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【はるひの恋愛処方箋】「男らしさ」「女らしさ」とは?

  • 2013年10月16日  小高 はるひ  



    男女が平等に扱われることが良しとされる時代になってきたとはいえ、いまだに「男らしさ」「女らしさ」という言葉が使われています。男女関係なくその人らしく生きていけばいい、と思いながらも、知らず知らずのうちに「男らしさ」や「女らしさ」を求めてしまったり、求められていたり…。今回は「男らしさ」「女らしさ」という意識とどう向き合っていくかというお話です。

     

     

    ◆「男らしさ」って?

    「男らしい」とは、一般的にどんなイメージなのでしょうか。細かいことを気にしない、決断力がある、体力がある、感情を表に出さない、恋愛において主導権を握るなどが挙げられると思います。仕事などと比べて、恋愛に関しては特に「男らしさ」というものが求められている風潮がある気がします。デートに誘うのも、告白をするのも、プロポーズをするのも、「男性からが好ましい」「女性がするのは抵抗がある」という考えがまだ根強くあるのではないでしょうか。そういった付き合いを発展させるために要所要所で決断をしていく、という役割の他にも、デートプランを考える、食事やデート代を持つ、といったことも求められがちです。

     

    ◆「女らしさ」って?

    では、「女らしさ」はどんなイメージがあるのでしょうか。料理や裁縫が出来るなど家庭的、控えめ、感情的、メイクや洋服などファッションに興味がある、か弱いなどが挙げられます。仕事に関しては、最近では要職に就く女性も増えてきましたし、男性と同じように社会を渡り歩く女性も多くいます。しかし、恋愛に関しては、まずは男性がデートプランを決め、それに女性が従うなど、男性が物事を決めて女性がそれについていく(場合によっては「それは嫌」と言って、他のプランを考えてもらうということもあるようですが)のが「普通」という風潮があります。最近では、女性側から好きになって告白をしたり、デートに誘ったりという例もだいぶ聞かれるようになってきました。しかし、プロポーズとなると、まだまだ男性側からが多いようです。

     

    ◆「らしさ」を受け入れられる人と拒む人

    この「男らしさ」と「女らしさ」には、2つの難しい問題があります。

    まずは、個人差です。男性も女性も、「男らしく」「女らしく」振る舞ったり、「男らしさ」「女らしさ」を求められたりするのが好きな人と嫌いな人がいます。嫌いに人は、ただ単に「男だからこうして」「女なんだからこうあるべき」と言われるのが嫌だという人もいますし、自分の性格が「男らしくない」「女らしくない」ので、自分のやりたいようにやっていると「男らしくない」「女らしくない」と言われてしまい、嫌気が差すという人もいます。逆に、自分が「男らしく」「女らしく」振る舞うことや、そういった振る舞いを求められることをまったく苦痛に感じない人もいます。そういった人は、「男らしさ」や「女らしさ」といった社会通念をあっさり受け入れられた人とも言えますが、もともとの自身の性格が社会上求められる性格と比較的近い人が多いのではないでしょうか。

    「男らしさ」「女らしさ」を受け入れられるかどうかは、かなりの個人差があります。こればかりはその人と付き合ってみて、その人がどう考えているのか、どうして扱ってほしいのか、どう付き合って欲しいのかを見極めるほかありません。

     

    ◆「らしさ」を拒む風潮と求める心の間

    今は、「男らしさ」「女らしさ」という考えが薄れてきて、これらを時代遅れとする論調もある一方、まだ完全に無くなっていないとても中途半端な時期に来ています。頭では「こういった考えは古い」「あまり好きではない」と思っていても、心のどこかで、「男なのにどうしてデート代を持ってくれないんだろう」「女性なのにもっと気配りができないんだろう」という不満を持ってしまうこともあるのではないでしょうか。心の持ち方がとても難しい時期なのです。

    例えば、付き合って初めてのデートでちょっといいレストランでディナーをしたとしましょう。よくあるHow to本には、デザートが終わった後、女性がお化粧直しでお手洗いに立つので、その間にカードで決済を済ませておくのがカッコいい男性だということが書かれています。女性がお手洗いから帰ってきて、支払いが終わっていることがわかったとき、あなたが男性だったら何と言って欲しいですか?また、あなたが女性だったら、何と言うでしょうか。

