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ヤンデレによるヤンデレ考察「◯◯妻:ひかりの献身的過ぎる行動」

  • 2015年06月10日  篠田 みか  



    今回から二回にわたって、テレビドラマ「◯◯妻」のヒロイン、柴咲コウ演じる「ひかり」について考察していきたいと思います。一見、ヤンデレ度は低そうに見えるのですが、東山紀之演じるひかりの夫「正純」に尽くしに尽くす「ひかり」。その尽くし方にヤンデレ部分を感じました。
     
    ひかりの夫である正純はニュースのメインキャスター。無名のジャーナリストからの叩き上げで、その自負もあってか、かなりのワンマンキャスターでした。
    人気もあったのですが、番組での発言が過激過ぎて、TV局のコンプライアンスに引っかかって上から苦情を言われたり、正純のコーナーの視聴率が低迷したりという事態に。
    その状態を打破するために、ひかりの取った行動とは。
     
     
    ◆愛する人のためならば手段を選ばない
     
    これまで、紹介してきた作品とは違い、三次元のお話なのであり得ない設定はないのですが、それ故にリアル。
    まずは、正純の提案した新しいコーナー。普段はテレビに出演しない、有名人・著名人を呼んで、対談するという企画。“普段はテレビに出ない”人たちなので出演交渉が難航します。
    当然、正純が会いたいと言った、小説家も出演拒否。暗礁に乗り上げる企画。
    するとある日突然、その小説家から出演依頼を受けると連絡が…。
     
    そうです、その陰ではひかりが動いていたのです。
    ひかりは、正純には内緒で、その小説家にストーカーのような行為をして、決定的な写真を撮ります。それを使い、小説家と直談判。と言うよりは、脅迫ですね。この写真を公にされたくなければ、番組に出演しろ。と言うことです。
    一歩間違えば、いえ、間違えなくても犯罪でしょう。金品を要求したわけではないので、厳密にはわかりませんが。
    ドラマの中では、雨の日も冷たい風が吹く日も、毎日のように小説家を見張るひかりの様子が描かれています。好きな人、愛する人のために、そこまで出来る妻が、どれくらい居るのでしょうか?
     
    この犯罪まがいの行為をする「勇気」がひかりにあるのは、ひかりの過去に関係してくる(と私は思っている)のですが、過去のお話は次回に。
     
     
    ◆夫の人気下降に妻が取った行動
     
    ひかりは過去に自分が起こした出来事が原因で、正純とは正式には結婚をしない「契約妻」だったのです。それは2年ごとの更新で、すでに6年の契約婚が続いていました。
    正純は今度こそは、契約ではなく正式に籍を入れ、子作りもしたいと、ひかりに訴えます。それを受け入れないひかり。
    やけになった正純は、酔った勢いで、番組アシスタントの女子アナ「愛」の家に行ってしまいます。そこで契約婚であることなどを、無意識に喋ってしまうのです。
     
    正純の実家がらみでのゴタゴタもある中、正純は愛と二人きりで、飲みに出かけ、そこを週刊誌にスクープされてしまいます。
    番組内で、不倫疑惑について釈明する正純。しかし、ネットでは叩かれに叩かれ、局内での立場も危うくなります。
    そんな正純を救うべく、ひかりが取った行動は、何件もネットカフェを周り、開いているブースを全て借り、正純を擁護するメッセージ、潔く番組で釈明した勇気を称える書き込み等をしました。
    いくつものネットカフェを利用したのはIPアドレスなどの関係でしょう。
    そこまで、考えがおよび、手間も暇も惜しまない。ひかりはとても賢い人物だと思いました。
     
    私は、仕事でこうしてパソコンで文章を書いていますが、文体を変え、文章も変え、それを何十も何百にも近い数を書き込むなんて、到底無理です。
     
    これらの正純への愛ゆえに起こす、ひかりの行動には狂気さえ感じます。
    実際、正常な精神では出来ない行動でしょう。そうなるほどまでに、ひかりは正純の幸せや成功を望んでいるのです。
     
     
    ◆ひかりの正純への執着
     
    これほど、正純のために献身的に尽くすひかり。正純にさぞかし執着しているのかと思えば、そうではなかったのです。
    それは「契約妻」をしている理由にも関係してくるのですが、ひかりが願うのは、正純とずっと一緒にいることではなく、純粋に、ただ純粋に正純が幸せであること。それと正純の成功。なのです。
     
    様々な事情から、二人が契約を破棄して、ひかりは身を切るような思いをしながら正純の前から消え、正純は愛と付き合い始めるのですが、仕事も壁にぶつかり、自暴自棄になる正純をどう扱えば良いのかわからなくなった愛は、ひかりに相談をします。
    私だったら、そんなことは知ったことではない。二人で乗り切ることでしょ。と冷たくあしらうところですが、ひかりが望むのは正純の幸せ。感情的になりつつも、正純を元気付ける方法を愛に話します。
     
    本当に、私には無理な話です。まず、精神的に寄り添うと言うこと事態が無理ですね。物理的に一緒に居たいので、裏切られたら、相手の幸せを願うなんて出来ません。愛のように相談に来られたら、無視するか、返してくれと言うと思います。
     
    どこまでも、いつまでも病的なまでに、正純の幸せを願うひかり。自分が傍に居たい気持ちはもちろんあると思います。だけど、そう出来ない理由。契約妻と言う関係を選んだ理由は、ひかりの過去にあり、正式に結婚しないで居るのは、そのほうが正純が幸せで居られるからと考えたのも、ひかりの過去に理由があります。
    次回は、ひかりの過去とひかりが正純のことをここまで想うようになった出来事を見て行きたいと思います。