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【ねむみの切り捨て御免】女性から切りださないといけない不憫さ

  • 2014年08月25日  安眠亭 ねむみ  



    「良いな」と思った男性とどうにかして付き合おうとするとき、猛烈にアタックしたり・しなかったりってのは、人それぞれだと思う。けれど、良い感じの関係が続いているのに相手から何もアクションがないととっても歯痒いっていうのは誰しもが経験することじゃないかな。そして業を煮やして自分から言っちゃう。あーあ…ってすごく惨めになる瞬間の一つだわ。

     

    ・普通に異性に惹かれ普通に恋をしていたあの頃

    一昔前、それは私がいろいろ抉らせてメンヘラクソビッチになる前の、男運はあまりないものの至って普通に男性に惹かれ好きになり、少しずつ距離を縮める努力をしていた頃の話。その頃はまだ割とリアルが充実していて、普通に暮らしていてもたくさんの友人から毎日のように飲み会やら何やらに誘われていたっけ。そんなある日、友人が開いてくれた飲み会でA君という人と意気投合し、当時彼氏と別れた直後だった私は失恋での傷を癒すためにも、そのA君とお近づきになりたいと思ったんだよね。

    一度気になった男性には割と猛烈にアタックし、すぐに仲良くなれる肉食系女子な私は、いつものようにA君と仲良くなろうとあれこれ努力したよ。例えば、A君の友人からどんなタイプの人が好きなのかをサーチしたり、共通の話題を作るためにA君の好きなバンドや漫画を聴いたり読んだり。応援しているサッカーチームの有名な選手を覚えたりもしたっけ。カタカナが苦手でなかなか覚えられなくて苦労したんだよね。そういう些細なことも「とにかくA君に振り向いて欲しい」一心で頑張った。

    私の友人たちも失恋したばかりの私を後押ししてくれていたのか、よくA君と私を引き合わせてくれたりとかしてね。その度に、なんとなーく徐々にA君と仲良くなって、遂には2人でデートをするようにもなった。初めてのデートのときには、緊張もしたけれどとにかく嬉しくて。ドキドキしていて少し挙動不審になってたと思う。デートも割とよくするようになり「A君と付き合ったらこんな感じなんだろうな」と胸をときめかしたりした。

     

    ・なかなか言えない「私達って、恋人なのかな?

    週に多くて3回、お互いの都合が合うときには一緒に買い物に行ってご飯も作業を分担して作ったり。カラオケに行ったりドライブもしたり、お家でレンタルDVDを見たり、そんな日々が3ヶ月ほど続いたかな。周りの友人からも「A君と付き合い始めたの!?おめでとう!」と言われたりもした。だけどA君から「付き合おうか」とか「付き合って下さい」っていう決定打がなくて、私自身がA君との関係性に疑問を抱いてた。

    「私達、これって付き合ってるの?」と単刀直入にA君に聞けばすぐに解決する。それはわかってたよ。けれど、それを聞いてしまうと今の楽しい生活がなくなってしまうんじゃないかっていう不安の方が大きくてそれができなくてさ。それに、口に出して私に伝えていないだけでA君的にはもう付き合ってるのかもしれないし、とポジティブになったりもした。

    いろいろ悩むこともあったけれど、結局は何も行動せず、別に恋人じゃなくてもA君と仲良く過ごせられたらそれで良いか、そう自分に言い聞かせて過ごした。とにかく、「今の生活」を自分の手で壊したくなかったんだよね。けれど、ずっとそういう生活は続かなかった。

     

    ・うやむやじゃなくてはっきりして欲しい

    生理でとてもイライラしていた私。体は怠いし頭は痛い、それに最高にイライラしていて最悪のコンディション。横になるしかなかったほどに重くてさ。そんなときに、A君はいつものように一緒にご飯を作ろうと言ってきた。

    「いや、私、今辛そうにしてるのわからない?食欲ないしさ。そもそも、私達って付き合ってんの?私のこと良いように使ってるだけなんじゃないの?良い加減はっきりしてよ!」

    「あー、言っちゃった」って思った。

    「ごめん、本当に家族みたいに気の許せる友達みたいでさ…あと、一女性…異性として恋人としてはもう見れない」

    A君はそう言ってダウンしている私のご飯を作って、去って行った。

    正直、悔しくて惨めだった。自分が今までしてきた好意が踏みにじられた気がした。あんなにアピールしたのに、それでもなお「自分の恋人にしたい」と思わせられなかったのか、と悲しくなった。その日がA君との恋人ごっこの最終日になった。

    けれど、そのA君とは恋人ごっこで終わったから、その後また別の人と付き合うことになった。それからも紆余曲折したけれど、今の彼氏と結婚することになったのは恐らくA君と恋人同士にならなかったからだと思ってる。それに、A君のおかげで「うやむやにせず、きちんとはっきり伝えてくれる男性と付き合う方が気が楽」ということを学んだわけで。

    ある意味、A君からではなく自分から決定打を出してしまって不憫な思いをしたからこそ、きちんと「結婚」という決定打を今の彼氏からいただけたのかなって思うよ。ありがとうA君!