TOP > イククルコラム > ヤンデレによるヤンデレ考察「School Days:言葉と世界・狂った二人」

ヤンデレによるヤンデレ考察「School Days:言葉と世界・狂った二人」

  • 2015年07月01日  篠田 みか  



    さぁ、いよいよ狂気に満ちたクライマックスです。
    前回は、クリスマスまでの「言葉」のヤンデレぶりを考察しましたが、ここからは「世界」も見事にヤンデレ化します。一番の悪は下半身思考の誠なのですがね。
     
     
    先に、全話を見終わった時の感想を。
    正直、後味は良くありません。現実の世界であれば大惨事です。大事件です。連日ワイドショーやニュースで話題に上る事確定な終末です。
    苦手な方はスルー推奨かもしれません。
     
     
    ◆壊れてしまった世界
     
    実はクリスマス前の学校の文化祭で、誠の中学校からの同級生の乙女と誠が、休憩室と呼ばれる場所でエッチをしてしまった事を、隠しカメラで撮られていたのですが、これを打ち上げと称した上映会で世界は知ることとなります。
    それを見た世界は嫉妬に狂い始めます。はじめから好きだったとは言え、自分も言葉から誠を奪った状態であるのに、嫉妬は止められません。
     
    そのショックから、世界は学校を休んで引きこもってしまいます。
    しかし、ある日突然、登校してきた世界はクラスメイトの前で、誠に自分が妊娠していると告げます。
    責任感など欠片もない下半身男の誠、その場で無責任発言をします。
    皆の前での無責任発言だったので、今までチヤホヤしていた乙女を始めとする女の子たちからも見放され、荒れ始める誠。
     
    やりたい放題しておいて勝手ですね。天罰だと思います。
     
    しかし、これで周りの女の子たちも排除出来て、自分だけの誠になったと思った世界は、誠と二人でクリスマスを過ごす約束をします。
    クリスマスの夜、手料理を作り、誠の帰りを待つ世界。ここまでは上手く行っているつもりでした。
     
     
    ◆狂い続ける言葉
     
    前回、書いたように、言葉は誠とは繋がらない電話に話しかけ、一方的に待ち合わせの約束をします。
    そこへ、世界とも一緒に過ごしたくない誠が現実逃避をしながら偶然通りかかってしまうのです。出来過ぎていますね。
    嫌なことから逃げたい誠は、離れていった女の子や、自分では責任を負いたくない世界に比べて、どんな時も自分を思ってくれていた言葉に救いを求め、行動を共にします。
     
    誠とは連絡が取れず、約束なんて出来ていなかったはずなのに、言葉はレストランの予約をしていました。
    言葉の中では、本気で誠と会話をしていると思い込んでいたのでしょう。
    そんなところへ誠が来たのです。言葉の瞳に光が戻りました。
     
    しかし、いつまで待っても帰って来ない誠に世界は電話をかけます。
    そこで、言葉と一緒に居ることを知った世界は、怒り狂い、料理や飾り付けを破壊し、誠の家から出て行ってしまいます。
     
     
    ◆そして迎える終焉
     
    この項目は少し長くなりますが一気にクライマックスへと行きたいと思います。
     
    誠と言葉は、誠の家に帰宅。散らばった料理をゴミ箱に捨て、お茶を淹れるためにお湯を沸かします。
    そこへ、なぜだか戻って来る世界。言葉と鉢合わせします。
    怒りが増長した世界は二人を責めますが、言葉の正論には勝てません。
    当て付けのように、言葉は誠にキスをします。
     
    目の前でキスをされ、ブチ切れてしまう世界。一旦、言葉には出て行ってもらい、誠と話をすることに。
    そんなとき、自分が作った料理がゴミ箱に捨てられていることに気付き、更にブチ切れ、勢いで誠を殺してしまいます。
    それはもう、恨みを込めて包丁でメッタ刺しです。
    そこへタイミング悪く(良く?)戻って来る言葉。悲惨な姿となった誠を見て、またもや狂い始めます。
     
    すでに、その場から居なくなっていた世界に、誠の携帯から学校の屋上に来るようにメールで呼び出します。
    ここでもなぜか素直に来てしまう世界。
    世界も言葉に話したいこともあったのかも知れません。もしかしたら、殺してしまったのは夢か妄想で、誠が生きているという錯覚に陥っていたのかも知れません。ここはあくまでも私の推測ですが。
     
    屋上に着き、言葉を見た世界は「誠は?」と聞きます。「誠くんなら、そこに居るわよ。」と指差した場所には大きめのスポーツバッグ。そうです、言葉は誠の死体をバッグに詰めて持って来て居たのです。これだけでも現役ヤンデレの私でさえ恐怖を覚えます。
     
    言葉は世界の妊娠について「嘘だ」と言い始めます。嘘ではないと言い張る世界。
    じゃあ、確かめましょう。と言うことで言葉は持って来ていた包丁で世界のお腹を切り開きます。
     
    『中に誰も居ませんよ。』
     
    このセリフで下半身思考男、誠を中心とした狂った世界は終焉を迎えました。
    最後は、言葉が用意していたヨットの上で、誠の頭部を抱き、幸せそうに眠る言葉の姿で終わります。
     
     
    ◆殺してしまいたい衝動に駆られることはある
     
    確かに、私も、思い通りにならない彼氏(今の彼氏に限らず)を殺してしまいたい衝動に駆られることはあります。彼氏に纏わり付く邪魔な女の子も然り。
    しかし、実際には小心者で小賢しい計画や仕返ししか出来ないのです。
    これが普通のヤンデレでしょうね。
    さすがに、恋愛ごときで一生を棒に振るような行為には至りません。
     
    でも、世の中には本当に恋愛のもつれで人を殺めてしまう人も居ます。普段から病んでいるヤンデレよりも、突発的に病んでしまう「デレヤン」の方が恐ろしいのかも知れませんね。
     
    誠のようになりたくなければ、くれぐれも下半身だけで物事を考えないことです。