TOP > イククルコラム > ヤンデレによるヤンデレ考察「進撃の巨人:ミカサだって嫉妬する」

ヤンデレによるヤンデレ考察「進撃の巨人:ミカサだって嫉妬する」

  • 2015年05月20日  篠田 みか  



    今回は進撃の巨人のミカサ、第2回目の考察です。
    エレンへの執着からのヤンデレ発言が多い中、明らかに嫉妬から出た発言に注目したいと思います。
    これもまた、ミカサ本人もエレンも、嫉妬と言う感情に気付いていない様子なのが面白いところだと感じます。無意識のヤンデレ代表ですね。
    ※ネタバレ注意&個人的見解です。
     
     
    ◆意外とストレートな発言
     
    ミカサの嫉妬発言は
    ◇第8巻・31話で、訓練生時代の同期だった「アニ」と言う女の子が、実は女型の巨人だった。アニを上手く騙して、捕獲しようと試みるエレン一行。しかし、その計画はアニに読まれていて、あと少しのところで巨人化されてしまう。
    襲い来るアニと対峙するために、エレンも巨人化しなくてはいけないのだが、何故か上手くいかない。目的が明確で、迷いがない状態でないと巨人化出来ないエレンに対し、ミカサは、アニが女型の巨人なのは気のせいかもしれないと思っているから巨人化出来ないのかとエレンを叱責する。それでも巨人化出来ないエレンに小声で『何か…特別な感情が妨げになっているの?』と言う◇
     
    これに対して、エレンは「は!?」と返しているのですが、吹き出しの大きさから推測しても、叱責するセリフは普通〜大きめの声。
    注目するセリフは、エレンに顔を近づけている状態で。小さな吹き出し。
    一緒に居るアルミンには聞こえないような小声での発言だと感じました。
     
     
    ◆エレンの感情
     
    エレンにとっては、アニは格闘技を教えてくれた「友人」なんですね。そして、アニが実際に目の前で巨人化するまでは、自分でも思い当たるフシがあるものの、まだ信じきれていない。
    あらゆる面で、純粋で真っ直ぐなエレンは、目の前で巨人化したアニを見ても、訓練生の同期であり友人であることで戦うことを躊躇する。
    それだけの気持ちなのですよね。
     
    アニが女性だから。ましてや、アニに特別な感情(恋愛感情)などは持っていないのです。
    エレンは、訓練生や兵士全員が戦友であり、巨人を駆逐する同志なのです。
    きっと、相手がアニでなくても戦うことを躊躇したでしょう。
    「は!?」と言う返しは、こんな時に何を言ってるんだ。なのか、特別な感情って何だよ。なのかはわかりませんが…。
     
     
    ◆女友達=敵
     
    ミカサはここまでは思っていないでしょうが、ヤンデレ思考を持つ多くの人は、彼氏(意中の人)の女友達=敵であることが少なくないのです。
    私の彼氏は女友達の多い人です。昔からの友達は、大して気にならないのですが、私と知り合ってから、新たに出来た女友達は敵ですね。
    全員が全員、敵と言う訳ではありませんよ?私にだって男友達は居ます。
     
    女の勘と言うか、ヤンデレの勘と言うか。「ん?これは他の女友達とちょっと違うな。」って感じる人が居るのです。それは、女友達側の態度や言動だったり、その女友達に対する彼氏の様子だったりで感じるのですが、そんな相手は徹底排除です。
     
    この物語の中では、命がかかっている場面なので、感情論ではなくて、実際に排除すべき相手なのですよね。
    だから、と言うか、なのに、と言うか。そんな場面で、エレンを奮い立たせるためとは言え、エレンのアニに対する感情を「特別な感情」として持ち出すあたりもヤンデレなのではないかと思います。
     
     
    ◆恋愛感情だけに嫉妬するわけではない
     
    ミカサの場合は特に、エレンを守るため!と言う気持ちが大きいので、異性に対してだけでなく、色々な状況でヤンデレ思考からと思われる発言もあるのですが、今回の場合は、エレンがアニに対して恋愛感情を抱いているとは、ミカサ自身も思っていないのではないでしょうか。
     
    友情以上恋愛感情未満の気持ちにも嫉妬はします。少しでも、何か特別な思い出や思い入れがあったりするのなら、その人は「特別な存在」になってしまうから。「特別な存在」にもランクがありますが、やはり、自分だけが特別な存在で居たいのです。「一番特別な存在」の座を揺るがすような相手が現れたら、どんな手を使ってでも蹴落としますよ。
     
     
    ◆ミカサというヤンデレ
     
    ミカサは、自分がどれほどエレンを深く想って居るかに、まだ気付いていないようです。
    大切で、特別で、何があっても失いたくない存在。ここまではよくある感情です。しかし、それを貫くために、自分の命も惜しまない。エレンの夢を邪魔するモノは何としても排除する。
    エレンがミカサに、そうすることを望んで居なくても、ミカサはエレンのために生きている。
    かなり深い愛情ですよね。この感情を、ミカサは当然のものだと思っている。だから、前回の考察での勘違い発言も出てしまうのですね。
    そして、これはキレイで良いヤンデレです。
     
    ヤンデレの定義が曖昧なので、私の独断でライン引きしていますが、ヤンデレには、良いヤンデレと悪いヤンデレがあります。
    ミカサのように、純粋にエレンを愛するがゆえに起こすヤンデレ行動は良いヤンデレです。
    想いが報われないと、ストーカー行為に走ったり、相手を傷付けてしまうのは、悪いヤンデレです。
     
    進撃の巨人は恋愛を主にしている物語ではないので、ミカサが悪いヤンデレ化することはないと思いますが、ミカサが抱く「特別な感情」にエレンが気付く日が来るのでしょうか。
    巨人との戦いと共に、ミカサとエレンの関係もこれからの展開として楽しみですね。