TOP > イククルコラム > 《ヒモノ図書館員の恋愛強化書》アラサー女子がモテる?『還暦探偵』

《ヒモノ図書館員の恋愛強化書》アラサー女子がモテる?『還暦探偵』

  • 2015年07月17日  猫元 わかば  



    みなさま「オジサン」は好きですか?40代・50代・60代…同い年にはない魅力と胸をくすぐられる何かがあります。今回ご紹介するのは還暦を迎える男性が主人公の物語。オジサマの魅力がぎゅっとつまった小説です。
     
     
    7月からスタートしたドラマ『僕らプレイボーイズ 熟年探偵社』。
    私がウキウキしながら放送を待っていたドラマの1つです。
    だって、メインの登場人物はみんなオジサマ。
    55歳以上の男性メンバーで結成された探偵社がいろいろな難問を解決してくれるというオジサン好きにはたまらない設定なのです。
     
    しかもキャストは伊東四朗さん、石田純一さん、笹野高史さん、角野卓造さん、そして高橋克実さん。
    色々なジャンルのステキな<オジサマ>がそろっています。
    ああ…いますぐプレイボーイズ探偵社に飛んでいきたい…。
     
    そしてこの素敵すぎるドラマには原案があるのです!
    それは藤田宜永さんによる『還暦探偵』。もうタイトルからしてステキ。還暦ですよ、還暦。しかも探偵。どっちも大好物なんです。胸が躍ります。
    オジサマ好きをうたって●●年。「これは読まねばなるまい!」という使命感にかられました。
    今回はこちらの小説をご紹介したいと思います。
     
     
    ●世の<オジサマ好き>女子は読まなきゃソン!
     
    『還暦探偵』には短編が6本収録されています。
    「喧嘩の履歴」「返り咲き」「ミスター・ロンリー」「通夜の情事」「難しい年頃」、そして本のタイトルにもなっている「還暦探偵」。
    いずれの話も主人公は定年や還暦を迎えるオジサマがた。
    家庭や職場に居場所のなさを感じたり、なんとなくやりがいのない日々を送っている、ちょっと疲れたオジサマが、新たな出会いを通じて前向きに1歩ふみ出すお話です。
     
    なんといっても興味深いのが、このオジサマたちが心動かされる女性たちの年齢がアラサー・アラフォーだということ。
    世間では「オバサン」「オバチャン」に分類されてしまう30〜40代の女性も、還暦ぐらいの男性から見ると、れっきとした女性。
    まだまだ「若い女」として認識されているわけですよ!なんだか嬉しくなってしまいます。
    逆に20代前半ぐらいだと娘や孫を見ているような気持になってしまうらしい。
     
     
    ●さえないオジサンが探偵に!?
     
    それではドラマの原案となった『還暦探偵』のご紹介を。
     
    <あらすじ>
    定年退職をし、暇を持て余しがちな安達憲幸(のりゆき)は32歳と28歳の娘2人と妻、女3人が占拠する家庭の中で居場所のなさを感じていました。
    ある日、同じく定年を迎えた大学時代の友人・塩崎が飲みの席に高校のクラスメート・大和田光子をつれてきます。
    昔話に花を咲かせているうちに「旦那が浮気をしている」と打ち明ける光子。
    そして憲幸と塩崎は光子から相手の女のことを調べてほしいと頼まれます。
    家に居場所がなく、特にやりがいを見つけられない男2人は、退屈しのぎに…と光子の依頼を受けることにしました。
     
    探偵ものが好きだった塩崎さんは「探偵ごっこ」にノリノリ。
    好きだったテレビ映画『ハワイアン・アイ』を思い返しながら、「俺はロバート・コンラッド役をやる」と意気揚々です。
    調査する日も探偵の7つ道具ともいえるボイスレコーダーやデジカメをしっかり持参して、準備も万端。手袋まではめて憲幸から笑われてしまうほど。
    塩崎さんのウキウキしている姿に、思わずニヤニヤしてしまうわたくし。
    オジサンが、男のロマン的なものに、少年のように目を輝かせる姿はほんとうにカワイイんですよね!
     
     
    ●浮気相手は美人のアラフォー女子!
     
    ターゲットである浮気相手の女性はフォーブールというバーの店員。
    女性の尾行を担当していた塩崎さんは彼女が気に入ったようで、憲幸に「別嬪なんだ、これが」と思わず本音をこぼします。
    年齢は35、6歳。ぱっちりした瞳、可愛らしいくちびる。
    女性を口説く役でもある塩崎さんは、ますますやる気が出てきます。
    憲幸から見た印象は、「派手な感じの女ではないし、ちょっと田舎くさい感じもするが、確かに美人である」といった感じ。
    塩崎さんにツラれて「そそる体つきをしている」なんてオトコ目線で見てみたり。
    還暦の男性からすると、アラフォーの女性はしっかり<守備範囲内>のようです。
     
     
    ●オジサマの好みはアラサー・アラフォーor年上の女性?
     
    ビックリした点が、オジサマたちが惹かれた女性の年齢について。
    『還暦探偵』のほかにも「返り咲き」では26歳、「通夜の情事」では38歳の、「難しい年頃」では57歳の女性とイイ感じになるオジサマ主人公たち。
    アラサーからアラフォー、はたまた同じ年ぐらいの女性なんですね。
    それから、女性が年上のカップルが登場することも多い。
    女性作家なら重きを置きそうな設定ですが、さらっと登場させるところがまたニクい。
    作者の好みなのか、世のオジサマ世代の好みなのか。もしかすると「姉さん女房」的にアコガレがあるのかも?
     
    また何度か目にして気になったのが、スタイルについて。
    女子目線では若い女の子の引き締まったハリのある肌にあこがれますが、オジサマたちは逆に「ゆるんだ体」にそそられているのです。
     
     
    ●好みのオジサマが見つかるはず!?
     
    作中で私が心奪われたオジサマは「難しい年頃」に登場する大学教授と、「還暦探偵」に出てくる光子の旦那・敬一郎さんです。
    2人とも品のいい男性で、知性もあって、オジサマの魅力が炸裂しています。
    大学教授のほうは、主人公の奥様とイイ感じになってしまうのですが、デートの別れ際に手を握って軽く頬にキスをするという積極性もあったりして読みながら悶絶。
    私も50過ぎのイケメン大学教授とフランス文学や映画について語りながらワインを飲んで帰り際にほっぺにキスとかされたいわー。
    もし実写化されるなら、ぜひ眼鏡の似合う、笑顔の優しい俳優さんでお願いします。
     
    そんなこんなで『還暦探偵』はオジサマ好きだけでなく、アラサー・アラフォー女子にもオススメしたい小説でした。
    ちょっとしたトキメキと女としての自信をもらえるはず。
    アラサー・アラフォー女子のみなさん、オジサマとの恋愛を空想してトキメイてみてはいかが?