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【男前女子から一言いいか?】充実するために恋愛を使いたくない

  • 2016年02月20日  霜降 どいや  



    昔の私は、自分自身を充実させるために恋愛をしていた。ある意味、恋愛に執着してしまってたんだよ。でも、そんな恋愛では幸せになれなかった。今から思うと、恋愛をしないと充実できない小さな人間だった私が恋愛で幸せになれるはずがなかったんだよな。

     

    ・充実する=恋愛する…だった昔の自分

     今、おっさんを極めつつあって色気がもはやマイナス値に達してる私だけど、毎日楽しく過ごせられてんだ。気分のままにお一人様でランチやショッピングを楽しんだり、一人の時間を自分の趣味に思う存分費やしたり、誰かに縛られることなく自分の好きな服を着たり髪を切ったりしてるからだろうな。すげえ満足度が高えんだよ。ある意味、おっさんになって吹っ切れたというか新たな扉を開いたせいか、周りにどう見られようがどう思われようが気にならなくなったのかもな。今の私は周りにどう思われてるかわかんねえけど、まじで今の私は最高に充実できてるって自信を持って言える。

     でも、昔はそうじゃなかった。一人でいる時間がすげえ嫌いだったんだよ。というか、プライベートは恋人と過ごしてなんぼだろ、みたいな恋愛脳だったっけ。とにかく、自分が充実するためには恋人だとか気になる人だとか、そういう恋愛要素がないと楽しめないってタイプだった。今から思うと「お前の頭の中湧いてんじゃねえの?」って笑えてくるけどよ、実際そうだったんだから仕方ねえ。

     私自身若かったのもあるし、周りも周りで「恋人がいて当たり前」「恋人がいないとか普段何して過ごしてんすか?」って恋愛をする・恋人がいるってことが充実する上での絶対条件って考える奴らばっかりだった。そんな環境の中にいたから、恋愛脳な考え方も当然だと思ってたんだよな。なんつーか、若えな、昔の私。だから、恋愛をしていないとダメな気がしたし、失恋した途端何も楽しくなくなるなんてザラだった。失恋した虚しさを紛らわせるために、積極的に出会いを求めたりとかさ。

     

    ・恋愛は充実させるための道具じゃない

     「恋愛をしない=充実していない」と思っていた当時の私は、とにかく異性と出会って恋愛をするようにしていた。恋多き女だったと思うよ。「恋愛をしていないといけない」って漠然とした恋だとか愛に執着してたんだ。「恋愛をしない=充実していない私」と思われるのが、充実した毎日を過ごせない自分が嫌だという一心で。

     でもな、そういう考えのもとでどんどん恋愛を重ねていくうちに、よく分からなくなっていったんだよ。「私は自分が充実するために恋愛をしているだけで、本当に相手のことが好きで恋愛をしているんじゃないのかもしれない」ってな。周囲を気にして外面ばかりを気にするがゆえに絶賛展開中のこの恋愛を、本当に楽しめているんだろうかって。目の前の相手というか恋愛に夢中になるどころか、体裁ばかりを気にしている自分自身に対する嫌悪感がどんどん増していくだけだった。そんな心境で恋愛なんて楽しめるはずがねえよな。

     自分が幸せだと思うために・充実するために恋愛をしても、「出会った相手との恋愛すら自分のために利用する最低な奴だ」っていう自己嫌悪がついてまわってきた。自分すら愛せない奴が、他人を愛せるかっつーの。当然、昔の私も自分へのヘイトでいっぱいいっぱいになって、恋愛を楽しむ余裕がなくなった。充実するための手段として恋愛をしたって、充実できなかったし幸せにもなれなかった。そもそも、恋愛をしないと充実できないと思ってる小さな人間だった私が、幸せいっぱい超ハッピーな恋愛を心の底からエンジョイできるはずがなかったんだよ。

     

    ・一人で充実感を生み出せる豊かさが魅力へと繋がる

     自分が充実できるか否かを恋愛に委ね、恋愛に執着している人間が、人としての魅力があるとは思えねえ。今の私からしてみると、恋愛脳だった昔の私はつまんねえ人間だよ。クソみたいな価値観に縛られたガキだったって言える。自分自身さえも恋愛の手助けがないと楽しませられない奴が、恋愛をしたところで自分や相手を楽しませられたり、良い出会いができるとは考えられねえ。

     自分一人でも充実できるほどの内面的な豊かさを持ちあわせて初めて。良い出会いだとかハッピーな恋愛を手に入れられるんじゃねえのかなって、ようやく気付いた。少なくとも、「恋愛をしている自分=充実している自分」って考え方に囚われているうちは無理だってな。だからもう、独りよがりな目的のための恋愛なんてしたくねえ。むしろ、何かに夢中になって一生懸命な自分や、そんなことができるほどに内なる豊かさを秘めている私に惚れてくれよとすら思えてくる。

     ってなふうに考えられるようになったあたり、バカみてえに小さい人間だった昔よりはマシになったんじゃねえのかな。おっさんみたいになって失ったものは多いよ。でもな、それ以上に多くの大切なことを気づき始めたんだから、おっさんになってみるのも悪くねえ。