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ヤンデレによるヤンデレ考察「進撃の巨人:ミカサは隠れヤンデレ?」

  • 2015年05月13日  篠田 みか  



    さて、今回から本格的に「ヤンデレヒロイン」について考察&レポートしていきたいと思います。
    尚、これはあくまでも私個人の見解で、偏った部分があるのはご理解下さいませ。
    今回と次回、2回に分けて『進撃の巨人』(諫山創 作)のヒロインである「ミカサ・アッカーマン」の、主人公「エレン・イェーガー」に対する心情を紐解いてみたいと思います。
     
     
    まず、私は、世間では今、どのようなヒロインがヤンデレと言われているのかを調べました。数々のヒロインの名前がある中で「え!ミカサってヤンデレなの?」と驚嘆したのです。
    かなり人気のある作品ですが、私は、流行に乗り遅れてしまったと言うか、作品を見る機会を失って居たので、「ミカサはヤンデレと言われている。」以外の情報は取り入れずに、コミックを読むことにしました。
     
     
    ◆ミカサのヤンデレ発言
     
    現在発売されている16巻まで全て読んだのですが、これはヤンデレ思考だと思ったのは、まずここです。
    ◇第4巻・16話で、まだ兵団の訓練生である頃、エレンが立体機動装置の適正判断に中々合格することが出来ず、悩み、同じ訓練生に相談し努力を重ね、やっと成功した(実は装備の欠陥が原因での失敗だったのだが)シーンでの、エレンとミカサの感情を表したセリフ◇
     
    エレンは成功した瞬間
    「やった!やったぞ!どうだミカサ!(中略)もう、お前に世話を焼かれることもねぇな!」
    とミカサを見返すような表情で訴えかけるのですが、対してミカサは、目でどうだ!って言ってるよと言う周りに
    『いや違う。これで私と離れずにすんだと思って安心してる…』
    と言う。周りもちょっと引き気味な表情。と言うシーン。
    周りの「え!?」と言う表情からも、ミカサの感じたエレンの感情と、周りの感じたそれとは温度差と言うか、かなりの違いがあるように思います。
     
    これが、ミカサの表情も明るく「もう!エレンったら、これで私と離れずにすんだって安心してるんだわ!キャハ♪」的なものなら、脳内お花畑勘違いなのですが、それを言うミカサの表情は伏し目がちで、何故か悲しげ。
    このセリフと表情が相まってのヤンデレ思考だと思うのです。
     
     
    ◆うっすらとヤンデレ思考
     
    エレンがミカサを見返すような。と書きましたが、それには理由があって、同じく16話の冒頭、適正判断の課題をクリア出来ずに悩んでいるエレンに向かってミカサが、兵士に向いていないのなら、諦めて開拓地に戻るのが良い。と言うのですが、ここで怒ったエレンは、何でもそつなくこなすミカサには反論できずに席を立ってしまう。ミカサの発言には続きがあって、開拓地に戻るのであれば自分も一緒に…と言いかけるのですが、エレンの耳には届かず。
    そんなやり取りの結果、見返すような表情と表現したのですが、ここでもすでにヤンデレ思考は見られるのですよね。
    エレンが開拓地に帰るのを嫌がっているのは、ミカサと離れるのが嫌で帰りたくない訳ではないのですよね。
    だけど、ミカサは(自分も一緒であれば大丈夫)的な思考での発言。
     
    私にも経験があるのですが、相手の気持ち、意志に関わらず「私が一緒に居てあげなきゃ!」「彼には私が必要なんだ!」などと思い込むことがあるんです。
    それは自分の気持ちなのに、相手も同じように思っている!とも思い込んでしまうのですね。ある意味ストーカー思考です。
     
    私が思うように相手も思ってくれている。だから相手も私と離れたくないはず。わかりやすく書くと、こんな感情でしょうか。
     
     
    ◆相手を想い過ぎるがゆえのヤンデレ
     
    …と、書きながらコミックを見返して居るのですが、ここまで整理して、もう一度改めてミカサの表情を見ると、悲しげに見えていたのが、心なしかホッとしている表情に見えて来ました。
     
    ミカサは、自分自身も巨人に恨みはあれど、適正判断などでエレンが兵士に向いて居ないのならば、わざわざ死にに行くようなものなので、出来れば兵士になって欲しくないのでしょう。大切なエレンを失うのが怖いのです。
    しかし、エレンは巨人を根絶やしにすることが目標。
    エレンの意志を尊重するのであれば、適正判断に合格したことは喜ばしいこと。
    エレンが、自分と離れたくないのだと思い込んでいるミカサにとっては、エレンの意志を尊重した形で一緒に居られるのだけど、やはり、この先が…。
    「不安、心配。でも良かった。」と言う複雑な心境の表情なのだと思えて来ました。
    本当は、離れずにすんで安心しているのはミカサ自身なのではないかと。
     
    私も、彼氏が窮地に陥ったとき、私が助けなきゃ!私しか助けられない!と思い込んで、事情を知った次の日には愛知から高知に来ていた事があります。
    彼氏は、大丈夫。自分で何とかするから。と、こっちに来てもお前に構っている余裕は無い。と言われたのですが、遠慮してるんだ。私を巻き込みたくないんだ。と都合良く解釈して居ました。これで一緒に居られる。と思ったのも確か。
    ミカサがここまで自覚しているとは思いません。何故なら、私もその時はそんな風に思って居なかったから。客観的に見るとこんな感じだろうと、今だから思えるのです。
     
     
    ◆気付いても気付かないふりを
     
    エレンと彼氏を重ねると、目標(彼氏は窮地から脱すること)に向かって一生懸命なので、正に相手を思いやる余裕など無いのです。
    そんなときに、思い込み女が現れたら?
    何かに一生懸命だったら気付かないのでしょうけど、仮に気付いたとしても、気付かないふりをするのが得策ですね。
     
    気付いてしまって、自分から離れて貰おうとか、余計なお世話だとか考えてしまうと、それらを敏感に感じ取るヤンデレ思い込み女は手痛い仕返し思考にシフトチェンジするかも知れません。私がこんなに思っているのに!!ですね。
     
    ミカサとエレンの関係はこの後もまだ続きます。
    もう少し、ミカサがヤンデレだと言われる要素を考察して行きたいと思います。