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【男前女子から一言いいか?】モテ女だった親と非モテな娘の私

  • 2016年04月16日  霜降 どいや  



    若い頃かなりモテた母と、モテない娘の私。モテていたからこそ、モテないって状態が分からない母は、娘の私にクリティカルダメージを与える台詞をガンガン言ってくるんだよ。恋愛の話に首を突っ込むのはもうやめて欲しい。口だけ出されてどうにかなる恋愛だったら苦労しねえよな。

     

    ・若い頃はモテ女の極みだった私の母

    私の母は昔めちゃくちゃモテたらしい。昔の母の写真を見てみると、もうすげえ美人なわけよ。「そりゃモテるわな」ってレベルの美人。当時は珍しかったんだろうなっていう、目鼻立ちがくっきりしたハーフ顔でさ。色白で小柄でスマートでしかも美人、モテないわけがないスペックだったのが写真からも分かる。昔のアルバムを広げて一緒に見ると、母は決まって「昔はかなりモテた」と自慢気に語る。

    母はかなりモテたもののポンポン男を乗り換えることなく、告白してくる男を片っ端からフりまくっていたらしい。理由を聞くと「男の経験だけ増やして自分の価値を下げたくなかったから」とかっこいい返事が返ってきた。言ってみてえよな「自分の価値を下げるだけだから付き合わない」って台詞。見た目のスペックがかなり良いから、恋愛のきっかけとなる出会いの場もかなりあったらしい。

    モテにモテまくっていた母は、何もしなくても向こうからアプローチされることがほとんどで、自分からアタックすることなんてなかったとか。書いていても羨ましくてハゲそうになるほどのモテ女だったんだよ、私の母は。

     

    ・モテた母を持つモテない娘の苦悩

    若い頃、男には困らない(というか逆に、つまらない男に言い寄られまくってうんざりしていたらしい)母とは裏腹に、娘である私は最近おっさん化が止まらなくて全くモテねえ。なんなんだ。そっくりそのまま母に似て美人な女の子として生まれれば良かったのに、父の血をきちんと受け継いだ私はそこまでのルックスだ。むしろ、人一倍努力してやっとこさなレベルだよ。どんな運命のいたずらだよ。

    モテにモテまくった母からすると、それなりに若いのに恋愛の「れ」の字がない私はあり得ないらしい。たまに電話をすると「あんた、今恋愛しないでいつするの」「どうして彼氏ができないのか分からない」と口酸っぱく言われる。付き合っては別れ、そしてまた別の男と付き合って結局別れるってのを繰り返していた一昔前には「そんなふうに無駄に恋愛経験を増やしたところで自分の価値を下げるだけなのに」とも言われた。その他にも、私の心にクリティカルヒットする台詞を、これまで数えきれないほど聞いてきた。

    何が言いたいかっていうと、モテ女の極みだった母は、そんなにモテないからこそ恋愛に必死になって、必至になりすぎたが故に恋愛に疲れてしまった私の気持ちが全くわからねえんだろうなってことなんだよ。何もしなくてもモテまくって数多くの男をフってきた母の気持ちが今ひとつ分からない私と同じように、恋愛に必死になったり恋愛に疲れたりする私の気持ちが母にはわからねえんだ。分からなければ分かってもらわなくてもいい。だけどな、だからって娘である私の恋愛についてズケズケ口を出すなよって思うんだよ。正直、かなり辛えんだよな。

     

    ・非モテ女として生きていくしかない私

    昔モテ女だった母の台詞は、私の胸をえぐってくる。「モテ女だった過去」を持つ母の口からそんな台詞が出てくるもんだから、余計に辛い。しかも、よりによって親という立場の人間がモテ女で、「娘の将来を心配する」っていう建前で恋愛っていうナイーブな領域にガンガン足を突っ込んでくる。嫌すぎるだろ。

    もしも母が昔モテ女じゃなくて私と同じような人種なら、どれほど恋愛が難しいのかわかるからこそ口を出さなかったかもしれねえ。あるいは、モテ女だとしても母という立場の人間じゃなければ、私の恋愛事情に土足で踏み込んでくることもなかったかもしれねえ「モテ女だった母親」っていう最悪の組み合わせが、娘の私を悩ませる。口を出されてなんとかなる恋愛なら、私はこんなに苦労してねえっつーの。

    出すのは口だけで、というかデリカシーのない台詞ばかり吐いてきて、良い男の1人も紹介しない。いや、紹介されたところでそれを受けるとは思えない私だけどよ、だけど、口だけ出されてどうにかなる問題じゃねえじゃん、恋愛って。母のようなスペックに生まれてこなかったんだ。何もしなくても男に言い寄られるような女にはなれなかったんだ。恋愛のきっかけとなる出会いの場があったとしても、それを恋愛に繋げられない私なんだ。恋愛に向いていない私なんだよ。だから放っておいて欲しい。そっと見守るってことを母には覚えてもらいてえよ。とはいえ、母を心配させているのは事実だから「そろそろ恋愛をスタートすべく出会いの場を求めるべきなのかなー」と思う反面、「でもやっぱりまだ恋愛はいいや」って結論に至る非モテの娘は今日も元気だ。