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「助監督サユリが明かすAVの裏側」男性向けAVと女性向けAVの違い

  • 2015年04月10日  助監督 サユリ  



    みなさんはAVを見たことがありますか?たまたま見たAVが、女性からすると乱暴なセックスで、AV嫌いになってしまう人もいるかもしれません。最近では、女性をターゲットにしたAVも数多くリリースされています。今回は、男性が見るAVと女性が見るAVの違いについて、AV業界で働く助監督サユリがお話しします。

     

    実は男性向けAVと女性向けAVの、どちらにも出演している男優さんや女優さんもいます。スタッフも、男性向け、女性向けと両方で活躍している人もいます。出演者もスタッフも同じなのに、一体どこが男性向け、女性向けと違うのでしょうか。

     

    ■射精が目的の男性向けAV

    男性がAVを見る目的に、性欲を満たすためというのがあります。性欲とは、ずばり「射精」すること。男性向けAVは、女性が嫌がる顔に射精する「顔射」や、避妊をしない「中出し」と呼ばれるジャンルがあり、人気もあります。

    女性は性欲を満たすためにセックスをするというより、愛情を確かめ合う行為としてセックスをしたい生き物なので、射精にはこだわりません。女性向けAVでは、コンドームを着けてセックスシーンを撮影しています。このコンドームと言うのが、女性にとって「大事にされている」ような「彼氏とのセックス」をイメージさせ、重要なのです。

    男性が相手が彼女でも、セフレでも、「射精」できれば良いと考えているのと違い、女性はあくまでセックスの雰囲気を楽しみたいと言えます。

    また、女性向けAVは、男性のごつごつした手やネクタイを締める仕草など、パーツにこだわって撮影しますが、実は出演している男優さんや男性スタッフには「どうしてその部分が女性にとってかっこよいのか」よくわからないそうです。

    男性向けAVは、女性の裸や、胸や局部のアップが必ず撮影されています。反対に、女性向けAVには、男性の局部のアップは重要視されません。男性が視覚から「セックスしたい」と興奮するのは「裸」や「局部」なのに対し、女性は腕や、喉ぼとけ、胸板など人によって「セクシー」と感じる部分が違うので、女性向けAVが万人受けしづらく、難しいのかもしれません。

    男性向けAVでは、複数プレイやレイプと言った非日常的な設定を好む人もいますが、女性向けAVは、実際に女性が経験していそうなノーマルなセックスを撮影した方が、ユーザーが感情移入しやすいと言う、男女での大きな違いがあります。

    これはAVに限らず、実際に男性はセックスに非日常的な要素を望み、色々なプレイやシチュエーションが好きだと言えます。反対に女性は、いちゃいちゃしたりスキンシップの延長として、男性が優しく女性が気持ちよくなれるようなセックスを望んでいると言えます。

     

    ■会話重視の女性向けAV

    女性向けAVの最大の特徴と言えば「ドラマ」仕立てということ。最近では予算の関係で、セットが必要なドラマAVは避けられる傾向があります。女性向けAVは、どうしてもドラマの部分が重要なので、男性向けAVより制作費が掛かってしまうため価格も高いという理由もあります。

    少し前に話題になった「壁ドン」というシチュエーションもそうですが、女性は設定やセリフで「濡れる」のです。女性の好みは男性よりも多種多様なので、元アイドルや可愛い女優さんが出ていれば売れる男性向けAVと違って、なかなか大ヒットは出ません。でも、男性向けAVと違うのは、男性向けAVは発売したばかりの時が一番多くの枚数が売れるのに対して、女性向けAVは何年も掛けて売れ続けます。これは、男性との大きな違いと言えるでしょう。

    女性向けAVは設定や中身が良ければ、それが何年前に発売されたものであろうと売れるのです。これは男性と違って、女性の好むセックスが「普遍」であり「ノーマル」なものが好まれているからと言えます。

    AV業界は、セフレがいたり常にモテている男性スタッフも多いですが、彼らはこの女性向けAVの特徴である「ドラマの部分が必要」というのが、あまりピンとこないようです。モテるタイプの男性でも、女性がセックスに置いて会話を重視しているということが理解できないのですから、一般男性は女性が望むようなセリフやムードのあるセックスをするのが難しいと言えます。男性向けAVが普及しているので、男性が気持ちが良いだけの男性主体のセックスを女性も望んでいると勘違いしてる場合も多いです。

    女性向けAVを撮影する場合は、男性スタッフには「男性主体のセックス」にならないように気を付けて貰います。普段、女性がどういう事を望んで、どういうセックスがしたいと言う意見を直接聞くことができるので、AV業界の男性は女性心理がわかりモテやすいと言えます。

     

    ■女性向けAVのテクニック

    女性向けAVは、通称「手っクス」と呼ばれる手を繋いだまま挿入する体位が頻繁に登場し、ユーザーにも人気なのです。騎乗位で女性が腰を動かしながら、男性と手を繋ぐ。正常位で密着しながら、手を繋ぐ。いつものセックスなのに、手を繋ぐだけで新密度が増し、深く感じやすくなるらしいです。

    男優さんも、セックスを始める前から女性の髪を撫でたり、首や鎖骨、太ももなど口以外にキスで愛撫したり、終わった後もイチャイチャし腕枕で時間を過ごしたりと、挿入以外のスキンシップも含めて「セックス」なのが女性向けAVの特徴なのです。これは簡単に普段のセックスにも取り入れられて女性にも喜ばれるテクニックです。

    パートナーとスローセックスを楽しみたいなら、一緒に女性向けAVを見てみるのも良いかもしれません。