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《ヒモノ図書館員の恋愛強化書》“ボク妻”は婚活必勝のバイブル?

  • 2015年06月16日  猫元 わかば  



    出会い系サイトや婚活パーティー、街コンなど<出会いの場>を提供するサービス、あなたは利用してますか?
    がんばっているのに「相手が見つからない!」と嘆いている女子のみなさん、今回ご紹介する小説は婚活の極意を学べる(?)1冊です。
    「興味はあるけど1歩ふみ出せない」なんて方にもおすすめ。小説で婚活の疑似体験ができちゃいますよ。
     
     
    選んだ小説は樋口卓治さんの『ボクの妻と結婚してください。』。
    内村光良さんが主役するドラマの原作に当たります。
    かなりインパクトのあるタイトルに「え?どういうこと?」と興味を持った方もいるのではないでしょうか。
     
     
    <あらすじ>
     
    バラエティ番組を手がける放送作家・三村修治は45歳にしてガンを患い、余命6か月を宣告されます。悩むのは妻や息子になんとこの事実を“悲しませず”に告げるかということ。
    『辛いことも「楽しい」に変換するのが放送作家の仕事』というモットーを掲げる修治は、ひょんなことから妻の結婚相手を探そうと思い立ちます。
     
     
    「自分がいなくなった後も楽しく幸せに暮らしてほしい」
    「女手1つで息子を育てなければならない妻を支える男性が必要だ」
    そんな思いから妻に変わり、理想の男性を探すべく実の夫が妻の婚活に奮闘するという、とってもユニークなお話です。
     
    話しの流れ上、結婚観についてや婚活パーティー・結婚相談所のシーンなどが登場します。
    結婚や婚活する上での心構え?的なものが学べるので、今回はこの辺りを中心にご紹介したいと思います。
     
     
    ・「婚活の神様」からのご神託!こんな女は結婚できない!?
     
    修治の婚活は、婚活に関する本を読み漁ることからスタート。
    数ある本の中から「婚活の神様」と呼ばれる人気作家・マリッジ寿の著書と出会い、共感を覚えます。
     
    このマリッジ寿の言葉が胸に痛い!
    たとえば
     
    ・いい相手が現れたら結婚しよう、では遅すぎる
    ・いい相手がいないのではなく、気づかない
    ・「条件に合う人がいないから結婚しない」は勘違い
     
    うわあああ…マリッジ先生、容赦ないっス。ざっくり胸をえぐられました。
    婚活している方からすると「何を当たり前な」と思われるかもしれませんが、結婚や婚活とは無縁だと考えていた無学な人間からしたら…涙涙です。
     
    ただ、実体験と老婆心から1つ言わせて頂きますと。
    私のように結婚願望が薄いタイプは「結婚したい人ができたらでいいんじゃない?」とのんびりしがちですが、ダメ!だめですよ!だめぜったい。
    特に「まだ20代半ばだし〜」とか思っている女子!甘い!30まであっという間です!
    光陰矢の如し、ですよ。
     
     
    ・結婚相手に求める条件に「共感してくれる相手」を探すべし
     
    作中に、修治が婚活パーティーの取材に同行するシーンがあります。
    連れて行ってくれた女性AP(アシスタントプロデューサー)自身も独身。
    結婚する気はあるという彼女に、修治は「自分が幸せになれそう」と思う男性の条件と、「こいつとだけは結婚したくない」という男性の条件をたずねます。
    前者にあまりこだわりのないけれど、後者は「山ほどある!」と女性AP。
     
    個人的に、ここものすごく共感してしまった部分なのです。
    私自身も「○○してくれる/する人」より「○○しない人」「○○な人はイヤ」のほうが答えやすい。
    前者なら@猫ごと私をもらってくれるA尊敬できる人ぐらいしか思いつきません。
    後者だったら…そうだなあ。食べものの好き嫌いが多い人はイヤだし、多額の借金がある人もパスかな。人の趣味に干渉しない、ギャンブルしない、酒癖が悪くない…あ、できればタバコも吸わないでほしい。あと「お前」って呼んでくる男性もイヤだ。
     
    …まあこんな塩梅に、女性APもスラスラ「こんな男と結婚はイヤだ!」論を展開していきます。
    もちろん彼女自身も条件にぴったり合う男性なんて見つからないと分かっているんです。
    そして修治は言います「条件をクリアする人ではなく、両方の条件に共感してくれる人が見つかれば幸せになれるよ」と。
     
    これですよ、これ。至言ですよ。本著の中で1番感動したの。私。
    赤ペンでメモっておくべきですよ。
    女性APも目からウロコだった様子。
    この方法で周りを見渡せば、意外と近くに彼女を幸せにしてくれる男性がいるかもしれませんね。
     
     
    ・あえて「自然体」で攻めるのも吉?
     
    結婚相談所が妻の結婚相手にと勧めた男性は39歳のインテリア会社の社長。
    年収2000万・一流大卒と文句なしのハイスペック。既婚歴もなし。むしろ私と結婚してほしい。
    修治はこの男性を気に入るのですが、男性も修治の妻を一目見て気に入ったのだそう。
    その理由が「婚活用に登録した写真が普段着だったから」というもの。
    ビシっと着物などで着飾る女性が多いなか、自然体な様子に感動したらしいのです。
    「ありのままの自分を見てほしい」というメッセージと受け取ったんですね。
    実はそれ、大きな勘違いなんですが…。
     
    それはさておき、婚活の神様・マリッジ寿先生も「見栄は自分につくウソ」と断言しております。
    好感度を上げたい、興味を持ってほしいと思うのは自然な感情ですが、見栄をはっても自分があとあと大変になるだけですからね。
    私もケッコーつまらない見栄をはるので(知らないのに知ってる!と言ったりとか)、よーく胸に刻んでおこうと思います。
     
     
    ・「ボク妻」を読んで…
     
    最初は「夫婦愛や結婚のありかたを学べるかな〜」と読み始めたのですが、意外な展開の連続で、気付けば婚活疑似体験をしておりました。
    別段取り上げませんでしたが、もちろん夫婦愛・親子愛・家族愛もたくさんつまっています。最後はホロっと、あたたかい涙がこぼれる。そんなお話です。家庭を持つのも悪くないのかな〜なんて思ってみたりして。
    ドラマがおもしろい!と感じた方はぜひ原作も読んでみてくださいね。