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ヤンデレによるヤンデレ考察「SHUFFLE!:芙蓉楓の空鍋」

  • 2015年07月22日  篠田 みか  



    さぁ。三回に渡って考察してきました、SHUFFLE!ですが、いよいよクライマックスです。
    クライマックスは、その部分だけ切り取られて動画サイトにも上がっているほど有名な「空鍋」のシーンです。
     
     
    次第に深くなっていく、亜沙と稟の関係に、稟の幸せのためとは言え、自分は稟に恋心を抱いて居たと気付いてしまった楓。
    その楓が病んでいく様子を見てみましょう。
     
     
    ◆楓の過去の真実
     
    楓は自分の気持ちに気がついた時に、自分が過去に稟に対してして来た事を回想するシーンがあります。
    楓の母親と稟の両親の事故後、稟の嘘によって楓に生きる力を与えたことは、今回のSHUFFLE!考察の一回目で書きました。稟の嘘によって稟を恨むことで楓は生きる力を取り戻します。そこから引き起こされる虐待。
    楓が入院中の病室で、稟は嘘の告白をしたのですが、その病室での首絞め殺人未遂。
    芙蓉家で一緒に暮らすこととなった稟のための部屋を荒らす。(カーテンを引き裂くなど)
    父親の前では優等生だった楓。通学時、父親の前では稟と手を繋ぎ、父親が見えなくなると稟の手を振り払い、別の友達と通学。
    自宅の階段で鉛筆を落とし、稟が屈んで拾っている上からカッターナイフを落とす。稟は顔に怪我をします。
    大雨の日に鍵を取り上げ、家から締め出しなどなど。
     
    凶行に及ばないヤンデレとは書きましたが、恋愛が引き金ではないとしても、これは病んでいますよね。
     
     
    ◆空鍋事件
     
    この作品で楓が一番病んでいる行動だと有名な「空鍋事件」です。
    日に日に、亜沙と居る時間が増え、とても楽しそうな稟。
    電話で亜沙と出かける約束をしているのを聞いてしまった楓。しかし、その約束の日は、楓が稟をデートに誘った日だったのです。
    ただ、そのデートの誘いも、稟には上の空で軽く聞き流していたのですが。
    相変わらず悪気のない稟。特に楓に対して冷たくなっていたわけでも嫌悪感を抱いていたわけでもないんですよね。
    なので、「その日は・・・」と楓が稟に訴えても「何かあったっけ?」程度の認識。
    楓はグッと我慢します。
     
    夕方になり、もう一人の同居人であるプリムラが稟はまだ帰ってこないのかと楓に聞きます。
    「きっと亜沙先輩と一緒なんでしょう」と光の消えた瞳で言います。
     
    そして晩御飯の支度を始めるのですが、ふとプリムラが鍋をのぞきに行くと、中には何も入っていないのです。
    楓は空を見るような目つきで、空っぽの鍋をかき混ぜ続けます。
     
    完全に心ここにあらずですね。病んでしまっています。
     
    不審に思ったプリムラは稟の部屋を見に行き、そこで稟と亜沙が映っているプリクラがメチャメチャにされているのを目にします。亜沙の顔だけがグシャグシャにされているプリクラを。
     
     
    ◆死んじゃえバインダー
     
    このセリフ。本当はタイミング悪く(良く?)帰って来た稟。何故か亜沙を伴っていたのですが、限界に達した楓が亜沙に対して「あんたなんか…死んじゃえばいいんだー!」と亜沙に掴みかかりながら叫んだセリフなのですが、これもまたSHUFFLE!ヤンデレファンの間では人気のあるシーンで、声優さんの言い回しで「死んじゃえバインダー!」と聞こえるのですね。
    それをタイトルとした動画もあるほどです。
     
    しかし…本当に悪気のない二人。悪気がないというか、鈍感というか。
    実際、相手に掴みかかるかはわかりませんが、私でも病んでしまいますし、毎日イライラして過ごすことでしょう。
    楓のように、一旦飲み込む。などということは私には出来そうにありません。
     
     
    ◆ここから先はハッピーエンド?
     
    この後、上記の楓の行動によって、これ以上一緒には暮らさないほうが良いと判断した稟は芙蓉家を出ていきます。
     
    …とまぁ紆余曲折あるわけなのですが、元が成人向けゲームであったり、恋愛シミュレーションゲームだったりするわけで。
    本来ならばエンディングのパターンはいくつも用意されてるのです。
     
    アニメ版は亜沙ルートの亜沙エンドだったのですね。
    最終的には、楓とも和解して、稟は亜沙とのハッピーエンドを迎えるのです。
     
    さすがアニメ。さすがゲームですね。
    私が楓だとしたら、他の女の子と一緒になってハッピーエンドなど考えられません。
    私とも他の女の子とも別れる、もしくは相手の男の子(この場合は稟)や女の子が壊れてしまうバッドエンドしか思いつきません。
     
    相手の幸せを願うと言うような恋愛の仕方は、私の中には存在しないのです。
    私が傷付いた倍は傷付いて欲しいですし、私がした嫌な思いも倍返しです。
     
    ただし、憧れはあるのですよ。相手の幸せを願って自分が身を引く恋愛。相手を「想う」とはそう言うことなのでしょう。しかし、それを許さない、許すことが出来ないのがヤンデレ。それこそ、私を蔑ろにするヤツは「死んじゃえばいいんだ!」なのです。黒いですね。すみません。
     
    さて次回からは「ひぐらしのなく頃に」の園崎詩音について考察していきたいと思います。