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【元風俗嬢が語る男と女】風俗嬢が恋してはいけない男性とは?

  • 2015年08月17日  本田 あい  



    仕事のせいでダメになった恋のひとつ、ふたつ。皆様にもあるかもしれません。
    もちろん私にもあるのですが、今回は今でも思い出すだけで空しくなってしまう昔の恋バナを書かせてもらおうかな、と思います。『お金』と『恋愛』、どちらを取ったの方が、より幸せになれるのでしょうね…
     
     
    風俗嬢を引退し数年が経ちますが、私は風俗で働いていた過去を悔やんでいません。というのも、若い頃にたくさんのお金を稼げたからこそ経験できたことがたくさんあるからです。…毎晩仕事終わりに飲み歩き、ホスト遊びをしていただけではないんですよ(笑)。ですが、人に自慢できる職業ではないことは十分に理解していましたし、風俗という仕事に“誇り”は一切持っていません。だって、男性のアレを舐めてお金を貰う仕事のどこに“誇れる部分”があるというのでしょうか? 
     
    それでも向上心やプライドは持っていました。風俗嬢という仕事に誇りは持てないけれど、やりがいはありました。女が大金を手に入れることのできる素晴らしい職業だと心の底から思っているのですが――やっぱり『恋』を目の前にすると、風俗という仕事はただただ、空しい職業となってしまうんですよね…。
     
     
    ■カミングアウト
     
    恋愛をするとなると、相手に「私は風俗で働いている」ということを伝えなくてはいけません。コッソリ働いている人もいましたが、私は慎重さに欠けているのですぐにボロが出ると思い、必ず“いいな”と思った人と出会ったときはカミングアウトをしていました。それでも私と恋愛をしてくれるという人とはデートを重ねましたし、「無理!」と言う人とはさよならです。
    私が普通に暮らしている一般男性と付き合った経験はたったの2回。ほとんどの男性は「無理」だといって逃げて行ってしまいましたね…。でも本気で好きになった後に「風俗で働いている人は恋愛できない」とフラれるより傷は浅いので、早々にカミングアウトするのが最善策です。
     
    そんな私ですが、どうしても風俗嬢であることを打ち明けられなかった男性がいます。成人式の後、仲のよかった同じ高校のメンバーで打ち上げをしたのですが、そこにやってきたのは15歳年上の知人男性。彼といい感じになった私は、帰り際に連絡先を尋ねられました。すぐに「職業を言わなくては!」と思ったのですが、言うことができなかったのは…彼が高校の時の“先生”だったからです。
     
     
    ■身近な男性との恋はご法度!
     
    男女が出会うきっかけのNo.1は『職場&学校が同じ』で、全体の3割を占めています。No.2は『元同級生』、No.3は『友人からの紹介』。合コンやサイト、SNSなどで知り合うカップルも多いようですが、『職場』『学校』『友人』という、自分たち以外の第三者を挟むタイプの恋愛をしている人が多いのがわかります。こういう恋愛って上手くいっているときは良いのですが、別れてしまうと突然気まずくなってしまうもの。また円満に別れることが出来ればよいのですが、最悪な形での別れだと、職場の人や元同級生に“秘密”をバラされてしまう危険性があるのです。
     
    一般の人にとっての秘密は、性癖やマニアックな趣味でしょうか? 風俗嬢にとっての秘密は当然職業です。信頼している彼だからこそ教えた秘密は、恨みつらみが重なれば脅しの材料となってしまいます。私の知る限り、同僚や元同級生と付き合っている風俗嬢は今までひとりもいませんし、「サークルでいいなと思っても、恋愛には踏み出さない」という人ばかり。もちろん私も、身近な人との恋愛はリスクが大きすぎると思っていましたので、先生との恋愛なんて絶対に考えてはいけないのです。
     
     
    ■恋の結末
     
    先生とは何回もメールや電話をしました。デートにも行きました。「何の仕事をしてるの?」という質問には「居酒屋で簡単な調理をしたり、食器を洗ってる」と嘘をつき、そんな私に先生は「バイトではなく正社員で働ける仕事をしなさい」と言いました。私の将来を考えての助言でしたし、そうしないと2人の時間が合わなくて会えないからです。でも私は風俗を辞める気など、これっぽっちもありませんでした。
     
    何度もメールをするのはやめよう! 会うのは今日で最後にしよう! と思うのに、私の心は簡単に理性を裏切ります。かといって共通の知り合いがたくさんいる先生に、風俗嬢であることをバラすことも出来ません。そんな私が出来たことは、先生からの告白を断ることだけ…。
    付き合えない理由を尋ねられ、泣きながら「彼氏がいる」と嘘をついたその日は、10日に1度やってくる給料日でした。数十万円もの大金が入った袋を手渡され、空しい気持ちになったのはこの時が初めて。袋をカバンにぎゅうっと押し込んだ記憶、忘れられません。
     
    最初に言いましたが、私は風俗嬢であった過去を恥じていないし、後悔もしていません。でも私が経験してきたひとつひとつの恋愛を振り返った時、「風俗嬢でさえなければ…」と思うことはとても多く、悲しい気持ちになります。どちらかというと『お金>恋愛』タイプの私ですが、あの時お金を捨てて恋の道を選んでいたら、今頃はどんな人生だったのだろう? と考えると…ホント、何とも言えない気分になりますね〜