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「助監督サユリが明かすAVの裏側」AV監督になる素質とは?

  • 2014年12月19日  助監督 サユリ  



    AV監督になる素質とはなんでしょう?AV監督というのは、大きく分けて会社員とフリーランスに分けられます。アダルトビデオの制作会社の会社員としてADなどの下積みを経験し、見事監督になったタイプ。あるいは、自主制作映画などのキャリアがあったり、元々どこかの制作会社で経験を積んでからフリーランスで独立したタイプ。今回は助監督のサユリの目から見た、AV監督についてお話ししちゃいます。

     

    AV監督の世間一般からのイメージと言ったら、「アイドルのように綺麗な女優さんの裸が見られる」「監督の特権で、好きな女優さんとセックスできる」「高額なギャランティーで撮影できる」そんな夢のような事ばかりが浮かんでいるのではないでしょうか。

    実は、AV監督の大半は、自分の好きな作品を好きなように撮れるとは限らないのです。特に制作会社の会社員として監督をしている場合。AV監督といえども、一社員。社内で撮影すると決まった作品に抜擢されるので、女優さんもジャンルも選べない事も多いのです。

     

    ■理想の結婚相手は会社員AV監督?!

    このように、社内監督と呼ばれる会社員監督の場合、痴漢ものでも、女優さんのデビュー作でも、学園物でも、ナンパ物でも、幅広いジャンルを撮る事ができる人が活躍できます。

    オーケストラでいう指揮者に近いタイプと言えます。どんな演奏でも応えられる指揮者が理想です。会社を代表しているのと同じなので、女優さん以外にも、照明やメイクさんなど外部スタッフにも気を使わなければならない事も多いです。半分会社員、半分監督というのが近いかもしれません。

    会社員監督の特徴は、人当たりが良い人が多いです。周りに気を配れないといけないのと、監督自身がADの下積みを経験している人が多いので、若手のスタッフにも優しいのです。「また次もこの監督と仕事がしたい」。一緒に仕事をする下っ端のAD達や、交通費の清算や制作費の仮払いなどで監督と関わる経理の女性など、裏方から愛されるタイプが素質があると言えるでしょう。

    実は、会社員監督はこういった事務関係の女性に好かれやすく、社内恋愛が多いです。AV監督として、あるいは映像監督としての才能があり、会社員としての真面目さも必要。将来有望なので、まさに社内人気が高いのです。

    ある社員監督は、ハードワークにも関わらず、周りのスタッフのようなジャージ姿ではなく、ボタンダウンシャツといった清潔感のあるファッションで、新入社員の女性社員からも好かれていました。相談という形で新入社員と飲みに行き、セックスまでしてしまったという話も。この監督は作品の中でハメ撮りもこなし、主演女優からも好かれていた監督でしたが、いつの間にか経理の女子社員と社内結婚してしまいました。結局、仕事に理解のある女子社員が結婚相手として選ばれたようです。

    公私ともに、安定志向の性格の人は社員監督に向いていると言えるでしょう。場合によっては、監督業から、女優さんの宣伝やプロデュースといったプロデューサー業に変更する人もいます。プロデューサーも、一度監督を経験している人の方が、売り出し方など発想が豊かで能力を発揮できるようです。ここら辺は、AV監督の素質というよりは、普通の会社員と同じで、色々な仕事をバランスよくこなせる人が成功すると言えます。また、そういう人の方がセックスも上手いし、女性にもモテるようです。

     

    ■オンリーワンの魅力がフリーのAV監督

    反対に、このジャンルならこの人!という専門性の高いAV監督さんは、フリーの監督さんに多いです。フリーランスのAV監督は、制約がない分、どこの制作会社でも撮影ができますが、仕事がないと途端に廃業に追い込まれてしまいます。売れっ子の場合は、会社員でAV監督をするよりも、はるかに大金を稼ぐことができます。私が出会ったフリーのAV監督は、機材を運ぶための車と、趣味の車の二台を乗り回していました。フリーの監督は、なぜかバイク乗りや、車に凝る人が多いです。会社勤めと違って、電車が嫌いだったり、自由人タイプがフリーランスになるのかもしれません。

    フリーのAV監督は、とにかく「これなら誰にも負けない」というジャンルや、特技がないとやっていけません。ナンパ物ならこの監督、SMならこの監督というように、そのジャンルでトップを目指さなければならないので、腰が低い社員AV監督よりも自信家な人も多いです。

    社員AV監督が身近な女子社員にモテるのと違って、フリーのAV監督は女優さんにモテる人がAV監督の素質として必要なのではないのでしょうか。フリーの場合、企画から女優のキャスティングまで監督が決める場合もあるので、売上にも関わるので、女優選びが大変重要になってきます。フリーの場合は、社員監督とは違い、売れないような作品を撮ってしまったら次の撮影が無くなってしまうかもしれないのです。

    そこで、AVの中心である女優さんとの相性が重要となってくるのです。どんなに良い設定や内容でも、肝心の女優さんのやる気がなければ、作品としては駄作になってしまう可能性があるのです。

    社員AV監督がオーケストラの指揮者のように全体に気を配るタイプなら、フリーのAV監督は、好きな人のためだけに演奏するミュージシャンに近いです。とにかく、女優さんが綺麗にエロく撮れなければならないので、カメラを撮影しながらも「もっとエッチな顔で」「いいね。もっと照れながら触ってみて」と、指示を飛ばします。女優さんも、監督さんと二人きりのような気分になりノってきます。このように、女優さんをやる気にし、うまくコミュニケーションが取れる人が、フリーランスのAV監督の素質があると言えます。

    フリーランスのAV監督は、セットや小道具などにこだわりが強かったり、照明などにも凝るので、スタッフに対して罵声を浴びせたりする厳しい人も少なくはありません。ただ、作品が評価の対象なので、売れて特定のファンがついていれば、また仕事の発注が来ます。この強気なオラオラ系の態度に、女優さんがますます惹かれてしまうみたいです。

     

    あなただったら、周りに気を配る安定型の社員AV監督、自由気ままで独自の世界を持つフリーAV監督。どちらとつきあいたいですか?