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【男前女子から一言いいか?】人のものを欲しがる病気

  • 2015年12月12日  霜降 どいや  



    驚くほどに人のパートナーを自分のそれにしたがる人間がいる。人のものを欲しがるようなタイプの人間は、きっとそういうのをやめようとすらしねえんだろうな。私には分からねえけどよ。だからこそ、そういうクソみたいな人間から、どう自分の恋愛を守るべきなのかを学べたりもした。

     

    ・悪名高き泥棒猫の噂

    世の中にはいろいろな人がいる。そんな人の中には、人の恋人というか誰かにとって大切なパートナー的な存在を横取りすることがたまらなく好きだという人もいる。言い方は悪いけどよ、人のものを横取りするなんて私には考えられない。誰かの恋人、もしくは気になっている人だと知った途端、私の選択肢からはその人は消える。誰かを悲しませてまで自分の幸せを掴みたくない、そんな私からしてみれば、略奪愛をすること自体想像ができねえ。どういう神経をしていればそんなことができるんだってな。

    「略奪愛は絶対にしたくねえ」そう思うのは、そんな略奪愛に燃えるタイプの人間の被害に遭ったことがあるからかもな。かなり前の話だけどよ。当時付き合ってしばらく経っていた彼とは付き合い始めの初々しさも失われつつ合って、気兼ねなく自分たちの時間を共有できていた。少なくとも私はそう思っていたんだよ。いつもベタベタと一緒にいるんじゃなくて、互いの趣味だとかに割く時間を尊重したり。

    でも、それが裏目に出たのは、知り合いの泥棒猫にまんまとしてやられたときだ。その泥棒猫の存在は知っていた。人の彼氏を奪っていると有名だったからな。悪名高いというか。寝取っているなんて噂もあったり。人の彼氏を寝取ってはその略奪愛に満足し、そしてまた他の略奪愛を求めて他人の彼氏にターゲットを絞る。人の男を奪ってはポンポン乗り換える最悪の女と聞いていた。

    とにかく、私はその女となるべく接点を持たないようにしていた。何もないところから煙は立たねえわけだし、その女には良くない噂が立つほどの何かがある、そう思っていたからな。彼氏のことを疑っているわけじゃなかったけど、順風満帆に進んでいる恋愛に何かあっては困るからと彼氏もその泥棒猫からなるべく遠ざけていた。

     

    ・自分の知らないところで進んでいた罠

    でも、そんな私の努力も虚しく、泥棒猫は私の彼氏をも奪った。信頼していたからこそ、彼だけの時間には干渉しなかった。会わない間も連絡を頻繁に取ることもなかったし。そんな私が甘かったのかも、距離を置いていると感じられたのかも、あるいはそんな当時の私に満足できなかったのかもしれねえ。まんまと泥棒猫にしてやられた。いつの間にねんごろになっていたのかすら分からねえ。さすがの私も自分の恋人に裏切られたのには参った。泥棒猫を呼び出してぶん殴ってやろうかと思ったよ。でも、自分の付き合っていた彼氏が泥棒猫に簡単になびく程度の人間だったという事実のほうが辛くてよ。そんな彼氏ともう一度やり直したくもなかった。もう好きにすれば?って感じ。

    彼氏を奪った泥棒猫が、その彼氏をも捨てて新しい男を狙っていると言う噂を聞いた時にはブチ切れた。人の恋愛をむちゃくちゃにしておいて、何だよって。てめえみたいなアバズレが幸せになれると思うなよってな。忘れかけていた怒りが沸々と湧き上がってきて、それこそやり切れなかった。どこまであのクソ女に振り回されるんだ、と。あのクソ女にしてやられたこと、そんなクソ女になびいたあの男のことも、もう忘れよう、いつまでも感情をかき乱されているほうが馬鹿みてえ、としばらくして思えた。

     

    ・恋愛からリスクを減らすためには

    もしも、あの泥棒猫さえ私の彼氏に目をつけなければ、私があのクソ女につけ入る隙さえ与えなければ、あの恋人とはそれから先も続いたかもな。っつっても、クソ女にひっかかる程度の男だからまた別の女とのなんやかんやで付き合いが終わっていたかもしれねえ。ともかく、人の彼氏をわざわざ奪う奴は、もうそういう病気で略奪愛だからこそ燃えるタチの悪い人間だと割りきって構えるほかねえなと、あの件で学んだ。略奪愛に燃える人間をどうこうしようと思うだけ無駄。そういう病気の人間だと割りきって、その人間から自分の安全な恋愛をどう守るかが、バッドエンドを迎えるリスクを下げられるんだろうなって。

    とは言え当時バッドエンドを迎えてしまったのは、人のものを欲しがる人間から自分の大切な人を守るためには、その人間から自分たちを避けるだけでは不足していたからなんだよ。そいつの誘惑になびかないほどの魅力を身につけないといけなかったんだ。あるいは、自分の「この人は絶対に浮気をしないだろう」と見極められるほどの男への目を養うか。それらが私には足りていなかったんだ。

    恋愛ってなんて難しいんだろうな。泥棒猫が身近にいたってだけで、恋愛の難易度が格段に上がっていた気がするよ。でも、そんなクソ女とそのクソ女にひょいひょい釣られた男のお陰で、人のものを欲しがるどうしようもない人間への対処法を身につけられた気がする。まあ、そんなクソみたいな人間が周りにいねえことが一番なんだけどよ。泥棒猫に彼氏を奪われた当時の私はいろいろと至らなかったのかもな、と今になって思う。あの時ああしていれば、こうしていればと後悔ばかりだ。あの経験を乗り越えた今なら、もうあの二の舞いをしない自信がある。ただ、奪われる心配をしないといけない彼氏がまだまだ現れそうにないのが当面の問題なんだよな。