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【はるひの恋愛処方箋】上手に頼ってますか?頼られてますか?

  • 2013年11月12日  小高 はるひ  



    人は頼り、頼られ生きていくもの。それは男女のカップルについても同じこと。でも、親密な二人の関係はときに閉鎖的で、依存関係になってしまったり、頼りっぱなし、頼られっぱなしになって負担を感じてしまったりすることもあります。ほどよいバランスで付き合っていくのに必要なのは、どのようなことなのでしょうか。

     

    ◆二種類の「頼る」

    「頼る」ことには、物理的に頼ることと、精神的に頼ることの二種類があります。

    そして、それぞれが行き過ぎると、「依存」という状態になってしまいます。それぞれ、どのようなことなのでしょうか

    (1)物理的に「頼る」

    物理的に頼るというのは、お金や家事などに関して頼ることが挙げられます。料理をしてもらったり、洗濯をしてもらったり、買い物に行ったときに荷物持ってもらったりすることも、頼っていることになります。お金に関しては、デート代を相手に払ってもらったり、食事代をおごってもらったりすることはよくあるかもしれません。中には、自分の家の家賃や生活費を払ってもらっている人もいます。また、食事の準備や掃除洗濯を相手に任せっきりにしていて、自分ではまったく出来ない人もいます。こうなると、「頼る」というより「依存」に近くなってしまいます。相手なしでは生活できない状態です。相手と別れるということは、自分の生活が崩れてしまうということ。好きだから付き合っているのか、自分の生活やお金のために付き合っているのか、わからなくなってしまう、危険な状態です。

    (2)精神的に「頼る」

    精神的に「頼る」というのはどういうことでしょうか。悩みごとや困ったことがあったときに話を聞いてもらう、アドバイスをしてもらう、というのは、よくあることかもしれません。ただ、これにはいくつか段階があります。単に話を聞いてもらいたいから聞いてもらう、ひとつの意見としてアドバイスをしてもらうだけであれば、恋人でなく友達でも良いですし、もし恋人と別れたとしてもそれほど困ることはないかもしれません。しかし、困ったときにそばにいてもらわないと精神的に不安定になる、何でも聞いてもらわないと落ち着かない、自分では何も決められず恋人の言うとおりにしてしまう、などであれば、これは完全に「依存」です。物理的に依存するときと同じように、相手がいなくなってしまうと、まともな生活が送れなくなってしまう可能性があります。

     

    ◆まずは、頼らなくても生きていけることが大切

    人は支え合って生きていくもの、とよく言いますが、それはそのとおりです。そうでなければ、わざわざ恋人になったり、家族を作ったりする必要はありません。自分が困ったときには相手が、相手が困ったときには自分が助けて、お互い支え合っていくことに意味があります。問題は、その度合いとバランスです。

    先ほど書いたように、「頼る」という行為は度が過ぎると「依存」になってしまいます。いくら支え合って生きていくものだとしても、人は生まれてくるときも一人、死んでいくときも一人です。恋人と出会うまではひとりだったはずですし(家族や友人はいるかもしれませんが)、たとえ結婚したとしても、だいたいの場合はどちらかが先に死に、片方がひとり残されてしまいます。そういった意味でも、人は基本ひとりで生きていけなければなりません。人と支え合っていくのは、人生をよりよくするためです。ひとりで生きていくよりも、パートナーを見つけて一緒に生きていく方が楽しいかもしれませんし、自分に何かあったときに身近に頼れる人がいるというのは心強いものです。また、自分と違う価値観を持つ人と生きることで、世界が広がったり違った見え方をしたりすることもあります。

    しかし、すべての場合に対し言えることは、人と一緒に生きることは「人生をよりよくする」ためであり、「その人と一緒でなければ生きていけない」わけではないということです。大事なのはあくまでひとりで生きていける力を付けた上で、人に頼るということ。そうすれば、過度に相手に頼ることは避けられるはずです。

     

