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「助監督サユリが明かすAVの裏側」遊びのセックス、本気のセックス

  • 2015年03月06日  助監督 サユリ  



    男性と女性の間にあるセックスに関しての価値観には、深い溝があります。男性には「遊び」と呼ばれるセックスがあります。一体、「遊びのセックス」と「本気のセックス」、何が違うのでしょうか?AV業界で働くサユリが、セックスの現場を通して見えた男性の本心について、今回は語ろうと思います。

     

    男性が、恋人や奥さんに浮気がばれた時に言うセリフとして「遊びだから」という言葉があります。最近は、セックスに積極的な女性も増えてきたので、「遊びのセックス」をする女性もいるかもしれませんが、女性の場合は「遊び」と言いつつも、相手とは「本気では付き合えない」不倫や、セフレ状態だったりと、本当の意味での「遊びのセックス」というのは、難しい生き物なのかもしれません。

     

    ■男性にとっての遊びのセックス

    男性が手っ取り早く「遊び」のセックスをする方法として「風俗」があります。風俗も、おっぱいを触るようなライトな物から、口でのサービス、実際に挿入できるものまで内容には幅があります。

    AVの撮影現場では、「絡み」と呼ばれる女優さんとセックスをする男優さん以外に、「汁男優」と呼ばれる、基本的にはセックスはできないが女優さんから口や手でサービスをしてもらうための男優がいます。撮影が低予算の場合、撮影スタッフが「汁男優」として出演することもあります。

    ある男性スタッフは、彼女と同棲中でしたが、撮影があれば自分から「汁男優」として出演したいと名乗りを上げていました。彼が自ら出演したいという理由は、「風俗に行くなら綺麗なAV女優さんにサービスをしてもらいたい」と言う理由でした。

    これは一般的な女性の立場から見たら、立派な「浮気」になると思いますが、彼にとっては確実に「遊び」であり、しかも「仕事」と言い訳ができるので、彼女は納得せざるを得ないのでした。

    男性にとっては、行為の内容ではなく「相手との関係」が重要で、そこが「遊び」か「本気」かの違いになると言えます。

    男性によっては、「遊びのセックス」の相手には、彼女にはできないようなイラマチオや、口内発射などをするというタイプもいます。ADとして撮影現場に参加していたスタッフは、撮影現場で見るようなプレイを本当はしてみたかったのですが、学生時代からつきあっている彼女にはそういうような事はできず、合コンなどで知り合った相手に自分がしたいようなプレイをしていたと言います。

    この場合、この男性にとっては「遊びのセックス」と、本命の相手である女性とのセックスは、完全に別の物であると言えます。ですが、彼にとって本命の「彼女」と、遊び相手である「セフレ」とのセックス、どちらが気持ちが良いかと聞いてみると、「セフレ」という答えが返ってきたのです。

    男性にとっては「本気のセックス」=「気持ちが良いセックス」とは必ずしも言えないのです。AV業界で働いている男性達は、「どういうセックスがしたい」「どうすれば気持ちが良いか」と言う事に対して、イメージができる人が多いです。そのため、それを実現できるのが彼女や奥さんではない場合、「遊びのセックス」ができる相手が「気持ちが良い相手(セフレ)」となってしまうのです。

    この場合は極端な例ですが、普通の男性も何かの弾みで彼女や奥さん以外と浮気してしまった場合、その相手の方がテクニックがあったり、好みであった場合は、「遊びのセックス」に、男性がハマってしまう可能性も高いのです。

     

    ■AV女優さんにとっての「遊びのセックス」とは?

    AV女優さんの中には、本当にこの仕事が天職で、セックス自体が好きと言う人もまれにいますが、だいたいは「お仕事として割り切ってやっている」タイプがほとんどです。

    AV女優さんも色々なタイプがいますが、いわゆる売れている女優さんほど、真面目なアスリートタイプが多く、撮影のセックスも「本気のセックス」であると言います。例え、相手が男優さんであっても、手を抜くことなく「本気のセックス」をしなければ、見ているユーザーにもそれが気持ちが良くない「嘘のセックス」であるとわかってしまうからなのです。

    AV男優さんとAV女優さんの大きな違いは、相手が誰であれ、女優さんの腰使いやテクニックなどで上手く射精できれば男優さんにとっては「本気のセックス」でなくても気持ちが良いのに対して、女優さんは相手にまかせっきりの受け身でいると「気持ちの良い」セックスに辿り着けないのです。

    これは、AV女優さんだけではなく、一般女性にも言えると思います。相手を信じ、お互い気持ちよくなりたいという意識がないと、気持ちの良いセックスは難しいのです。「本気のセックス」とは、「気持ちがよくなりたい」「相手を気持ちよくさせたい」という本能的な部分から成りたっていると言えます。

    セックスは「裸のコミュニケーション」なので、そこに「気持ち」がこもっていないと、相手が「本気」の相手でも、気持ちが良いセックスはできないのです。沢山のAV女優さんや男優さんを見てきて、相手が本気の相手でも、浮気相手でも「本気のセックス」ができる人がきっと、気持ちの良いセックスができる「セックスが上手い」人ではないかと思いました。