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【はるひの恋愛処方箋】結婚する前に確かめておきたい“お金のこと”

  • 2014年02月25日  小高 はるひ  



    付き合いが長くなってくると、そろそろ結婚を、と考え始める人が多いと思います。「結婚は恋愛の延長線上」という考え方がある一方、結婚するからには失敗をしたくない、と慎重になってしまう人がほとんどではないでしょうか。では、失敗しないためにはどうするべきか。今回は、結婚を考える際に事前に確かめておきたい、お金のことについてです。

     

    ◆  変化しているお金の管理の仕方

    結婚と恋愛の大きな違いのひとつが、財産が一緒になるということ。世間的には、経済単位がひとつになると見なされます。相手にどれくらいの収入があって、どれくらいの貯蓄があって、どのように財産を管理しているのかは、気になるところだと思いますし、きちんと把握しておくことは、確実に安心につながると思います。ただ、私が様々の人の結婚生活の話を聞いて思うことは、必ずしも知っておかなければならないというわけではないとうことです。

    近年、男性と同じように正社員になり、バリバリと働く女性が増えてきました。これまでは、男性が外で働きお給料を家に入れ、女性が家で働き財産を管理する、というのが主な夫婦の形でした。しかし、現在では女性も男性に負けない収入を得ているカップルもおり、自分で稼いだお金は自分のものとして持ちたいという女性や、自分の収入は自分で管理したいという男性もいます。そして、結婚したからといって家計を一緒にする必要はないと考えるカップルも増えています。

     

    男性と女性の収入を一緒にまとめて男性が管理する場合もありますし、それぞれの収入をまったく別に管理しているカップルもいます。後者のパターンでは、相手の現在の収入や、貯蓄の額をまったく知らないという人もいます。このパターンは、家賃や生活費、子どもの養育費などに使うお金を入れておく口座を決めておいて、各自自分の収入から決まった額をそこに入れる、という方法を取っている人が多いです。そして、残りは各自で管理します。相手の収入や貯蓄額を知らない、というのはオーバーにしても、生活費などを除いたお金をどう使うかについてはお互い口出しをしないと決めているカップルもいます。

     

    ◆  大切なのは平等なことではなく、納得していること

    収入は、就いている職業や、昇進のスピードの違い、残業量の違いによっても大きく異なります。特に、女性は出産や育児での休業を考えている場合、その間のブランクがどうしても収入に響いてしまいます。家計の負担について考えるとき、間違ってもしてはいけないのは「男女は平等であるべき」という考え方です。それぞれの業種や労働時間、家事の負担量、仕事の精神的負担などと収入を天秤にかけて、お互いが納得する地点を見つけるべきであって、それは夫婦によって異なって当然です。収入が低い方が家事をやるべき、ということにはなりませんし、収入が多い方が自由に使えるお金をたくさん持つべき、ということにはなりません。これは、男女のどちらの収入が多い場合でも一緒です。

    天秤にかけて話し合った結果、どういった割合で生活費などを捻出していくか、または、それぞれいくらをおこづかいとして使えるようにするかを考えるべきです。お互いが納得できる負担の割合を決めることが重要であって、平等であることが必ずしも良いことではありません

    ただ、一度「負担分をこう分担しよう」と決めたとしても、その後の異動、転職、景気などによって、どちらかの収入が大幅に変わる可能性もあります。そういったときに、状況に応じて柔軟に対応する、という約束をきちんとしておくことも重要です。

     

    ◆  実家への援助や、実家からの仕送りは?

    結婚をすると、お互いの実家との付き合いはほぼ避けられません。私が相手の収入以上に、結婚前に確認しておいて欲しいことのひとつが、相手が自分の実家にどれくらい援助をしているか、または援助してもらっているか、です。この点をしっかり確認していなかったせいで、結婚後に揉めてしまうカップルが実は結構います。

    実家の経済状況は、人によって様々だと思います。離婚や死別などによってひとり親の人や、兄弟が多く学費などが多くかかる人、親がリストラにあった人など、実家への援助がどうしても必要で決まった額を、または必要な時に援助をしている人もいると思います。そういった場合、その人は一家の大黒柱として、または重要な働き手として、実家から頼りにされていることになります。一方で、実家が資産家であったり、マンションなどを管理していたり、会社を経営していたりなど、財産がある人の中には、社会人になってからも仕送りをもらっている人もいます。

    また、こういったものとは少し異なりますが、大学の学費を奨学金で賄い、その返済をしている人が最近かなり増えています。この奨学金を「借金」と捉えるかどうかということに、個々人でかなり意識の差があるようで、本人は結婚前に言うほどのことでもないと思い淡々と支払っていたところ、結婚後にそのことが発覚したとき、相手に「借金があるなんて聞いていない!」と言われ、離婚話までもつれたという話を聞いたことがあります。

     

    ◆  自分の価値観で、アリかナシか

    援助をしているからいけない、仕送りをしてもらっているからいけない、ということはありません。基準は、その理由があなたの納得できるものかどうか、ということだけです。

    相手を育ててくれた家庭のことなのだから、これくらいの援助をするのは当然、または仕方のないこと、だと思えるのであれば、それは素敵なことだと思います。ただ、援助したお金が完全に家族の娯楽のためにしか使われていなかったり、その額が自分たちの生活を相当落とさなければならないレベルだったりするのであれば、納得できないのは至極真っ当なことだと思われます。

    逆に仕送りをもらっている場合、実家が裕福なのであればそれが当たり前、と考えるか、いい大人になってまで親からお金をもらうのは理解できない、またはそのお金の使い道が納得いかないという考えもありです。そのあたりは自分の価値観と照らし合わせて、アリかナシかを判断してもらいたいと思います。

    どちらにしても、結婚するということは、実家とは別にもうひとつの家庭を作るということです。結婚後どう管理するにしろ、実家と何らかのお金のやり取りをしている人は、結婚を決める前に、きちんと相手に話をしておくことが重要です。もし相手が納得してくれないのであれば、実家とのお金のやり取りを見直す、援助は自分のおこづかいの範囲から出す、その分の収入を増やすよう努力するなど、どこか妥協点を見つける必要があります。

     

    ◆  お金の計画は、将来設計そのもの

    毎月の収入やボーナスの使い道を考えることも大切ですが、お金の使い方について、もっと長期的な視点でも考える必要があります。老後までにいくら貯金するか、ということも重要なのですが、お金の計画を立てることは、ほぼイコール結婚後の将来像を考えることにもなります

    子どもを持つのか、持つとしたら何人にするのか、マイホームを建てるのか、賃貸や社宅で暮らすのか、暮らすとしたら家賃の高い都市部にするのか、職場から遠くても家賃の安い郊外にするのか、車を持つのか、などなど、結婚生活において重要なことはお金が絡んでくることでもあります。それぞれについてどう考えているのか、それを実現するためにはどれくらいのお金がかかるのかを考えれば、そのお金を貯めるために毎月どれくらいずつ貯金をする必要があるのかが見えてくるはずです。

    こちらも、結婚する前に、お互いがどのような将来像を持っているのかを、十分にすり合わせておく必要があります。「なんとかなると思う」という考えは、いざというときに価値観の違いや意見の食い違いを生みだす危険があります。こんなこと聞いていない!こんなつもりじゃなかった!ということになる前に、お互いの意見や希望はしっかり話し合っておきましょう。お金をものさしにして見えてくることが、たくさんあるはずです。