから、賢い性質のわりに想像力に欠け、人の言うことは鵜呑みにしてしまうおばあちゃん。そんなものかしらんと安心して彼の腕の中で眠るのが当然となったころ、事件が起きたわ。彼の利き腕に異変が…。なぜか力が入らず、腱鞘炎のような症状があらわれ始めたのよ、思い当たることはただ一つ。
    「ねぇ。本当に腕枕って平気なものなの?」
    「…。確かに、痺れることは痺れるよ」
    「ヤダ…。早く言ってよぉ。ごめんね」
     
    そうなのよ。腕枕って女性にとっては素敵なことだけれど殿方にとっては荒行のようなものなのよね。ところで、ヒミツさんのご相談ってそもそもなんだったかしらん?
    そう、『寝るときの態勢』だったわよね。だったら、最初から腕枕というか、抱き合って眠るのはお止めになったらいかがかしら。だって、
    結局窮屈になってそのまま下に伸ばしちゃうけど……笑
    でしょう。ネ、本当にそうでしょうとも。だいたい、大の大人が一緒に寝ることさえ窮屈なものなのにそのうえ、抱き合っていたらなおさら窮屈だわよねぇ。(まだ片時も離れがたいと言うお二人には、無い感情でしょうけれども)
    だけど、女場合って下の腕の行き場に困りません?笑
    そうね。たしかに!物理的に…。今、思い描いてみたけれど大変よね。
    じゃぁ、彼と抱き合わないで腕枕のまま、上を向いて寝れば大丈夫じゃないこと?少なくともあなたの腕は安泰よ。後は…、今、話題の五郎丸のポーズはいかが?後は、一晩中彼の腕枕と彼の大事な一物を握りしめていないと安心して眠れないと、宣うご婦人がいたことはいたけれど…。これは例外だしね。と、そんな問題じゃないわね。
    とにかく思うに、今悩んでいる腕枕で抱き合って眠る態勢をやめれば問題は解決するはずよ。
     
    おばあちゃんの独断と偏見によれば、殿方が腕枕をするのは相手を愛しいと思えばこそ、の行動よ。結婚詐欺かホストかまたは、根っからの女好きでもない限り好んで荒行に耐える殿方はいないものよ。特に年齢が若ければ若いほどね。ただし、男性の27・8歳は結婚を意識する年頃だから、いいところを見せようと、そんなに好きな相手ではなくともやせ我慢ができるかもしれないわね。でも、たった1・2度の腕枕で決定ではないけれど、いつでもヒミツさんに腕枕を差し出すようなら、ヒミツさん安心なさいな。あなたが愛されていることはほぼほぼ、間違いがないところだと思うわよ。
     
    今度からは、腕枕はピロートークの時だけにして後は、背中を向けて眠るのもよし、彼の腰に手を回してして眠るもよし、背中にくっついて寝るもよし、自分の思うままのお好きな態勢で寝てはいかが?蜜月や、やせ我慢はおばあちゃんから言わせればうらやましい限りですけれど、どうぞ、お好きに勝手にやって頂戴な。いつまでも、若さは待ってはくれないことですしね。
     
    やせ我慢 腕より君に 痺れてる