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「助監督サユリが明かすAVの裏側」色気があるってどんな人?

  • 2015年04月17日  助監督 サユリ  



    「あの人は色気がある」あるいは、「色気がないなあ」と言われたり、聞いたりしたことはありませんか?色気があると言われる人は、確かにモテる人が多いと言えます。今回は、「色気がある人はどういう人」なのか、AV業界で働く助監督サユリがお話しします。

     

    色気とはいったいなんなのでしょうか。男性から見てずばり「ヤリたい」、どうやっても攻略したいような雰囲気がある女性が、やはり「色気がある」と言えるのではないでしょうか。

     

    ■ボーイッシュなファッションの人気女優

    テレビにも出演した経歴もある人気女優さん。女性でも魅了されてしまうような、色気と美しさがいつも漂っていました。撮影用に、胸元が開いたドレスを着た時の、妖艶な魅力は数メートル離れたところからでもわかるほど。

    ある時、撮影現場でよく聞きなれた声がしました。そこには、キャップを被った小柄な女性。セクシーとは言いがたいダウンにジーンズ姿。よく見たら、それは人気女優さんのプライベートのファッションでした。

    彼女は、色気にも「オン」と「オフ」を見事に切り替えていました。人から見られるような時には、ちゅうちょせずに肌を出す。自慢の胸の谷間も飾らず見せる。その姿からは、全身から「色っぽい」「いい女」オーラが出ていました。

    反対に、プライベートでは目立たないようにわざとボーイッシュな服装をしていました。それでも、一目見てひきつけてしまう不思議な魅力。「色気」とは、自分で出そうと思っても出ないのに、肌の露出が少ないファッションでも「色気がある」と思わせてしまう女性もいるのだと、この女優さんを見て気づきました。

    この女優さんは、セックスを人前で見せるAV女優と言う仕事をもちろんしていましたが、下品ではない清潔感がありました。清潔感のない女性の「色気」は、男性の目から見たらただの「エロい」「ビッチ」といった下品な女性になってしまうので難しいところです。

     

    ■普通の外見なのに色気のある女性

    近年のAVの人気ジャンルに「熟女」「人妻」と呼ばれるものがあります。どちらもユーザーからの反響は「色気がある」という声が多いのです。この「熟女」や「人妻」といった、実際は一般人だった女性がAVに出演していると言うシチュエーションは、男性にとって「エロさ」を感じさせる設定のようです。

    ある30代の人妻の女優さんは、元々は一本だけ出演する契約でした。彼女は、整った顔立ちではありましたが、元タレントだったりするような若いAV女優さんと比べたら、一般人にしては美人、という雰囲気でした。

    それがリリースされてみたら、大ヒット。急遽、契約本数を増やして撮影しました。人妻だけに、夫がいない平日に撮影を行い、深夜までに車で送迎して家まで送るという慌ただしい撮影でした。

    この人妻女優さんは、普段は図書館司書をしている女性でした。大人しそうなルックスなのに、セックスは積極的なギャップがユーザーにとってはリアルに映り、「色気がある」と評判でした。彼女は、スタイルも巨乳ではなかったですが、浴衣姿が似合う和風美人で、温泉での撮影が非常に似合いました。これは、本人も気づかない「色気」でした。

    このように、「色気」とは自分から演出するのではなく、内側から出るものと言えます。我々AV業界のスタッフは、本人が気づかない「色気」。その女性が美しく、開放的になれるシチュエーションや服装を探してあげるのが、一般人よりは敏感なのかもしれません。

     

    ■同じ設定なのにエロくない

    ある企画物と呼ばれるAVで、一人の女優さんを三人の監督さんが撮影することになりました。それぞれが趣向や設定、衣装などをプロデュースしていわゆるハメ撮りと呼ばれる監督さん自ら女優さんとセックスする撮影を行いました。

    現場にいたスタッフが、その場で「エロい」と感じたセックスは、やはり露出が控えめなリクルートスーツの衣装で女優さんが絡みを演じたセックスでした。不思議なのですが、シャツからチラ見する胸元や、スカートから見える太ももなど、女優さんの仕草ひとつで「色っぽく」見せるようにできるのは、やはり見られる事がプロである女優さんだからだと思いました。

    反対に、過剰にエロく見せようとするレースクイーン姿での網タイツが現場では不評でした。あからさまに男性から見て「エロい」と思えるような設定や衣装は、実は女性が持っている本来の「色気」とは遠ざかるのだと思いました。

    やはり「色気」とは、男性から見て「守ってあげたくなる」ような女性らしさが重要なのではと、数々のAV女優さんと接して感じました。撮影していて、女性に恥じらいのあるセックスの方が、明らかに「エロい」のです。この「羞恥心」をいつまでも演技ではなく持ち続けられるような、天性の女優こそが「色気のある」女性だと思いました。

    AV業界にいると、毎日裸や他人のセックスシーンを見ているのでどうしても感覚がマヒしてしまいますが、やはり男性スタッフが女性として相手を意識してしまうようなタイプは、内側からにじみ出る「色気」がある女性と言えます。