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【ねむみの切り捨て御免】贅沢な脆い生き物になってしまった人間

  • 2014年06月10日  安眠亭 ねむみ  



    ネットの普及によって様々なことがいともたやすく知れるようになりました。それだけでなく、SNSも生活に根付くことでその場での出会いから始まる恋愛など、出会い方にも多様性が生まれました。しかし、ネットによって何でも「簡単」にできてしまうことで、人間は以前よりもずっと贅沢で脆い生き物になってしまったのではないかと思います。
     
     
    ・ビバ☆インターネット
     
    インターネットは大変便利ですよね。もうすぐ入籍をする私ですが、入籍をするまでに彼氏との関係を続けてこられたのはインターネットのおかげだと思います。遠く離れたところに住んでいますし、お互いの生活もあることからなかなか会えません。やはり会えないと寂しいです。しかし、インターネットやSNSの素晴らしい機能によって、電話代を気にすることなく電話もできますし、ビデオ電話でお互いの様子も伺えます。さらに、メッセージでのやりとりもスムーズに行えますから、遠くにいるはずなのに全くそれを感じさせないほどに、相手のことを知ることができます。
     
    かつては「遠距離恋愛は続かない」と言われていたかもしれませんが、私はそのように感じませんでした。そのように感じる必要が無くてすんだのは、現代の生活に欠かすことのできないインターネットの恩恵があったからでしょうね。
     
     
    ・ネットのせいで貪欲になってない?
     
    ネットは遠くのものをもより身近にしてくれています。そのおかげで私は遠距離恋愛を続けることが出来ました。しかし、そのように嬉しい事ばかりにインターネットは作用しているとは思えません。
     
    インターネットは、遠くのものも身近にしてくれるほど何もかも早くスピーディーにしてくれています。本来ならば手紙に書いて投函し、郵便屋さんによって何日かかけて送られるはずの文言が、一瞬で相手のもとに届きます。一昔前ならば、相手に手紙が届くまでのその間もきっと奥ゆかしく、愛しい時間と思えたことでしょう。ところが、メールやLINEなどによりその時間が大幅に省略されてしまいました。するとどうでしょう、「一刻も早く相手に自分の文章を読んで欲しい!」とか「早く返事をして欲しい!」なんていう感情が生まれます。LINEなら特に「既読」機能がありますから、「既読なのにどうして返事してくれないの?」と不安になってしまうこともあるそうです。
     
    実際のところ、私自身はメールやLINEなどが煩わしく感じるほうなので、余裕で「既読放置」をしますし、相手にされたからといっても何も感じません。そんな私のような人間ばかりなら人間付き合いも楽かもしれませんが、そうじゃないんですね。「とにかく早く反応をして欲しい」という人がいます。そんな人達はネットの便利さによって、以前は気長に待つことが出来るほどの辛抱強さや我慢強さがあったのかもしれませんが、我慢ができなくなってしまって「弱く」なっているのではないかと思います。また、相手に一刻も早い反応を求めるなんて、おこがましいですしなんて贅沢なんだろうと私は考えます。
     
     
    ・「早く!」と急かす価値があるのか?
     
    そもそもメールなどの文字でのやりとりは、電話と違って自分が見たいときに見て、返事をしたいときに返せる点が便利じゃないですか。なのに、「見たらすぐ返事を返して!」と相手に要求するのは甚だおかしくないですか?そんなに急かすのならば、電話してくればいいじゃないですか。なのに、お手軽だからという自分勝手な理由でメールやLINEを飛ばし、それで「早く返事して!」ですよ。いい加減にしろって話です。相手の時間を奪ってまで行うお前とのやりとりには、価値があるのかよ?と問い詰めたくなりますね。
     
    また、「私の返事が早いんだから、あなたも早く返事をしてよ」という要求も本当に意味がわからないです。勝手に早くしてるのはお前なのに、それをこちらにまで要求してくんなよ、と思います。私がメール・LINE無精だからかもしれませんが、このような要求をしてくるような方とはウマが合いませんし、交際をするなんてもっての外です。
     
    メールなどでのこまめなやりとりを否定しているのではありません。「返事を急かす」のが嫌だなって思うんです。もしも、「こまめに連絡を取り合うことが非常に好き」な人同士であれば、思う存分スピーディーなやりとりをしてください。とにかく私はそのようなことは無理ですし、私の彼氏も私と同じような人間で救われました。ネットが普及している今だからこそ、出会ってから親睦を深めるに当たってこの「連絡を取る頻度」の相性は大変重要になっていることでしょう。これが合わなければ、ストレスのもとになりますしなんてったって続かないと思います。それだけ、ネットに頼っているんでしょうね。
     
     
    ・たまにはアナログで
     
    ネットは便利ですし、頼らなければコミュニケーションがとれないこともあります。しかし、ネットばかりに頼っていると相手に「もっと!もっと!」と返事や素早い反応をより貪欲に求めてしまわないか、待つことの出来ない弱い人間になってしまわないか不安です。だからこそ、たまには大切な人に手紙を書いたり、会った時にはネットを手放してその相手だけに全てをぶつけ、相手のことも受け止めたいです。
     
    ネットによって何事も便利になった今だからこそ、あえて不便さを選んでその煩わしさを大切な人と共に楽しめたら、それはきっと素晴らしいことだと私は思います。