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《吾輩はおっさん女子である》美容好きな男が苦手な理由

  • 2016年08月20日  霜降 どいや  



    最近よくメディアで取り上げられる「美容にめちゃくちゃ力を入れる男性」つまり美容男子が苦手すぎるんだ。美容男子がどうして苦手なんだろうって考えてみると、原因は私自身にあるんだよな。美容男子越しに自分の嫌な部分が見えてしまうんだ。

     

    ・ちらほら見る美容好き男子に震える

    最近、よくメディアで目にする「美容にめちゃくちゃ力を入れている美容好きな男性」つまり美容好き男性が苦手だ。「ある程度のスキンケアを続けている」とかいうレベルなら大丈夫なんだよ。男性ってシェービングとかで肌のダメージがヤバそうだし、そのケアをしねえと汚え肌になりそうだもんな。何の手入れもしていなくて汚くなってしまった肌の持ち主よりは、スキンケアで健康肌をキープしている男性のほうが良いよ。

    でもな、美容男子って言われる男性たちの、その美容への力の入れようは半端じゃねえ。ネイルサロンに通ってネイルをツルツルピカピカにしたり、エステで肌を美しくしたり、永久脱毛を施してもらったり、めちゃくちゃ高え化粧水で毎日スキンケアを欠かさなかったり。男性が美容に目覚めようが何をしようが、そういう美容男子をメディア越しに知っても、「すげえな」「へー」「好きにすれば?」って感想しか抱かねえよ。でも、実際に私の目の前に美容男子が現れたらマジで嫌だ。それこそ震える。

    肌トラブルを未然に防ぐために紫外線対策だとか洗顔ケアだとか、そういう最低限のケアは私だってするよ。何かトラブルがあったらすげえ面倒じゃん。でも、化粧をするって行為がもう面倒で仕方ねえんだ。「私に興味を持って見てくる奴なんていねえよ」って一種の悟りから、買い物に行くくらいならノーメイクでも余裕だ。そんな私からすると、美容男子なる存在は「絶対にリアルで出会いたくない部類の男性」にカテゴライズされる。

     

    ・美容男子越しに自分のコンプレックスを見てしまう

    おっさんをこじらせつつあって化粧すら面倒と感じるまでになってしまっている私だからこそ、美容男子が苦手なんだと思う。今まで「美容は女性がするものであって、男性は美容に疎かった」っていう風潮というか、「女性のトイレがピンク色で男性のトイレが青色」みたいな、ある種の「男と女ってこんなもんだよね」みたいな先入観・偏見みたいなのがあると思うんだ。「女のくせに煙草を吸うなよ」とか「女なんだからちょっとは身だしなみを女性らしくしなよ」とか、そういうことを最近になって散々言われるようになった私は、「女は〜」「男は〜」みたいなのが大嫌いだ。「女だから何だよ」「男だから何?」って感じだし。でも、美容男子を目の当たりにすると、きっと私は自分の「女性らしくなさ」を現実として突き付けられて自分自身が嫌になると思う。

    言ってしまえば、美容に力を入れている美容男子越しに、どうしても私自身の「女としての至らなさ」を感じてしまうんだ。「女だけど面倒に感じるから面倒なんだよ」「女だからって皆が美容が好きだと思うなよ」って自分がいる反面、心のずっと奥に「女なのに女らしくない、女らしくしようと努力もしない自己嫌悪」がある。普段は見て見ぬふりをしている自分の中の嫌な部分を、美容男子越しにほじくり返されるような気分になる。

    「女だけど美容に関心がない」「女だけどずぼらだ」「女だけどもうおっさんみたいになりつつある」こういうこと全部、もうこれで良い・楽だし最高と納得して自認してんだ。でも、どうしても世間体だとか他人からの目が気になって、そういう自分が嫌になる時があるんだ。嫌になるのに変えようとしない自分のダメさもあわせて。美容男子は、普段は必死に隠している自己嫌悪の気持ちを否応なく突き付けられるような気がするから苦手なんだって気付いたんだ。

     

    ・美容男子はしばらく克服できそうにない

    要するに私が美容男子が苦手なのは、私自身に問題があるからなんだよな。ズボラで恋愛もご無沙汰な干物みたいなおっさんでも良いと思っている反面で、心のどこかではこんな自分のことを嫌に思ってんだ。どっちやねん!ってすげえ突っ込みたくなるけど実際そうなんだから困ったもんだ。

    コンプレックスだとか自己嫌悪だとか自分の至らなさだとか、そういう嫌なものが私の中にあるからこそ、美容男子に劣等感を抱いてしまう。実際に目の前に現れたら、相手の美容男子にも「女のくせに美容に疎いとか(笑)」って見下されそうって思ってしまうからな。勝手に自分の嫌な部分を突き付けられたような気になって、勝手に嫌だなあと感じる美容男子はしばらく克服できそうにねえわ。だから、私と相手の美容男子のためにも、絶対に美容男子とは出会いたくねえわ。どうか美容男子だけは勘弁してもらいたい。