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【元風俗嬢が語る男と女】風俗嬢が必ずぶつかる“結婚の壁”とは?

  • 2015年07月16日  本田 あい  



    一昔前は“結婚する”となると、相手の両親に過去を洗いざらい調べられていたようですが、今はそんな時代ではありません。
    「風俗で働いていた」という過去が、彼や彼の両親にバレることは少ないように思いますが――バレるバレないとは別に、風俗嬢は必ず『結婚の壁』にぶつかります。風俗嬢にとっての結婚とは、どのようなものだと思いますか?
     
     
    私の母親が35年前に父と結婚した時、父方の親戚に過去という過去を調べつくされたといいます。職場での評価、知人やご近所さんへの聞き込みだけでなく、両親の経歴なども。私の地元が“田舎”ということも関係あるでしょう。今でこそ、相手の過去をトコトン調べつくす! というようなことは耳にしないのですが、母が結婚した時代はそれが当たり前。
    たくさんの男性と交際していたり、犯罪歴があったり、水商売や風俗で働いていた過去のある女性は、どんな理由があるにせよ結婚を許可されず、泣く泣く仲を引き裂かれたのだとか。そんな話を聞いた私が「男もだらしない! 好きな女ひとり守れないのか!!」と叫んでしまったのは、やっぱり私が風俗嬢だったからなのかもしれません。
     
     
    ■夜働く女性の結婚
     
    バー→クラブのホステス→キャバ嬢→ヘルス(デリヘル)嬢→ソープ嬢→AV女優
    この順番で結婚への難易度があがると考えて間違いはないでしょう。私が働いていたお店には結婚している女性はいませんでした。しかし、夜間の託児所に子どもを預けて働いているシングルマザーは何人かいました。ほとんどの方が未婚で出産し、お子さんは父親から認知されていないと言っていましたが、「子どもが小さいうちに稼いで、物事がわかる小学生前には普通のパートをして暮らせるように頑張る」と言う人が多かったので、やっぱり母親なのだな、と感じさせられました。
     
    「ホステスを口説き落として嫁にした」という事実にステイタスを感じる男性は必ずいるので、キャバクラ嬢まででしたらさほど結婚は難しくないかもしれません。ですが“風俗嬢”となると話は別。もちろん、寿退社していく風俗嬢もいるのですが、仕事に関しては『相手の両親には内緒』が絶対条件。「結婚式に呼べなくてごめんね…」「旦那が“風俗嬢と遊ぶな”って言うから、もう会えない」と、仲の良かった風俗嬢友達に泣かれたこともあります。もちろん私も泣きましたが、それも仕方のないことでした。
     
     
    ■結婚の価値観
     
    風俗嬢の多くは、3〜5年ほど稼いで夜の世界から出て行きます。年齢的に稼げなくなるというのもありますが、精神的に苦痛になる人もいます。私が風俗嬢を2年で辞めた理由も、精神的に苦しくなったからです。
    さて、ここで問題になってくるのは『結婚する相手に、自分の過去を話すか』ということ。人それぞれ結婚に対する価値観が違う様に、風俗嬢もそれぞれ結婚に対する想いは違います。
     
    「好きな人にはすべてを話したい」と素直に話した結果、別れた人もいれば結婚した人もいます。「好きだからこそ話さない」という決断を下し、自分の過去を隠したまま結婚した女性もいます。どれが正解で、どれが間違いというわけではありませんが、それぞれにリスクはある模様。
    喧嘩をするたび「風俗で働いていたくせに!」と責められ辛い、と話すのは相手にすべてを打ち明けた女性。秘密にしている女性は「いつ、どのようなきっかけでバレるのかと思うと怖い」と言います。
     
    それだけでなく…
     
    ★風俗嬢をしているときに移されたクラミジアのせいで、大好きな旦那様の子どもが産めない
    ★風俗で働いていた過去がイヤで、セックスが出来ない
    ★子どもを産んだ時、“汚い産道を通らせてしまってごめんね”って泣いちゃった
    ★お金持ちの男性と結婚出来そうだったのに、過去を調べられて破談になった
     
    …という女性もいるのです。過去に大金を稼いだ代償として、私たち風俗嬢は何かを失う…。もちろん「風俗で働いてたから、何?」「私、風俗で働いてたんだー」と自分の過去を気にしていない女性もいますが、正直、そういう女性は本当に少数ですね。
     
     
    ■私の話
     
    何らかの形で風俗嬢は“結婚”の壁にぶつかります。自業自得だということはみんなわかっていますが、働いていた当時は年齢的にも結婚のコトなんて考えていないんですよね。
    私自身の話になりますが、結婚を意識して付き合っていた彼に『今日も○○(店名)にご出勤』『ペロペロして稼ぐぞ』などと書いた風俗嬢友達とのプリクラを見られてしまったのです。何気なくプリクラ帳に貼っていたものでしたし、たくさんのプリクラの中のひとつ。しかも数年前のものです。たった2枚のプリクラで過去がバレ、結局別れることになった私は、一体どれだけ泣いたでしょうか。でも、それもまた自業自得なのです。
     
    それ以来、私は自分の過去を隠すのを止めました。今の彼は私の過去を知っていますし、それに対して気にした素振りも見せませんが、彼に対して「申し訳ない」と思う気持ちは消えません。「風俗で働こうかな?」と思っている方がいましたら、結婚に対してもちょっと考えてみてくださいね。