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【はるひの恋愛処方箋】恋人を「守る」って、どういうこと?

  • 2013年07月30日  小高 はるひ  



    その時代時代の恋愛を色濃く映し出しているのが、流行歌。現在、J-POP界には自分で作詞をし、等身大の恋愛を歌うアーティストが多数います。そういった歌詞は、今現在の恋愛観を映しだす鏡。J-POPの歌詞を見ていくと、とても特徴的なのが、「守る」という言葉が頻繁に使われていることです。今回は、この「守ること」についてのお話です。

     

    僕は君を守り続けたい(♪いきものがかり「笑顔」)

    今、誓うよ 君を守ってゆく(♪清水翔太「君が好き」)

    この力のかぎりで 彼女を守ると約束するから

    僕のすべてにかえて 彼女を守ると約束するから(♪FUNKY MONKEY BABYS「LOVE SONG」)

    だけどもう一人じゃない 僕がずっと守るから(♪FUNKY MONKEY BABYS「桜」)

    隠したいことはない 君を守りたいだけ(♪EXILE「ふたつの唇」)

    今ならば叫ぶ事もキミを守り抜くことも出来る。(♪EXILE「ただ…逢いたくて」)

    何度だって言えるよ 必ず守るから(♪GENERATIONS from EXILE「Love You More」)

    「一千一秒」あなたを守りたいずっと(♪EXILE TAKAHIRO)

    二人で生きてゆけるなら僕が君を守る(♪嵐「WISH」)

     

    これらの歌詞に共通して出てくるのが、「君を守る」という歌詞。J-POPではとてもよく出てくる表現なので、他の曲が思い浮かんだ人もいるのではないでしょうか。

    では、この「守る」というのは、具体的にどんなことを指すのでしょうか。

     

     

    ◆「守る」は体を張って守ること?

    歌詞の上ならまだしも、実生活で「守る」と言われても、あまりピンとこないのが現状だと思います。時代劇で悪いお代官様に連れ去られた恋人を取り返しに行ったり、映画の中で銃に撃たれそうになった恋人をかばって代わりに撃たれたり、ドラマの中で車にひかれそうになった恋人を飛び込んで行って助けたり、火事になった家に取り残された恋人を周りの制止も聞かずに助けに行ったり…そんな場面が浮かんだりもしますが、現実でこのような場面に遭遇するのはそうそうあることではありません。

    そうなると、「守る」というのは、「命を守る」のではないと考えるのが自然です。つまり、「精神的に支える」という意味なのではないでしょうか。それでは、「精神的に支える」とは具体的にどのようなことなのでしょう。

     

     

    ◆「守る」って、具体的にどういうこと?

    例えば、彼女が職場で嫌なことがあり、落ち込んでいたとします。誰かに悪口を言われたり、嫌がらせを受けたりしていたのだとしても、ここでいきなり彼氏が出てきて、その人に文句を言いに行く、というのは現実的ではありません。この場面で彼が彼女を守るために最もすべきことは、「君は悪くない」と言うことです。会って愚痴を聞いてあげる、一緒にどこかへ出かけてその間は嫌なことを忘れさせてあげる、というのも立派な彼氏としての務めですが、根本的な解決にはなりません。ここで彼女が一番つらいのは、「自分に悪いところがあるのではないか」「自分は何か間違っているのではないだろうか」「自分はこの先、このままでやっていけるのだろうか」という不安を抱くことです。このような思いを抱いてしまうと、彼女はどんどん外に出るのが怖くなってしまい、自信をなくし、自分らしく振る舞うことが出来なくなってしまいます。

    そのような状態のときに、恋人ができるのは、「君は正しい」「今の君が好き」「何があっても自分は味方でいるよ」と言ってあげることです。世界中にひとりだけでも、そういう人がいるということは、とても大きな支えになります。

    また、このような言葉のすごいところは、彼女が傷つくこのような出来事があったときだけでなく、これから先も彼女を救うことになるというところです。「今回の場合は、君は悪くない」「今回のことは忘れよう」ではなく、「君はそのままでいていいんだよ」「そんな君が好きだよ」「ずっと味方でいるからね」といった、彼女そのものを肯定する言葉は、彼女を強くします。自分を信じられるようになり、よりつらい状況にも太刀打ちできるようになっていきます。恋人の言葉、恋人の存在で、彼女自身が変わっていくのです。それが、「恋人を守る」の意味だと私は理解しています。

     

     

    ◆「守ってくれる人」と迎える未来

    このような「守ってくれる恋人」がいると、「この人となら、これからどんなにつらいことがあっても、乗り越えていける」と思えるようになります。経済的なこと、仕事で思うようにいかないこと、親しい人の死など、世の中にはどうしようもならないこともたくさんあります。しかし、そのようなことがあっても、この人といれば自分を見失わず、希望を持って生きることができる、と思えるようになります。

    「守る」という行為は、恋人関係のときにももちろん重要ですが、結婚を考えるときには、その何十倍も重要になります。これから先、ふたりの人生にはどんな困難が待ち受けているかわかりません。壁にぶつかったときに、「この人となら乗り越えられる」と思えるかどうか、それが、結婚をすべきかそうじゃないかの試金石になります。

     

     

    ◆「守る」ことに男女差は無し

    ここまでは、「守る」という言葉を「男性が女性を守る」という例示のもと、書いてきましたが、この「守る」ということに男女差はありません。「体を張って守る」という意味合いのときには、体力もあり体も大きい男性が女性を守るというのが自然ですが、「精神的に支えになる」ということに関しては、男性も女性も関係ありません。むしろ、精神的には女性の方が強い場合もあります。

    J-POPでは、男性アーティストが「守る」という言葉を使うことの方が多いですが、女性も社会進出し、男性も家事育児が求められるこれからの時代、男だから、女だから、ではなく、お互いがお互いの力になり、相手の足りないところ、弱いところを自分が補っていくことが大切ではないかと私は考えます。

    女性のみなさん、彼氏が落ち込んでいたり、悩んでいたりする時に、きちんと力になってあげられていますか?また、男性のみなさん、あなたが大変な局面に立たされた時、彼女はあなたの味方になってくれますか?

     

    恋人選びをするとき、お付き合いを続けるか悩んでいるとき、結婚に踏み切るかどうか悩んでいるときには、ぜひ「自分がその人を守ることが出来るか」「その人は自分のことを守ってくれるか」について、考えてみてもらいたいと思います。