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【パッカー海未の恋愛放浪記】憧れの海外生活@タイ

  • 2015年02月24日  空山 海未  



    タイにふらりと立ち寄ったのは、ベトナムでお世話になった日本人の方の知り合いがバンコクでお仕事をなさっていると伺ったからでした。憧れの海外生活を満喫していた彼は、タイのバンコクでプール付き高級マンションの最上階に住み、東南アジアで汗だくボロボロの旅をしていたわたしを癒してくれました。

     

    ●憧れの海外生活

    長期で旅をしていると、必ずと言っていいほど憧れるのが海外で生活することです。わたしももちろん例外ではなく、しばらく東南アジアを汗だくボロボロで旅をしてちょうど疲れてきていたときのことでした。ベトナムで出会った日本人の方に、タイで仕事をされている知り合いがいるから行くことがあれば会っておいで、と紹介していただき、バンコクに立ち寄ったわたしはタイミング良くその彼Kさんとお会いすることができたのでした。Kさんは日本で会社を経営しながら、同時にバンコクでも会社を立ち上げようとされていました。彼はいわゆる高級マンションの最上階に住み、熱気あふれるバンコクでのんびりと、そして仕事熱心に生活していました。昼食をごちそうになったあと、家に招待していただいたので、図々しくおじゃますることになりました。その家の窓の外に広がるバンコクの景色が綺麗だったこと…本気で自分の将来を考えたときに、日本で生活するのと同じだけのお金で、ちょっと贅沢ができてしまう東南アジアへの移住を本気で検討しようと思いました。自分の憧れる未来を実現しているその人を素直にかっこいいと思ったし、尊敬していました。

     

    ●つい飲み過ぎて

    ちょっと休憩してから、安くて上手なマッサージ屋さんにも行きました。長距離の移動でへろへろになっていた身体は、タイマッサージのおばちゃんのおかげでとても癒やされました。夜もおすすめのバーに連れていっていただいて、今まで埃だらけ虫だらけのような場所ばかりだったせいかつい楽しくなって飲み過ぎてしまいました。久々に日本人と話したこともあり、気が付くと話が盛り上がって夜も更けていきました。タイ料理も、食べるもの食べるものが全部美味しくて、わたしはとても幸せな気持ちでした。Kさんは自分の父親と同じくらいの年齢だったので、もちろん一緒に話していて楽しかったのですが、その出会いが恋に発展することは、まあないだろうとわたしは思っていました。一緒にいて落ち着くという感情はありましたが、恋愛となると話は別です。そのときは、タイにもお父さんができたなあ、くらいにしか考えていなかったのです。

     

    ●優しさの裏には…

    気が付くとわたしはKさんの家のベッドで横になっていました。安心しすぎたのか、つい飲み過ぎてしまったようです。わざわざ一緒にいたバーから酔っ払ってだらしのないわたしをきちんとタクシーに乗せて連れて帰ってくれて、そのままベッドに寝かせてくれたようです。目を覚ましたわたしに気がついて、話しかけてきたKさんは、さっきまでの父親の顔ではありませんでした。慌てて宿に戻ろうとしたわたしを強引に引き止めて、それならベッドじゃなくてソファを貸してください。と言っても全く耳に入っていないようです。さすがにこの年齢差じゃあなにもないでしょうとタカをくくっていたのはわたしだけでした。タイに着いてから、あれもこれも親切にしていただいたのに、一気に素直に感謝できなくなってしまいました。

    「歳の差は関係ない。本気であなたに恋をしたんだ」

    と言われて、わたしにはまだまだ、恋愛ってものが理解できないと思いました。

     

    ●海外での出会いひとつひとつが

    どんなときでも自分の身は自分で責任を持って守る必要があることを、つい忘れていました。日本人が相手だからと、気を許しすぎたのかもしれません。ある出会いが自分にとっては恋に発展し得ないものでも、相手にとっては違う場合もあることまで考えが及んでいなかったわたしが甘かったのだと思いました。結局その夜は、どうにかわたしにその気はないことと、自分の行動が相手にとっては勘違いをしかねない行動であったことを謝り、事無きを得ました。今となっては歳の差がありすぎるから!と一蹴せずにきちんと向き合っていたら、今頃はバンコクで贅沢な生活を手に入れていたかも…なんて妄想したりもしますが、それが実現するにはわたしはまだまだ未熟みたいです。でも、この経験があったからこそきっとこれからは、海外での出会いひとつひとつをもっと大切にできるようになると思っています。