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【はるひの恋愛処方箋】ちゃんと愛してますか?愛されてますか?

  • 2013年07月16日  小高 はるひ  



    恋愛の大原則は、「相手を愛すること、相手から愛されること」の両方がそろっていること。でも、この「愛すること」と「愛されること」は一歩間違えると、違うものにすり替わってしまうことがあります。そうなると、その「愛」はたちまちあなたと相手との関係にひびが入る原因にもなってしまうのです。

    本当の「愛すること」と「愛されること」とは何なのか、今回はそれを見ていきましょう。

     

    「女性は愛して結婚するより、愛されて結婚する方が幸せになる」

     

    といった言葉をよく聞きます。

    確かに、「愛されること」は大切。でも、例えば結婚ではなく、恋愛だったらどうでしょう。恋愛は、「愛すること」で始まることが多いと思います。また、別れるかどうかも、「愛しているか、いないか」で決めることがほとんどです。

    では、恋愛においての「愛されること」とは、どのようなことなのでしょうか。また、本当に「愛すること」とは何なのでしょうか。

     

    ◆「愛されること」は絶対必要

    最初にずばり言ってしまうと、恋愛において「愛されること」は「愛すること」以上に重要です。相手のことが好きで好きでたまらなくても、相手があなたのことを愛していなかったらどうなるでしょう。告白しても振られてしまう、まったく振り向いてもらえないなど、付き合うことができないだけならまだマシです。やっかいなのは、好きでもないのに付き合ってしまう人がいることです。

    そういった人は、自分が寂しくて会いたいときにだけ呼び出す、お金を相手に出してもらうだけ出してもらって自分では出さない、自分の話だけして相手の話を聞かない、というようなことを平気でします。これでは、相手は完全に「都合のいい女(男)」です。とても恋人関係とは言えません。

    あなたがどんなに相手のことを好きでも、相手があなたのことを好きでなければ、付き合ってはいけません。

     

    ◆それは、本当に「愛されている」の?

    注意してほしいのが、「愛されている」ように見えて、実はそうではない場合です。「自分は愛されている、大切にされている」と思っていても、実は違ったということが結構あります。

    たとえば、相手が「あなたと一緒にいたい」「ずっとそばにいて欲しい」と言ったり、毎日電話をかけてきたりするとき、あなたはどう思いますか。素直に、「この人は私のことを心の底から愛してくれている」と思うでしょうか。確かに、その場合もあります。あなたのことを考え、あなたを心配し、あなたの力になりたくて、一緒にいたい、話したい、と思う人もいるでしょう。

    しかし、あなたといないと自分が不安だから一緒にいたい、浮気しないか心配で仕方がないから見ていたい、自分の話を聞いてもらいたいから電話をしたい、という、自分本位でそういった行動に出る人もいます。これは、あなたへの愛ではありません。自分が安心するためにあなたが必要なだけで、あなたという人間よりも「自分を支えてくれる人」が必要な人です。このような関係では、「愛されている」とは、とても言えません。

    こういう関係の場合、相手に何かあった時、あなたが力になることは出来るかもしれませんが、あなたに何かあった時に、相手は何も力になってくれない能性があります。

    あなたの恋人が「会いたい」「電話したい」などを言ってくるときは、どのようなときでしょうか。それを考えてみると、あなたが本当に「愛されている」のかどうかが、見えてきます。

     

    ◆「愛する」とは、どういうこと?

    では、「愛すること」とはどのようなことなのでしょうか。

    まずは、純粋に楽しいことが挙げられます。好きな人がいる、それだけで、毎日が楽しくなったり、世界が明るく見えたりします。また、自分をもっと磨こうという気持ちになります。髪型を変えたり、お化粧を頑張ったり、他人に優しくしたり、教養を身に付けたり、そんな力が自然と湧き上がってきます。人を好きになることは、あなたをひとまわり大きな人間に成長させてくれる、人生において最も重要なファクターのひとつです。

    付き合う、ということは、ひとりでいるよりも二人でいることを選ぶ、ということです。ひとりでは乗り越えられないことや、出来ないことを、二人なら乗り越えられる、成し遂げられるから、付き合う意味があります。それは、お互いがお互いを支えることによって成り立つことです。

    相手を支える、ということは、労力がいることです。どうでもいい人に対して、なかなか出来ることではありません。「相手のために何かしたい」という感情があって、初めて出来るものです。その、「相手のために何かしたい」「何か力になりたい」と思う気持ちは、相手のことを愛しているから生まれてくるものです。愛する気持ちがなければ、「どうして私がこの人のためにこんなことやらなきゃいけないんだろう」という気持ちになってしまいます。

    相手のためなら、自分を犠牲にしてでも何かしたいと思えるかどうか、これが「本当に相手を愛しているかどうか」の指標になります。

     

     

    ◆「愛すること」の罠

    いいことでいっぱいに見える「愛すること」ですが、ひとつ大きな問題点があります。それは、自分の気持ちを制御できなくなりやすいということです。相手を好きな気持ちが大きくなっていくにつれて陥りやすいのが、見返りを求めたり、相手を束縛したりする心です。

    相手が好きだから自分のことだけを見てほしい、相手が好きだからどこにも行かないでほしい、最初は愛しているから生まれた気持ちが、だんだん大きくなるにつれて、「愛されること」を求める気持ちに変わっていってしまいます。ここが難しいところです。

    「愛する」は、相手を思う気持ち、相手に幸せになってもらいたいという気持ちだったはずです。それが、いつの間にか自己本位の気持ちにすり替わってしまうのです。この分岐点を自覚することこそが、上手な恋愛をするための重要なポイントです。

    まずは、「愛すること」に対して、相手に見返りを求めることをやめましょう。見返りを求める言動は、本当の愛から来ているとは言えません。見返りを求めるのは、自分のことしか考えていない証拠です。

    また、相手と一緒にいないと不安、いつもつながっていたいと思ってしまう人、相手を束縛してしまう人は、一度立ち止まって、どうして自分がそう思うのか考えてみましょう。恋愛以外に、仕事や家族、友達関係、自分の性格についてなど、何か不安に思っていることや、心配していることはありませんか。漠然と寂しい、ひとりになりたくない、と思ってはいませんか。不安な気持ちや寂しいという気持ちを、すべて恋人といることで解消しようとしてはいないでしょうか。それは、相手を「愛すること」とは別の気持ちです。「愛する」のは、自分のためではなかったはず。不安や人恋しさから沸き起こる感情を、相手への愛と混同してはいけません。

    自分の心の中から、「本当に相手を大切に思う気持ち」を見つけ出し、それを相手と共有していきましょう。他は、恋人に頼ることで解決しようとしてはいけません。

     

    いかがでしたか。一見相手を愛しているから起こしているように見える行動も、実は違うこともあるということをわかっていただけたでしょうか。

    恋愛をしていると、相手の気持ちを意識しすぎたり、自分の気持ちに振り回されたりして、なかなか冷静になれないものです。そういうときは、いったん立ち止まって、相手と自分の関係を一度見直してみましょう。今までに見えなかったものが、見えてくるかもしれません。