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「舞子ママの酔いどれ恋話」お酒で失敗しちゃう女のハナシ

  • 2016年09月14日  水沢 舞子  



    人生に欠かせないもののひとつに“お酒”をあげる大人も多いんじゃないかしら? 私の人生にとっても“お酒”は必須アイテムよ。
    でもそのお酒で人生を滅ぼしちゃうこともあるんだから、呑み方には注意しなきゃ、っていつも思ってるわ…。
     
     
    ホステスの仕事はお客様に居心地の良い素敵な時間を提供することよ。そのためには自分磨きも大切だし、お酒をたしなむことも大事。世の中にはお酒を1適も呑まずに、物凄い額の売り上げを叩きだすホストやホステスがいるようだけど…そんなのは話術と容姿に優れ、なおかつ運も手に入れたほんの一部の人だけよ。話術も容姿も運も持っていないのなら、お酒の勢いを借りてのし上がるしかないわね。けれどそこには失敗や落とし穴もたくさんあるのが現実よ。
     
     
    ■どんなに美しくても…
     
    新人を採用した時、「失敗した…」と思うことがたまにあるの。容姿やスタイル、その子の性格は面接で大体わかるんだけど、お酒に関してだけは呑ませないとダメね。
     
    お酒が好きだと言う女性を採用したことがあるんだけど、この子は男ウケの良い雰囲気を醸し出している子だったからとても期待してたの。私の想像通り、お客様も少しこの子と話しただけでメロメロになっていくのがわかったわ。顔も話術も性格も申し分ないし…自分の店を悪く言うわけじゃないけれど、「この子ならもっと高級なクラブで働けるんじゃないかしら?」と思っていたの。
    そしたらね、突然隣に座っていたお客様とディープなキスをし始めるからビックリ。「何してるの!?」と間に入った私に向かって、「この人ちょー好みなのぉ。だからお持ち帰りしてもいい?」なんて尋ねてくるのよ。お客様もまんざらではないようで、「いいよいいよ」と言っていたけれど…私にはママとしてホステスを守る責任がある。お客様に頭を下げ、慌てて控室に連れて行ったわ。営業終了間近ということもあって、誰もそのホステスに付き添っていなかったんだけど、店を閉めたあとに控室を覗くと大股を開いて眠っていたわ…。その様子を見て、高級クラブで働けない理由がわかった気がしたの。
     
    1時間ほどで目覚めたホステスからはスッカリお酒が抜けていて、私にひたすら謝ってきたけれど、自分でお酒をコントロールできない女性は水商売に向いていないわ。他のホステスとのトラブルにもなりかねないし、日当を渡して辞めてもらったの。出会いさえあれば、物凄いお金持ちでも落とせそうな女性なのに、本当に勿体ない。私ならスパッとお酒を辞めて、玉の輿に乗っちゃうけどね(笑)。
     
     
    ■お酒の美味しさにハマった女
     
    お酒といえば…とても印象に残っているホステスがいるわ。その子はとてもお酒に詳しくて、店に置くお酒を選んでいる黒服とも楽しそうに話していたわ。ホステスには、体調が悪いけれどどうしても呑まなくてはいけない日があるの。大切なお客様を相手にしていたり、強引に勧められたり、締日間近でどうしても売り上げが欲しいときとか…ね。そんな時、助けになる胃に優しいウイスキーと出会わせてくれたのもこのホステスなの。今でもお店の陳列棚に並べているわ。
     
    店に来て下さるお客様はお酒好きな人が多いからウケもよかったんだけど…ちょっと高いお酒をおねだりし過ぎたの。世の中には数十万、数百万というお酒が存在するんだけど、お酒が好きだからこそ、高級なお酒に興味があるのよね。けれど自分では手が届かないから、そのホステスはお金持ちのお客様を利用しちゃったの。同伴やアフターをするたびに高価なお酒をねだられるものだから、そのうちお客様が離れてしまって。またその子はSNSに高級なお酒と共に自撮りをUPしてセレブぶっているものだから、女性ウケも非常に悪くて…。
     
    お酒での失敗って「酔った勢いで男とホテルへ」「飲みすぎてサイフを無くした」というイメージがあるかもしれないけど、お酒にハマり過ぎたせいで失敗しちゃう人もいるのよね。結局そのホステスは、お金を持っている60代男性の愛人になり、お店を辞めてしまったの。彼女にとっては大好きなお酒を堪能できる幸せな人生かもしれないけれど、彼女が勧めてくれたお酒を呑むたびに“女の幸せ”について考えちゃうわ。
     
     
    ■寝ちゃう女はNG!
     
    お酒を呑むとテンションがあがって笑ったり、泣いたり、寝ちゃったり。色んなタイプの人がいるけど、とにかく男ウケが悪いのは寝ちゃう女よ。5対5の合コンを開催しても、1人が寝ちゃったら5対4になっちゃうしね。寝ちゃった女性の同僚を置いて帰るわけにもいかず、しぶしぶ自宅に連れて帰ったというお客様は、目覚めた同僚から「最低!」と暴言をはかれたと苦笑いしていたわ。
     
    職業柄、お酒にまつわる話をたくさん聞くけれど、笑い上戸泣き上戸もあまり評価はよくないわね。呑んでもテンションの変わらない――つまり自分の許容量を把握している女を男はパートナーとして求めているし、経営者として私もそういう女性を強く求めているわ(笑)。