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【男前女子から一言いいか?】似ているようで違う「好き」と「依存」

  • 2016年06月25日  霜降 どいや  



    私は本当に「好き」という純粋な理由から恋人と付き合っていたんだろうか、って今になって思ったんだ。よくよく考えると「好き」じゃなくて、相手に「依存」したいから交際してたなって。「好き」と「依存」は似ているようで全く違うもんだなって、おっさんになった今ようやく分かったよ。

     

    ・私は純粋な「好き」から恋愛をしていたのか

    今じゃもう、女と名乗るのも気が引けるくらいにおっさん化してんだよ。最近暑いからよ、もう服装だってハワイの旅行を楽しんでるおっさんみたいな格好しかしてねえからな。昔はあんなに着たワンピースだとかスカートだとかどこにいったんだろうな。今はもう半ズボンしかはいてねえよ。半ズボンって言い方すらもうおっさんだな。

    こんな私だけど、昔はオシャレもしたし恋愛もした。本当に歳相応の恋愛模様を描いていたわけよ。だけど当時の恋愛を頑張っていた私は、本当に純粋な「好き」って気持ちから恋愛をしていたんだろうか、って今になって思うんだ。

    いや、恋愛からかなり遠ざかっていて、恋愛を頑張っていた昔の記憶だって遥か彼方だから、そう感じてしまうのかもしれねえ。だけど、思い出せば思い出すほど「あれは純粋に相手のことが好きで恋愛をしていたんじゃなくて、相手に依存していただけじゃねえの?」って感想しか浮かんでこねえんだよ。つーか、恋愛を頑張っていた当時にも、こんな不安を抱いてたっけ。

     

    ・昔の恋愛を依存だと思う理由

    そうだよ、恋愛を頑張っていた当時の私も「私は彼のことが好きなんじゃなくて、依存しているだけなんじゃ……」と思ったことが何度もある。そんな自分への不安が姿を現しては、「いや、違う。私はちゃんと彼のことが好きだ」って自分に言い聞かせてたんだよ。でも、今になって思う。当時の私は恋人に依存しまくっていた。依存しているって自覚がなかったけれど、おっさん化が止まらなくてある意味恋愛を冷静に見られる今なら受け止められる。

    つーのも、出会いを求めたり恋愛を頑張ったり恋人もいた昔の私は、自分自身を相手に委ねることが多かったんだよ。楽しいだとか悲しいだとか、そういう感情も全て恋人に委ねていた。言ってしまえば、自分の感情や想いを蔑ろにしていたんだよな。

    自分の感情をさらけ出して、相手に嫌われるのが怖かったからかもしれねえ。相手が喜んでいてくれるのなら、私はそれで嬉しいってな具合に自分が「嬉しい」「悲しい」「その他諸々の感情」と感じることも、恋人である相手に委ねていて相手の感情次第で私の気持ちが決まっていたんだ。でも、当時の私は、尽くしている自分に酔っていただけだなって。

    それに、私にはない長所を持ち合わせている人・私のコンプレックスを綺麗にカバーしてくれる人じゃないと恋愛対象として見られなかったりした。それも相手に依存していたからなんだろうなって思うんだよな。私の中にある嫌なところやコンプレックスを自分自身で見たくない。だからこそ、相手に何もかもを委ねることで、自己嫌悪とかいろんなマイナスの感情を綺麗になくしてくれるような人を欲していたんだろうなって。

     

    ・スタートの時点で違う「好き」と「依存」

    私自身は何も変わっていないのに、私にはない素晴らしい部分を持つ恋人に何もかもを委ねるだけで、私は生まれ変わった気でいたんだろうよ。当時の私の恋愛は、出会って相手の人に惹かれて生まれる「好き」っていう無垢な感情から始まっていたんじゃなくて、相手に依存をして自分を変えたかったから恋愛を始めてたんだよ。だから私は「こんな人になりたい」っていう理想の性格や考え方をする男を好きになっていたし、その男に自分を委ねて依存していたからこそ、「依存」と「好き」ってのは似ているようで全く違うもんなんだなって思うよ。

    そもそも「依存」と「好き」は、相手が気になるきっかけというかスタートの時点で違う気がするんだ。恋人に依存していた私は、出会いの場で知った相手の中にある、私とは全く異なる部分が好きで好きでたまらなくなっていた。私と相性が良いか悪いかなんて気にしなかった。恋愛感情としての「好き」という感情よりも、とにかく「私もそういう風になりたい」そんな気持ちの方が強かった。

    でも、よくよく考えると誰かと出会って「好き」になるって過程の中では、自分と相手の間に見つけた共通項で親近感を覚えて仲良くなるもんじゃん。なのに、私はその過程をすっかり忘れて恋愛をしていた。恋愛というより、自分自身の嫌な部分を直視しないために相手に依存していたんだけど。

    自分と異なる素敵な部分が羨ましいだけなのに、それを「好き」だと勘違いして恋愛を始めるのが「依存」。自分と相手との共通点から、徐々に相手に惹かれて好きになることが本当の「好き」。私の中ではこんな違いがあるように思える。とすると、この2つは似ているようで全く正反対なんだろうな。私の独断と偏見だけど。「好き」と「依存」が正反対のもんだとしたら、これからはもうちゃんと「好き」といえる恋愛がしてえもんだよ。昔のようにガキでもねえし、もう依存なんて笑えねえしな。