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【パッカー海未の恋愛放浪記】ドキドキダブルルーム@カザフスタン

  • 2014年12月30日  空山 海未  



    たまたまバスで一緒になった中国人の家族。お母さんにも気に入られて、彼らの旅行先であり、私の次の目的地カザフスタンの首都アルマトイにて、同じホテルに泊まることになったのですが…お母さん、まだ私結婚はできません。


    ●言葉がなくても

    中国を東から西に向かった私は、烏魯木斉(ウルムチ)という街から、次の目的地であるカザフスタンの首都、アルマトイへ向かう国際バスに乗り込みました。毎回ちょっぴりの緊張とわくわくが味わえる国境越え。休憩時間に仲良くなった、中国からカザフスタンへ旅行する中国人の家族と夜ご飯を一緒に食べたり、バスの中でおしゃべりしたりして過ごしました。お母さん、息子の李くん、そしてお母さんの高校の同級生だというおじさん。ほとんど英語は通じなかったけれど、ジェスチャーしたり、漢字の筆談をしたりして、なんとかコミュニケーションを取ることができました。言葉がなくても伝えたい気持ちが大切なんだね。やたら、お母さんが息子の嫁になれ!と言ってくるのは毎回さらりと笑顔で流したけれど、一人旅が長く続くとちょっと恋しくなる家族の団欒を味わうことができて、今回の移動はちっとも寂しくありませんでした。


    ●国境通過できません?

    中国からカザフスタンへ陸路で抜ける国境は、中国出国の検査が厳しいと聞いていたので、ドキドキ。夜行バスは朝に国境前に到着しました。緊張していた中国出国は、荷物検査やパソコンの中身をチェックされることもなく、スムーズに終わったのですが…
    私たちが乗ってきたバスがなかなか中国から出国して来ません。少し不安になってあたりを見渡すと、何やら乗客が運転手に詰め寄っています。何となく、嫌な予感がしました。李くんが確認しに行って戻ってきた表情を見て、予感は確信に変わりました。
    「Ah...big problem.」
    ほとんど英語の通じない李くんがカタコトの英語と漢字の筆談で教えてくれたところによると、どうやらバスの出国許可が降りずに、自力でここからアルマトイまで行くしかないということらしい。そんなの困る!!怒り出す乗客もいる中、運転手は申し訳なさそうに小さくなっている。結局カザフスタン国境からアルマトイまでのタクシー代としてわずかなお金が渡されて、カザフスタンの国境までは特別に別のバスが出ることに。


    ●まさかのダブルルーム

    そんなこんなで、結局アルマトイに到着したのは深夜。同じタクシーで国境からアルマトイまでお母さんおじさん李くんとやってきて、そのまま同じホテルに泊まることになりました。アルマトイに関して全く情報を持っていなかった私は本当に助けられました。もしこの家族と一緒じゃなかったら、初めて行く全く知らない土地の国境で放り出されて、どうなっていたかわかりません。途中で寄ったレストランでもご飯をごちそうになり、結局タクシー代もほとんど払ってもらってしまいました。ホテルにチェックインする間に、カザフスタンのお金を一切持っていなかった私は近くのATMへ。ホテルに戻って案内された部屋はまさかのダブルルーム。ベッドの上ではニコニコしながら手招きする李くん。ちょっと待った…まさか、今日一緒に寝るんですか?


    ●当然ですが

    ホテルに到着するなり、お母さんおじさん李くんは、持っていたおつまみと買ってきたビールで乾杯!さんざん国境でも助けてもらい、タクシー代も結局払ってもらい、宿も見つけてもらい、お世話になったという思いで、部屋を変えてほしいとも言い出せず。それでも出会った次の日にまさか、同じベッドで寝ることになるなんて!李くんはとっても優しくてちょっとナルシストで母親思いのいい子だったけれど、それとこれとは話が別。まず、お母さんとその友人だというおじさんがダブルベッドで眠るっていうのもツッコミたいけどそれはやっぱり大人の事情なのかしら…なんて思いながら、さあさあ明日も早いから寝ましょうねっていうお母さんの笑顔を横目に見つつ、部屋へ戻る私と李くん。私ひとり混乱したままベッドに座ると、ビールで酔っ払い、赤い顔をしながらベッドの中でくっついてこようとする彼。やっぱり同じベッドなんていくらなんでも危険すぎる。いくらなんでも、危機意識が低いわ、私。結局、酔っ払った李くんが寝ぼけている隙にシャワーを浴びて、その間にすっかり眠ってしまった李くんの寝顔をぼんやり眺めながら、ベッドの隣のソファで膝を抱えて朝まで過ごしたのでした。