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ヤンデレによるヤンデレ考察「未来日記:由乃の深くなる闇・狂気」

  • 2015年06月03日  篠田 みか  



    前回は由乃のストーカー日記について考察しましたが、今回は物語が進むに連れて深くなる病み・闇について考察していきます。
    まずは、由乃が雪輝のストーカーになった経緯から振り返って、徐々に病んでいく様子と、狂気とも捉えられる行動に出た時の心情を紐解いてみましょう。
     
     
    最初は自分のことを「傍観者」だと言う雪輝の妄想(空想)の中でのキャラクターであった、デウスなどの登場人物が物語には関わってきますが、ここでは由乃のヤンデレぶりの考察なので、その辺りは省いていきます。
    興味のある方は本編をどうぞ。
     
     
    ◆雪輝の忘れていた過去
     
    雪輝に「未来日記」=「次の神決定バトル」という事態が起こった時、真っ先に雪輝が未来日記所有者だと気付いたのが由乃でした。
    そして、由乃も未来日記の所有者。これは前回も書いた通り「雪輝のストーカー日記」バトルが始まってからは「雪輝の未来日記」となったわけですが、由乃が雪輝に執着するようになったきっかけを、雪輝は覚えていない。【記憶に残らないほど雪輝にとっては些細なことだったのでしょう。】
     
    当の本人は、何の意識もせず、何の深い意図もなしに言った言葉や、行動が相手をストーカー行為にまで及ばせてしまう。現実世界でもある出来事ですね。
     
    この物語の中では少々複雑なのですが、このバトルが始まる1年前に雪輝と由乃は会話をしています。それは「将来の夢」について。学校の課題でした。
    その一週間前に両親が離婚してしまった雪輝は、離婚前に計画していた、家族で星を見に行きたい。と言うのが夢でした。しかし、今となっては無理な話ですし、子供っぽくて変だよね。と言う雪輝に対して、自分と一緒に星を見に行こう。と提案する由乃。家族で見に行きたいのだと拘る雪輝に「私が雪輝くんのお嫁さんになってあげる。」と由乃。お嫁さんになる=家族になる。ですね。
     
    この唐突な発言にも、すでにヤンデレ要素を感じるのですが、由乃にそう言わせた理由が由乃の家庭にあったのです。
     
     
    ◆由乃の過去
     
    先にネタバレしてしまいますが、次の神決定バトルは、以前にも行われていたのです。時空関係の仕掛けが、また複雑なので省きますが、進行している物語の由乃以外の登場人物たちは『二周目』の人物なのです。
     
    由乃の家庭は教育熱心…を通りすぎて虐待に近い躾を由乃に対して行っていました。それに耐えかねた由乃は両親を殺してしまいます。
    そんな出来事があった矢先に将来の夢という課題が出されて、今の自分に将来の夢なんて…と病みが更に深くなりかけたところで雪輝とのやり取りがあったわけです。
    依存相手を見つけたわけですね。家族は自分の手で殺してしまった。今の世界では孤独だった由乃に雪輝という一筋の光が射したのです。
     
    ちょうどそこへ『一周目』の勝者=神となった由乃がタイムリープをして来ます。そして、『二周目』の自分を殺してしまいます。同じ時空に同一人物が2人居ては不都合です。
    由乃のタイムリープの目的は雪輝だったのですから、同じく雪輝に想いを寄せるもう一人の自分は邪魔ですし、『一周目』と同じ未来を進むわけにもいかないのです。
     
     
    ◆タイムリープ。ヤンデレならではの理由?
     
    由乃は自分が神になったのだから、滅び行く世界に留まるも、新しい世界を創生するも自由に出来たはず。タイムリープをしたところで、当時の自分は生存していますし、時期が来たら、またバトルが始まるわけです。
    では、なぜタイムリープを?
    上の項目でも書いた通り、雪輝に会うことが目的だったからです。雪輝に会えるのであれば、再びあの壮絶なバトルを経験することになっても良いと判断したのです。ヤンデレ要素たっぷりですね。
    そして『一周目』では死んでしまった雪輝を生かして、由乃が死ぬつもりでした。その覚悟は、物語の最初から命懸けで雪輝を守る様子から感じ取ることが出来ます。
    しかし、ここに来て誤算が生じます。『一周目』と同じ轍を踏まないように雪輝を誘導してきたつもりが、最終的に『一周目』と同じく雪輝が由乃との「心中」を選択したのです。
    ここで、由乃のヤンデレスイッチが更に深く押し込まれます。またもや雪輝を失うのなら、雪輝を殺して、自分が勝者となり、神となり『三周目』を生きると。そこで三度、雪輝と出会うのだと。
     
    雪輝が生きている世界でなければ意味がなかった世界が、「由乃と雪輝が生きている世界」を永遠に繰り返す。と言うような思考に変わってしまったのでしょう。
    物語はこの後、意外な方向へ進んでいって、ハッピーエンドを迎えます。
     
     
    ◆私とあなたが居れば良い
     
    これは、ヤンデレの基本的思考ですね。私も思うことがあります。実際には2人きりでは社会は成り立たないので、2人の間を邪魔する人は消えて居なくなれば良いと思います。
    「邪魔をする人」の定義は私(ヤンデレ)が、邪魔だと感じた人です。老若男女問わずですね。
    由乃も物語の中で「私とユッキーを引き裂く者は死ねばいい!」と言っています。
    現実世界では、犯罪を犯してしまったら、一緒には居られないので「消えてしまえばいいのに。」と思うだけですが…。私たちに、近寄れないように画策したりはしますけど、法は犯しませんよ?念のため。
     
    しかし、私は由乃のように、2人のためなら、壮絶な経験を何度繰り返してでも!とまでは、さすがに思えません。ヤンデレ人生は今世だけで十分です。
    来世はまともな恋愛が出来る人になりたいですね。
     
    あなたは「命懸けの恋愛」出来ますか?