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【元風俗嬢が語る男と女】風俗業界にもピュアな恋は…ある!

  • 2015年09月13日  本田 あい  



    「好き」と伝えることが出来ない恋をしていたり、相手の気持ちに気付いているのに知らないフリをしてみたり、思いもよらないすれ違いがおきたり…。そんな恋愛漫画や映画を見ては、「素敵」と呟いてしまう女性もいるのではないでしょうか?
    風俗で働いていると、こういったピュアな恋愛は出来ないと思われがちですが、そんなことはありません! 素敵な恋愛をしている人もたくさんいるんですよ。
     
     
    風俗嬢の恋愛といえば、『不倫』『愛人関係』『金銭問題』『愛憎』といったドロドロの世界を思い浮かべるのではないでしょうか。私も風俗店で働き始めたばかりの頃は、同じ店で働くお姉さま方の恋愛話に聞き耳をたてては、あーでもない、こーでもないと昼ドラのような展開を想像し、「こわーーい」と同期の新人たちと楽し…おびえていました(笑)。
     
    しかし散々想像していたお姉さま方の恋愛話も、フタを開けてみれば案外普通だったりして肩すかしを食らうことに。風俗嬢だって“キュン”とするような恋愛をしている人もいるのです! 今回は私が風俗店で耳にしたピュアな恋愛をピックアップしてお届けしたいと思います。
     
     
    ■風俗嬢と幼馴染
     
    風俗嬢として5年間働いているAさんには、異性の幼馴染がいます。ほとんどの風俗店には送迎制度があるのですが、Aさんは行きのみ送迎を利用し、帰宅時はいつもこの幼馴染がお迎えに来ていました。週に2日ほどしか出勤していませんでしたが、彼は1日も送迎をかかしたことがないそうです。付き合っているのかと尋ねた私に、Aさんは「彼が一方的に好きなだけ」「アッシー君」と笑っていたのが印象に残っています。
    そんなある日、時間になっても彼が現れません。連絡が通じない…と、Aさんが心配しているので街で呑む予定だった私たちも一緒に待つことに。結局彼が寝過ごしてしまっただけでしたが、朝7時に起きて出勤している彼にとって、深夜1時過ぎに送迎をする大変さ…想像がつくでしょうか? この1週間後、Aさんは店を退店。その後どうなったのかはわかりませんが、「彼の大切さがわかった」と言っていたAさんの言葉を私は信じています。
     
     
    ■旦那様を支える風俗嬢
     
    “ドロドロ”といえばドロドロな恋愛話になってしまいますが、平均年齢23歳の店で働いていた34歳のBさんのお話をしたいと思います。Bさんは28歳OLとして店に出ていましたが、若い子が多い当店で働くよりも、ぽっちゃり癒し系の雰囲気をいかせるお店で働いた方が良いのでは…? と常々思っていました。Bさんいわく「この店を辞めると、他に雇ってもらえる店なんてない」と言っていたのですが、当時の私は「そんなことないでしょ?」と不思議に思うばかりでした。その後、スタッフとなった私は彼女の現状を知ることに。
     
    風俗嬢仲間には一切明かしていなかったのですが、Bさんには事故で半身不随となった旦那様と、小学生の子どもが2人いました。手術代や介護費用などでお金が必要となったBさんは、仕方なく風俗の世界に飛び込んだそう。スタッフになって初めて気付いたのですが、Bさんは旦那様や子どもの体調不良で当日欠勤をよくしていました。店長の計らいで、Bさんが当日欠勤をしても罰金を取らないようにしていたのですが…確かにこれだけ当日欠勤をしていれば、他店では働けないでしょう。
    旦那様はいつも、上手く動かせない口で懸命に「申し訳ない」「ありがとう」と伝えてくるそうです。Bさんは「惚れた弱み」だと言います。愛し愛されて結婚した夫婦ってこんな感じなのかな? って私はいつも“夫婦像”を想像するとき、この2人を思い出します。あと、「この人が半身不随になっても、献身的に介護が出来るか?」と恋愛を始める前に考えますし、結婚を考えている友人に尋ねています。「即答できないなら結婚してはダメ」とBさんに教えられましたから、私はその教えを信じ、守っていますよ。
     
     
    ■店長の恋
     
    ――実は、旦那様の介護をしながら風俗で働いているBさんの側には、Bさんに恋する店長の影がいつもありました。そもそも風俗店が風俗嬢ひとりだけを“ひいき”するなんてこと、絶対にあってはいけないのです。スタッフはみんな店長の恋心に気付いていましたが、「Bさんは苦労しているから特別」と目を瞑っていました。店の女の子にスタッフが手を出せば『100万円+クビ』です。幹部が手を出したとなると……「お金を払って辞めればOK」とはいかないでしょう。
    店長にも奥様がいますし、店長とBさんの間には何もなかったと思っていますが、Bさんと話しているときの店長の赤らんだ顔…。50歳の中年オヤジがまるで中学生のようになっているのがおかしくて、可愛くて。“強面ゴリラ”と噂されている店長のこと、私は凄く好きになりました(笑)
     
     
    ■最後に
     
    こうして書いてみると“キュン”や“ピュア”とはかけ離れた恋愛話になってしまった気もしますが、相手を思う気持ちに差異はありません。幸せへの近道だと信じて、自分の側にいてくれる人を大切にしましょう!