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【男前女子から一言いいか?】マザコン野郎は私から願い下げしたい

  • 2016年04月09日  霜降 どいや  



    昔付き合った男で、やたらと「僕の母親はこうだよ」と自分の母親を引き合いに出すお母さん大好きのマザコン男がいた。私は恋人であって、てめえのママではねえよとかなり腹が立つこともあった。だけど、母親を引き合いに出すのにはいろんな理由があったのかなって今になって思うんだよな。

     

    ・付き合った男がマザコンだった

    昔付き合っていた男に、超が付くほどのマザコン男がいた。正直、彼のマザコンぶりには驚いたもんだよ。いや、そのマザコンぶりに驚いたってのももちろんあるけど、付き合う前の出会いの時にはマザコンのマの字も感じさせない人だったんだよな。そもそも、まずマザコン野郎だと出会ってすぐに分かっていたら「まじないわ〜」って付きあおうなんて思わなかったし。その当時からマザコン野郎は願い下げだったんだよ。

    出会った当初は、彼がマザコンなんて夢にも思わないくらい男らしくて頼りになる人でさ。それなりにタイプだったし、気も合う。なんやかんやしているうちに付き合うことになったときは、「もうこの人が私の最後の男の人だ」と最高の出会いに感謝したもんだ。まあ、当時描いていた希望やら理想やらは後々ぶち壊されることになるんだけどよ。

     

    ・実録!マザコン野郎の恐怖の生態

    一番最初に「こいつはマザコン野郎かもしれない」と勘付いたのは、私の手料理の味を自分の母親のそれと比べて評価した時だった。「僕の母の味は〜」って接頭語から始まる私の手料理の評価に、「マザコンかもしれない」という疑念と「いや、でも、男だしおふくろの味が好きなんだろうな」っていう感想を抱いた。それまで付き合ってきた男も、おふくろの味を語っていたこともあるし、珍しいことじゃねえんだろうなって。でも、それだけでは終わらなかった。

    手料理の味付けに関してはもちろん、手料理の献立の編成、掃除の仕方、話し方、とにかくありとあらゆることに関して「僕の母親は〜」とそいつのママと私を比較された。好きな男とはいえ、毎回毎回クソ細かいことで「僕の母親は〜」って決まり文句を出されるとさすがにブチ切れるわけで。「は?!私はてめえの母親になったわけじゃねえんだけど?そんなにママが恋しいならママと一緒に過ごせよ、このクソマザコン野郎」くらいは言ってやった覚えがある。もちろん、それきり顔を合わさなくなったし、クソマザコン野郎の彼女っていう肩書を脱ぎ捨てることができた。せいせいしたよ。

     

    ・マザコンがとことん嫌いな理由

    私が言ったことは間違っていないと今でも思う。私はマザコンの恋人、彼女であって、母親じゃねえんだ。なのに、母親を毎回毎回ことあるごとに引き合いに出されて比較されて。ぶっちゃけると、私の料理だとかそういう頑張りを褒めてもらいたかったってのもある。「君の◯◯はとても美味しい」「掃除ありがとうね」とか、ほんの少しでもいいから褒めてもらいたかった。頑張りを認めてもらいたかった。だけど、感謝の言葉や褒める一言どころか、「僕の母親はこうだから、もっとここをこうして」とさらにその上を求められていたんだよ。息苦しくて仕方なかった。

    それにな、自分の親というか彼氏の母親に、家事や料理の腕でかなうわけねえじゃん。相手は私が生まれる前から主婦・母親やってんだよ。どんなに頑張ったとしても、そのかなり離れた経験の年数が、実力の差が縮むのを妨げるわけで。昔から見てきた様子、食べてきた味が競争相手なんて、勝ち目ねえよ。勝てるわけがない相手と比べられるのが嫌で嫌でたまらなかった。

    それ以前にもマザコンを毛嫌いしていたのは、常に母親と比べられてストレスを感じるに決まっているとなんとなく分かっていたからかもしれない。ちょっと想像しただけで「これはストレスたまりまくりじゃん」って感じるような相手とは付き合わねえし、そもそも交際を前提にした異性として見たりもしねえよ。マザコン野郎と付き合ってしまったのは、それだけマザコン野郎が自分のマザコン臭を上手にごまかせていたんだろうし、私もマザコンな本性を見抜けなかった。

     

    ・マザコン野郎が私に求めていたこと

    だけど、マザコン野郎だった元恋人現他人が、当時あれだけ自分の母親を引き合いに出して比較してより自分の母親へと私を近づけていこうとしたのには他にも理由があるんじゃねえのかなって思うようになったんだ。私とずっと一緒にいたいからこそ自分の中の理想の母親というか、自分の母親のようになってもらいたかったのかもしれないって。

    マザコン野郎の母親はさぞかし素晴らしい女性だったにちがいねえ、マザコン野郎も自分の母親を尊敬していたはずだ。じゃねえと、あんなに恋人との会話に母親って単語が出てこねえよ。だからこそ、恋人である私に母親みたいな素晴らしい女性になってもらいたかったのかもしれない。一生そばにいたいと思えるほどの尊敬できる素晴らしい女性=母親のように、私を成長させたかったのかもしれない。ただ、選ぶ相手をマザコン野郎は間違えた。私はマザコンが大嫌いな女だからな。いや〜それまでの「自分の母親のような彼女育成計画」が台無しになって本当に悪いことしたわ〜(笑)申し訳ねえわ〜(笑)。

    つーか、そもそも彼女に母親のような人間になってほしいという希望を抱くのは間違いなんだよ、って思う。彼女であって母親じゃねえんだ。母親は母親、恋人は恋人って分けて考えて、彼女の彼女らしさをきちんと受け止めてほしいよ。いちいち大好きなママと比べられるなんて、どんなに好きな人にでもされたくない。私の私らしいところが嫌いなのかなって思うから。兎にも角にも、あのマザコン野郎との交際で「マジで私はマザコン野郎と付き合うのは無理だ」と再確認させてもらえたわけだ。これからの恋愛でその反省点を最大限に活かした出会いを求めていこうと思うよ。