TOP > イククルコラム > 【男前女子から一言いいか?】私は本当に賢い男が好きなのか

【男前女子から一言いいか?】私は本当に賢い男が好きなのか

  • 2015年09月05日  霜降 どいや  



    できれば頭の良い人とお付き合いがしたい。その方がきっと会話も弾むし、私のことも楽しませてくれるはずだから。そんな人と一緒にいられたら、楽しい時間を過ごせられるはず。けれど、頭が良いからといって、必ずしもその人と付き合いたいと思うかといえばそうじゃないから難しい。

     

    ・私の好きなタイプに「賢い人」がある

    「どういう人と付き合いたい?」「好きな男性のタイプは?」と聞かれると、チャラくない誠実で優しい人で頭の良い人、できれば細マッチョ〜マッチョくらいが良いと即答できる自信がある。特に「賢い」がかなり私の中で大切なんだよ。めちゃくちゃ頭脳明晰IQが果てしなく天才な数値じゃないと嫌だとか、もちろんそういうんじゃない。私だって頭が良いかといえばそうじゃないし。私を楽しませてくれるだけのスマートな会話をしてくれる人がいいなっていう漠然とした理由なだけなんだよな。自分でもすげえ馬鹿っぽいなって思うけど。

    でも、一緒に会話をしていて私を楽しませてくれる人ってめちゃくちゃ惹かれる。私の知らないことを丁寧に「こんなこともあるんだよ」と新しい世界への扉を開けてくれるように教えてくれたり。私が気付いていない自分自身のことを気付かせてくれたり。賢いからこそ私に話を合わせられて、私が喜ぶであろう話題を提供してくれる、そんな人が理想なんだよな。賢い人はだいたい器用で、そんなこともいとも簡単にできるものだと思ってた。

     

    ・超エリートの完璧男と出会った話

    冒頭で書いたような私の理想の男性像をそのまま具現化したような男性と昔出会ったんだ。自己紹介の時には誰が聞いても「一流大学だ」って分かる大学の院生だと知ってびっくりもした。まじで「この殿方と友達な友人グッジョブ!」ってガッツポーズをしたくらい。そりゃもう一目惚れ待ったなし。当時付き合っていた彼氏と別れたばかりで「もう恋なんてしない」と腹をくくったn回目の矢先に彼が現れたものだから、「すみません、さっきのなしでやっぱり恋します」って即新たな恋へと挑戦しまくったわけよ。

    相手の好きな髪型だとか格好だとか、とにかく相手の理想の女性に頑張ったり、相手の趣味の話に花を咲かせるべく今まで知りもしなかったことを趣味にしたりと、まあできることなら何でもするって感じだったよ。そんな私にも相手は「気があるな」と気付いたんだろうな、まんざらでもない様子でさ。もうこうなったら押しまくるしかない!ってそれまでのどの恋愛よりも努力した。

    最初は自分のタイプな男性だってだけで振り向いてもらおうと必死だったけれど、相手のことを知れば知るほどますます惚れ込んでしまった。それこそ、相手といて楽しい会話をしてくれるから充実した時間が過ごせられるし、一緒にいて居心地が良かった。モテそうな人だったから、ライバルは数え切れないほどいるかもしれない、その危機感が私をさらに奮い立たせたよね。

     

    ・頭の良い人がタイプじゃないと悟った日

    そんなある日、それまで好きで好きでたまらなかったエリート男に幻滅する日があった。小さな虫にあり得ないくらいビビりまくって、もはやホラー漫画並みのリアクションを見せたんだ。田舎育ちで小さな頃には男友達と虫取り網と虫かごを持って山に遊びに行っていた私だから、かなりそれがショックだったんだよ、「いやいや、そんなにビビらなくても」って。エリート男はボンボンで都会に生まれ育ったから虫に慣れていないだけかもしれない、とも思った。けれど、虫が平気な私を「あり得ない」って目出見てきたときにはもう萎えたね。100年の恋も冷めきった。

    その時に私は思ったんだ「単に頭が良い人が好きなんじゃなくて、その時々で賢明な判断をきちんと下せるような人間力のある人が好きなんだ」って。エリート男が虫が苦手なのは仕方ない。けれど、彼はあの場面で虫が平気な私を否定するべきじゃなかった。なぜか虫が苦手なお前と同じように、なぜか虫が平気な私なんだから。たとえ頭が良かったとしても、相手を傷つけるであろうことを、ためらいもなくしてしまうのは如何なものかと冷めたし、「だから都会育ちのエリートお坊ちゃんはダメなんだよ」とすら思った。

    それまでは、頭が良い人ならきっとスマートな会話で楽しませてくれて、付き合っても楽しいと信じていた。けれど、実際はたとえ頭が良かったとしても必ずしも付き合いたいと思える人ばかりではない、って現実を知った。それに、私は頭が良い人じゃなくて、人としてその場その場臨機応変に賢い判断を下せる人が好きなんだと気付いた。学力的な頭の良さじゃなくて、人間として生きていく上での賢さを備えた人っていうかさ。「人とどう接すれば問題なく過ごせられるか」とか「この人はこんなことを言うとたぶん怒る」とか、「この人はこう接すれば楽しんでくれる」とかをきちんと考えられる人。そういう人が私のタイプなんだと思う。

    正直、今になってあのエリート男のことを思い出してみると、虫くらいでギャーギャー言っても、虫が平気な私が退治すればいい話なんだし、あの時にあのことで手を引かなければ良かったな、と少し後悔する。けれど、あの出来事がきっかけで学歴重視な自分から少し成長できた気がするし、まあ良かったかな。