TOP > イククルコラム > ヤンデレによるヤンデレ考察「ひぐらしのなく頃に解-目明し編:詩音と魅音」

ヤンデレによるヤンデレ考察「ひぐらしのなく頃に解-目明し編:詩音と魅音」

  • 2015年08月05日  篠田 みか  



    さて、「ひぐらしのなく頃に」の二回目です。すでに作品を観られている方はご存知だと思いますが、驚きの展開が待ち受けています。悟史を思うあまりに、鬼と化す詩音。しかし、好きな人のためにここまで出来るのか!と驚くばかりです。
     
     
    二次元の世界とは言え、とても無残な結果となっています。「目明し編」自体はとても短いお話なので、短期間でここまで病めるものなのか。と驚きました。
    (物語の中では約一年間のお話です)
     
     
    ◆悟史の行方を探るため
     
    悟史が消えて、約一年の月日が流れます。その間には「圭一」も雛見沢に転校してきて、あの綿流しの日の事件など忘れられたかのように、日常が続きます。
    そんな中でも詩音は悟史の行方を「殺されているかもしれない」と感じつつも探ります。
     
    しかし、この圭一にもヤンデレの牙は剥かれます。1年前まで悟史が座っていた席に座り、何も知らないで平和に暮らす圭一さえ疎ましく感じてしまうのです。
    悟史が殺されていると仮定して、御三家の禁忌を犯した者が狙われるように仕向け、その禁忌を犯す行動に圭一を巻き込むのです。
     
    魅音に入れ替わった詩音は、村の役員会に出席。そこで、古手神社の祭具殿に進入するという「禁忌」犯した4人の名前を挙げます。
    それに異常な反応を示す役員たち。オヤシロ様の祟りが!と大騒ぎになります。
     
    4人の内2人はすでに殺されており、残るは圭一と詩音。魅音と入れ替わった詩音は、魅音を詩音とし、詩音はすでに捕らえ地下に閉じ込めてあることを告げます。
     
    オヤシロさまの祟りを騙った殺人事件。犯人をあぶり出すため圭一を囮にしたのです。
     
    役員会のあと、昔から世話になっていて優しかった役員の1人を家に招きます。
    しかし、北条家の話になった途端、その優しかった顔は消え北条家を罵倒し始めます。それが詩音の琴線に触れました。この老人も地下の拷問部屋行きとなってしまうのです。
     
     
    ◆悟史の居場所
     
    地下室送りになった老人を拷問にかけ、オヤシロさまの祟りのシステムを聞き出す詩音。やはり、祟などではなく、誰かが殺人を犯していたのだが、誰が誰を殺したとは問わないのが不文律だと。
    そして、やはり悟史が生きているとは考えにくい、居るとしたら、この地下にある死体を捨てるための井戸だということも知らされたのです。
     
    急いで井戸に向かう詩音。悟史の魂と会話をします。
    病んでますね。いくら二次元とは言え、魂と会話とは。私は詩音の妄想だと思います。
     
    結局、悟史は何者かに殺されていたのです。
    詩音の怒りは最高潮になります。悟史が殺された現場に居たであろう、今は地下の檻の中にいる魅音に当たり散らします。
    自分が魅音だったら自分を犠牲にしてでも悟史を助けると。
    それが出来なかったのは、自分が詩音だったからだと。
     
    そこからは、悟史に手をかけた真犯人を探すため、関係すると思われる人物、一人ひとりを捕らえては地下の拷問部屋に連れ込みます。
     
    古手梨花に至っては、探りを入れたその日に、何故か詩音を殺しにやって来て返り討ちに合い、自ら死を選びました。その死を目の前にしても詩音は「勝った!」と。悟史を祟りに追い込んだ人物全てを葬って勝ったんだと喜びます。
     
    完全にイッてしまっていますね。ヤンデレを通り越していると思います。
    人を好きになる事で、その人を失うことでここまで残酷になれるものなのでしょうか。
     
     
    ◆悟史への消えぬ想い
     
    オヤシロさまの祟りを根絶させたはずの詩音。しかし、全ての元凶は魅音にあると、次は魅音に恨みを晴らすことにします。
     
    ここが驚きの展開なのですが、実は魅音が詩音で、詩音が魅音だったのです。
    小さな頃から見分けが付かないほどそっくりだった2人。
    間引かれる1人と次期総領として大事にされる1人。扱いは雲泥の差でした。
     
    ある日、虐げられていた妹が、姉ばかりずるいとわがままを言い出しました。妹を可哀想に思った姉は、その日、入れ替わってあげることにしたのです。
    しかし、その日は、姉である魅音に園崎家の跡取りである印、鬼の刺青を入れる儀式の日でした。
    その日から、魅音と詩音は本当に入れ替わったままになってしまったのです。
    今まで詩音として悟史を好きになり、惨殺や拷問をしていたのは実は魅音だったのです。
     
    そして、自分があの時妹のわがままを聞かずに魅音のまま居られれば、悟史は死ぬことはなかったとヤンデレ思考で、魅音やその周りの人々にも苦しんでもらうことに決めたのでした。
     
    しかし、それは最後まで成し遂げられることなく終わります。
    圭一とレナによって、詩音と魅音が入れ替わっていた時の矛盾点などを挙げられ、2人に追い込まれます。
     
    この時には詩音(魅音)は鬼になりきっており、自ら「悟史くんの復讐の名を借りて惨殺を繰り返す殺人ゲーム」とこの事件のことを表しています。
     
     
    さぁ。結局はどうだったのでしょうね。悟史に恋したことがきっかけで、昔の因縁まで晴らそうとしたのか、それとも純粋に悟史を思うが故の行動だったのか…。少なくとも途中までは、悟史を思うが故の惨殺や拷問だったと思うのです。そう思いたいです。
     
    あなたは、好きな人を思うが故に「鬼」になれますか?