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<美愛の国際恋愛 et cetera>インド人の宝石商とのアバンチュール

  • 2014年09月09日  小波 美愛  



    ブリュッセルを訪れた時に出会ったインド人の宝石商。一人旅は人を大胆にしてしまうのでしょうか?初めて会った彼とアバンチュールをしたことがあります。今回は旅先でのちょっと危険な恋のお話しです。

     

    【一人旅の醍醐味】

    美愛は一人旅が大好きです。行ってみたいと思えば、モロッコでもインドでも一人で計画を立てて旅をしてしまうのです。一人旅の醍醐味は自分の気の赴くままに旅ができること。

    そして、気の赴くままに旅をしていると素敵な出会いがあります。出会いといってもバスの中であった親子との会話だったり、夜行列車で同じ車両になった人達だったりしますが、時に心が打ち解けて意気投合することも。

    また、若い時には今よりも警戒心が少なく、初めて会った男性とでも仲良くなることがありました。正直なところ男性に下心があるかもしれないと疑うことはほとんどありませんでした。男性でも女性でも心を開き、初対面なのに受け入れてしまうのです。

    今思えば、なんて無防備で危険だったんだと思います。さらに、旅が美愛をいつにも増して大胆にするのか、初めて会った男性とカフェや食事をしたこともあります。

     

    【ブリュッセルで会ったインド人の宝石商…】

    もう何年も前のこと。パリに滞在している時にブリュッセルまでは電車で近いから行ってみようと思い立ち、小旅行をしました。実際に、パリからブリュッセルまでは電車で1時間ちょっと。初めて訪れるブリュッセルの街並みに感動していました。チョコレートの美味しいお店やワッフルが食べれるカフェ。とても有名だけど実際には小さい事で知られる小便小僧を探しに行ったりと一人旅を満喫。

    彼との出会いは、ホテルに行く前に夕食を調達しようと入ったレストラン。レストランはインド料理。ベルギーに来ても、美愛はコテコテした料理よりもアジア系のさっぱりとした料理が食べたかったのです。そのレストランではテイクアウトもできるので、ホテルで食事をしようと料理が並べられているショーウィンドウを必至に見ていました。そこへインド人の彼が登場。お店の常連さんの様で彼がレストランに入ってくると、お店の人はすかさず彼の方に歩みより話をしていました。

    インド料理のレストランに来る日本人は少ないのか、私はすぐに彼の目に留まりました。そして、彼は言うのです。「今から夕食を食べるから、一緒にどうかと?」今の美愛だったら、見ず知らずの人と食事をするなんてとんでもないですが、その時の私は無防備ですぐに人を信用してしまっていました。そして、とまどいながらもオーケーをしてしました。

     

    【彼の正体は…】

    美愛の夕食のお相手は中年のインド人。インドにも家があるけれど、ブリュッセルとブリッセル空港にもお店を持っているといいます。食事をする前には気づかなかったのですが、よくよく見ると彼は太り気味で人相は悪い感じでした。それでも、一緒にいて嫌な気持ちがしなかったのは彼がお店の人に慕われていたから。お店の人も彼が初めて会った日本人女性と食事をしているというシチュエーションは分かっていて、私に「彼はすごいのよ。」としきりに言っていました。

    何がすごいのかというと、彼はブリュッセル一と言ってもいいくらいのお金持ちだそうです。そしてブリュッセルのために寄付をしているのか、ブリュッセルに貢献しているとも言っていました。彼のお店というのは宝石店。彼の仕事は宝石商でした。

     

    【食事の後に誘われて…】

    彼とは食事だけのつもりでしたが、お店の人の彼への太鼓判から美愛は彼の家まで行ってしまいました。

    彼の家はブリュッセルの中心にある広場にありました。この広場は世界一美しい広場とも言われる広場で観光名所です。ユネスコの世界遺産にもなっています。そんな広場に面した建物はどれも宮殿のよう。宮殿のような建物に彼がすかさず入っていくので驚きました。中に入って見ると、中は外観よりもモダンな造りになっていて、思ったよりも狭い感じでした。奥行がないのです。でもその建物はブリュッセルの一等地。さすがブリュッセル一のお金持ちは違うなと思いました。

     

    【そして、彼の家で…】

    レストランでは話し方が穏やで紳士的だった彼ですが、家に入ると様子が違いました。レストランでかなり飲んでいた彼。若い女性を自宅に呼ぶことができて有頂天なのです。その彼の姿を見て「しまった…」と思いました。彼が男であることを再認識し、身の危険を感じました。本来であれば、彼の家に来るということはオーケーしていることと同じことです。何をされてもしょうがないのです。

    でも美愛はそれだけは絶対に嫌だと「すぐに帰る。」と言いました。人相の悪い彼だけあって怒るとそれはそれは怖かったです。怒っている彼に「お願い。帰らせて。」と頼みました。強く抵抗したら、彼はさらに気が立って力づくで私のことを抑えたかもしれません。美愛のせがむ様なお願いをすんなり聞いてくれました。

     

    結局、美愛が予約をしていたホテルまで送っていくと車を出してくれることに。今思えば、たくさん飲んでいた彼の運転の方が夜の街を歩いていくよりも危険だったのかもしれませんが、ホテルに戻れる嬉しさで彼の車に乗りました。彼はさすがにブリュッセル一のお金持ちです。彼の車はそれまで乗ったこともないとても恰好いいBMWでした。車の中では、私にベルギーに住んで欲しい、戻って来たら私のためにアパートを借りると言ってくれました。

    ブリュッセルで出会ったインド人の宝石商はかなりのお金持ちで、美愛のことを気に入ってくれましたが、自分の気持ちには嘘はつけません。彼と一緒になるとしたら、それはお金目当てです。そんな人生もあるのかもしれませんが、美愛は質素な暮らしでも心から愛する男性と暮らしたいです。