    ◆「頼る」ことと「頼られる」ことのバランス

    次に、バランスです。あなたは「頼る」ことが多いタイプですか?それとも、「頼られる」ことが多いタイプでしょうか。付き合っていく上で、二人が均等に頼り、頼られる、という関係を作るのは難しいと思いますし、私は平等でなければならないとは思いません。お金に関してはどちらかが多く出すけれど、料理は基本的にもう片方がする、など、分野によって役割を変えるというのもありです。

    物理的なことに関してはそれでいいのですが、精神的なことに関しては難しいところです。どうしてもどちらかに頼りがちになってしまいます。しかし、ふたりの関係をよくよく見て見ると、ここは彼氏の方が頼っていて、ここは彼女の方が頼っている、という部分が見えてくることが多いです。普段は彼氏が物事を決めていて、彼女は付いていっているだけに見えても、何か問題が起きたときは彼氏の方がおろおろしてしまい、彼女の方が「大丈夫、なんとかなるよ」とどっしり構えていたりすることがあります。この場合は、彼氏がリーダーシップを取る代わり、彼女が安心感を与えている、と言うことができます。こうやって、どこかしらを頼り、どこかしらを頼られて、人間関係というのは出来ているはずです。

     

    ◆頼られることに負担を感じたときは

    問題なのは、どちらかが「負担だ」と感じたときです。好きな人の力になりたい、好きな人に頼られたい、と思うのは自然なことです。人と付き合う上で、何かしら負担になったり我慢をしたりしなければならないことはあります。それ以上に一緒にいることに意味があると思ったり、一緒にいたいと感じたり、好きな人のためにむしろ何かをしてあげたいと思ったりするから、人は人との付き合いを望みます。負担が多少あっても、好きな人のためならそれを負担と感じないのが、正常な状態なのです。

    もし、頼られたり依存されたりしていることを負担に思ったり、不満に思ったりするのであれば、その原因について考えてみましょう。考えられるのは以下の3つです。頼られるのはいいけれどそれが重すぎるのか、そのことについて頼られること自体が負担なのか、相手がその人だから負担に思うのか、です。

    1つめは、頼られる度合いの問題です。相手があまりにも自分に頼り過ぎで、それが負担だと思うのであれば、軽くしてもらうしかありません。お付き合いをしていく上で、何かについてある程度頼ったり頼られたりすることはあるものですが、度が過ぎてしまうとただの依存になってしまいますし、何より負担に思ってしまうのでは付き合いは長続きしません。負担だということを正直に相手に話し、改善していけるよう話し合ってみましょう。2つめも同じです。「このことについては頼って欲しくない」「これについては自分で何とかして欲しい」と正直に話し、お互いの納得できる結論を見つけましょう。見つからないのであれば、どちらかがどちらかに依存してしまったりする前に、お付き合いを考え直すのがよいと思われます。大事なのは、「このことについては」という範囲を決めることです。すべての分野において頼られたくもないし、頼りたくもないのであれば、付き合っている意味がありません。そうなってしまった場合が、3つめです。これは簡単に言ってしまうと「この人のために何かをしたいとは思わない」「何をしても負担に感じてしまう」ということです。それはもう、あなたの気持ちが相手にないという証拠です。気持ち、というよりも、人として魅力を感じてないとも言えるかもしれません。こうなってしまったら、付き合いを続けることはどちらにとってもいいことではありません。残念ですが、早めにお別れをするべきです。

     

    いかがでしたか?「頼る」「頼られる」は人間関係を築いて、人生をより豊かにするために行うことです。根本にあるのは、「この人のために力になりたい」という誠意と、「この人のこの部分は自分より能力があるから、力になってもらいたい」という欲求です。この2つがほどよいバランスを保つことによって、ふたりの関係は出来あがっているはずです。あなたは何について相手に頼り、何について相手から頼られていますか?それを一度考え直すことで、相手や自分の魅力を再発見することになるかもしれません。