    女性の場合、たとえ「男性が支払いをするのは当たり前」と思っていたとしても、「自分の分は出すよ」「ちょっと出させて」くらいは言うべきとされています。男性側も自分が出すつもりでいても、「おごってもらって当たり前」と思うような女性は魅力がないという風潮があるからです。ただ、女性から「半分出す」と言われたからといって、「じゃあ、××円ね」とあっさり言ってしまう男性は女性から見るとあまりカッコよくありません。(千円単位ならまだよいのですが、10円単位で言ってしまうと、間違いなく嫌われます。)これも、そんな男性は甲斐性がないと思われているからです。一度は、「今回は自分が出すよ」と言うか、「じゃあ、今度よろしく」「今度お茶でもおごって」とひとまずここは自分が出しておく、という言い方をする方が賢明です。

    ここでのやり取りは、大変難しいです。今現在、こういった場合に「男性が全額出すべき」「割り勘にすべき」「男性が多めに出すべき」などの「正しい答え」がないためです。

    ここは個々人の考えに沿って行動するしかないのですが、その考えすら、育った環境や、これまでの恋愛経験によって左右されてしまいます。前に付き合った彼氏が全額出してくれる人だったとしたら、「おごってくれない男性なんてケチ」と思ってしまうかもしれませんし、以前に付き合っていたのが割り勘をするのが当たり前だと思っていた彼女だったら、「自分から払おうとしないなんて、高飛車な女」だと思ってしまうかもしれません。考え方というのは、これまでの経験で揺れ動くものです。今現在のあなたの考え方と、相手の考え方が一致するところを、上記のやり取りの中で見極めていかなければなりません。

     

    ◆相手に求める前に、自分の気持ちを考えよう

    相手の考え方を知ることも大切ですが、私はまずあなた自身がどう考えているかを一度きちんと考えて欲しいと思います。頭の中では「これからの時代、男女平等であるべき」と思っているつもりでも、意外とそうでないことが多いからです。女性の場合、あなたからプロポーズすることに何の違和感もありませんか?買い物をして重い荷物があるときに、男性に持ってもらいたいと思っていませんか?男性も同じです。結婚した後家事を平等に分担する気がありますか?彼女が自分より収入が多かったとしたら、何の引け目も感じませんか?

    大切なのは、相手に「男らしさ」を求めるのであれば、自分も何かしら「女らしさ」を提供すべきということです。もちろん、男女逆の場合も同じです。特に多いのが、相手の男性には決断力や経済力や包容力を求めるのに、自分は何も努力をしない女性です。「彼氏が優柔不断」「お金が無い」「頼りにならない」などと言ってばかりでは、不満がたまるばかりです。ぜひ一度、自分は何が出来ているのか考えてもらいたいと思います。相手に「男らしさ」を求めるのであれば、美味しい料理を作ってあげたり、よれよれの洋服を着ていたらアイロンをかけてあげたり、話をにこやかに聞いてあげたり、何かしら「女らしい」ことをしていなければなりません。文句ばかり言うのではなく、時には相手が決めたことに素直に従うことも必要です。何か言いたくても自分を抑えて相手を立てることも大切です。そういったことをしていかないと、男性側もどんどん自信をなくして、自分で物事を決めたり、判断したりがなかなかできなくなってしまいます。「男らしさ」「女らしさ」は双方で協力して作っていくものでもあるのです。

    男女差なんて何もない、平等なカップルになりたいのであれば、もちろんそれも可能です。彼女が料理が苦手なのであれば彼氏が作る、彼氏が物事を決められないのであれば彼女が決める、「男らしさ」「女らしさ」関係なく、それぞれ自分の得意なことをして、相手の苦手なことを補っていく。そんな関係も素敵です。

     

    「男らしさ」や「女らしさ」は時代によって変わるのはもちろん、個人の経験によってもどんどん変わっていきます。何よりも大切なのは、一般的にどうなのか、ではなく、お互い居心地がよい関係を作ること、です。そのためには、世間の考え方に流されないことが重要です。相手がどんな考え方を持っているか、そして自分が今、どのような考えを持ち、相手に何を求めているのか、きちんと把握しておくことが大切です。