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【男前女子から一言いいか?】好きな人それぞれ専用の自分

  • 2016年01月09日  霜降 どいや  



    恋愛をそれなりにしていた頃、自分の魅力というものが分からず自信を持てなかったせいか、好きな人の趣味や趣向を徹底的にリサーチしてそれに合わせた自分をその度に作っていた。ある意味恋愛に関しては手段を選んでいないほどには必死だったのかもしれねえな。

     

    ・好きな人の趣味を徹底リサーチ

    今じゃモテたいだとか男ウケだとか、そういう恋愛に関する何もかもがどうでもよくなってる。だから、男ウケを狙って無理をして着たり履いたりしていた格好をやめて、いかに楽で動きやすいかを追求した格好をよくするようになった。髪型だってそう。ロングヘアで月に何回もヘッドスパだのなんだのをしてもらいに美容院に通っていたけれど、今では短く髪を切ってもらうためだけにしか行かない。手を抜き始めてからというものの、いかにそれまでの私が恋愛のために無理をしていたのかがわかったよ。つーか、マジであんな面倒なことをよく頑張っていられたなって感心するんだ。

     恋愛に精を出していた頃、モテたいし出来る限り良い男と結ばれたかった。でもな、それを簡単にできるほどの自分ではない、むしろ自信が持てない自分がいたんだよな。自信が持てねえってのは厄介なんだよ。「これが自分だ!」って自分らしさを全面に出して、それを魅力だと相手に売り出せねえんだ。そんな自信のなさから昔の私が何をしたかというと、とことん相手の趣味に自分を寄せていくってことなんだよ。

     気になる人が現れてその人と付き合いてえ!ってなったら、とにかくまずは相手の趣味を徹底リサーチ。好きな物は何か、趣味は何か、苦手な物は何か、どんな女性がタイプなのか…。相手のツボをどんどん知っていかに「一緒に話していると楽しい」「趣味が合う」と思われるか、いかにその人のタイプの女性になれるか、そんなことに全力を出していたんだな。自信が持てない私にとって、相手の理想に自分を近づけることこそ幸せな恋愛への近道だと思ってたんだよ。

     

    ・恋愛のために手段を選ばない難しさ

     そんな私だったから、趣味もファッションもそれこそ化粧の仕方ひとつを取ってみても、その時々の男の趣味に応じてころころ変わったりとかしてな。イメチェンってどころの話じゃねえよ。当時の私は「どんなに自分の見た目が変わったとしても、私が私であるなら大丈夫」と思っていたし、だからこそ恋愛のために手段を選ばなかった。手段を選ばないってのは、周囲の人間だったり自分の趣味やプライド、それに「自分らしさとは」ってな葛藤だったりを顧みないって意味でな。意中の彼に振り向いて貰えたらそれでいい一心、それだけ恋愛に夢中になっていたがゆえにそこまでのことができたんだと思うよ。

     でも実際そんな過去を経てわかったのは、手段を選ばずに頑張って恋愛を叶えるってのはかなり難しいってことなんだよな。どんなに自分の気をごまかしたところで、手段を選ばずに恋愛に向かってダッシュしている自分自身に疑問がどんどん湧いてくる。

    「男が変わるたびに変わってしまう私ってなんだろう」
    「こんな私のことを周りはどう思っているんだろうか」
    「男のためにとここまでする私にはプライドがないのか」
    「この恋愛にはここまでする意味が本当にあるのか」

    こういう考えが1つでも出てくると、もう止まらねえんだよ。恋愛がうまい方向に行けばまだいいよ。好きな人に振り返ってもらいたい一心で自分を変えまくったのにもかかわらず、相手が振り向いてくれないなんてことも珍しいことじゃねえ。そうなればもう駄目だった。ここまでしても駄目な自分って…と凹みまくり。自分の趣味、プライド、それまでの葛藤…様々なものを費やすアプローチ法なだけに失恋のショックはデケえんだ。

     

    ・手段を選ばないうちは誰の愛も得られない

     恋愛で必死だったから、意中の彼専用の自分を作ることが出来た。でも、私はそれだけじゃなくて、知らない間に周囲も顧みなくなっていたのかもしれねえなって今になって思う。そんな奴が誰かからの愛を得られるとは到底思えねえ。どうしてそれに気づかなかったんだろうな。それに、自信がなくて自分をも愛せねえ奴が誰かを愛することができるのかってな。

     好きな人に振り向いてもらうために、と彼専用の自分を作るだけ時間と金と労力の無駄だった。結局のところ、男が好きそうな趣味に詳しくなって、その中から恋愛云々抜きにしても好きになれた趣味を見つけられただけだったしな。無駄じゃねえけど、無駄じゃなかったと思いてえけど、なんだかなあって思うわけで。男の趣味に合わせてるくらいなら、もっと自分を好きになればよかったよ。自分を好きになって、自信をつけて「これが私だから!」と素の自分をガンガン出してそれを好きになってくれる人と恋愛をすべきだったな。それができていれば、もっとマシな恋愛ができただろうし、おっさんを極めまくっている今の私の現状も変わっていたかもしれねえ。っつっても覆水盆に返らずだ、これからはこの反省を活かして恋愛をしてえもんだ。