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<美愛の国際恋愛 et cetera>マイアミでのピュアな恋 …そして別れ

  • 2014年12月02日  小波 美愛  



    マイアミで付き合い始めた彼との間にあった溝は、二人で語りあうことでなくなっていきました。そして二人の仲も益々親密に…。でも、悲しいことに美愛の日本への帰国の時は間近に迫っていました。そして…

     

    【親密になった二人の間に新たな障害が…】

    お互いに共通点を感じながら惹かれあい、そして一緒に過ごすことで絆を深めていきました。でも、二人の間にはもう1つの障害があったのです。

    障害というのは、美愛が日本に戻る日が迫っていたことです。彼と出会ったのは1月の初め。そして彼との関係が親密になっていたのは、3月末ごろ。そして美愛の帰国は5月初めです。美愛が日本に帰ることは、彼には仲良くなり始めた時に伝えていました。

    私たちは、彼が住む和風の家で語りあい、心が打ち解けるようになったものの、すぐに別れなくてはいけないことをいつも心のどこかで感じていました。美愛は望んでいましたが、彼は身体の関係まで持つのを躊躇していました。美愛がもし妊娠でもしたら、責任を持てないとも言っていました。

    また、彼自身も美愛が日本に帰国してから数か月後にはハンガリーに戻ることに決めていました。彼には、ハンガリーに戻って、美術の勉強をしたいという夢があったのです。

     

    【彼と過ごしたハラハラするような時間…】

    身体の関係はなかったものの、私たちは残りの時を出来るだけ一緒に過ごしたいという思いがありました。レストランで働いていない時には、ほとんど一緒に過ごしていました。                                                        

    彼と過ごした時は、どれも美愛にとってかけがえのない思い出ですが、特に心に残っていることがあります。1つは、彼が高級マンションのプライベートプールに泳ぎに行こうと誘ってくれた時のこと。もちろんプライベートプールに無断で入ることは禁止されていますが、大胆にも彼はプライベートの建物に侵入し、平気な顔をしてその建物の住民のためのプールで泳ぐのです。

    彼がプールに泳ぎに行く彼についていってみると、私たちが入れないような高級マンションにタイミングをみて入っていくのです。建物には警備員もいましたが、彼はキョロキョロしないで普通にしているのが一番と言っていました。

    彼は悪びれた素振りも見せずに、高級マンションのプールで優雅に泳いでいました。そして言うのです。こんな富の差があるのはおかしいと。自分もここで泳ぎたい。周りに迷惑をかけるわけでもないし、たまに泳ぎに来ていると。確かに、お金を持っている人しかこんなプールに入れないなんて不公平なのかなと思いました。

     

    【スチームサウナでさらに二人の関係は…】

    彼と過ごしたもう1つの心に残る思い出は、彼の家にあったスチームサウナを楽しんだことです。マッサージのために建てられた家には、石でできたスチームサウナがあったのです。彼はサウナを使っていませんでしたが、美愛の帰国が数日後に迫っている時に、サウナを使ってみようと誘ってくれました。

    もともとサウナは好きなのですが、彼が一緒ということで心はいつにも増してドキドキしていました。水着をつけてサウナに入ったのですが、サウナの部屋は狭く、また水着はビキニだったので、初めて彼と裸同然の体をくっつけることになりました。そして、この時に初めて私の身体に、そして唇に触れてくれました。

    スチームにまみれて、幻想的な世界に二人が包まれているようでした。それまで、身体の関係はがなかった私たち。それだからこそ、この時の彼の愛撫が心から嬉しく、今でも心に残っているのだと思います。

     

    【彼との思い出を胸に日本へ帰国…】

    彼との時間に心から幸せを感じていた美愛でしたが、いよいよの帰国が次の日に迫っていました。私たちは二人ともレストランで仕事が入っていたので、二人だけの時間は夜中の1時ごろからでした。彼は私をディスコに誘ってくれました。

    彼とディスコに行ったのは初めて。彼の踊りが上手なことに驚かされました。美愛はディスコで踊るのは慣れていなかったのですが、彼は上手に踊ろうとしないで、音楽に耳を傾け、音楽に合わせて身体を動かせばいいんだと言ってくれました。踊りの後にはバーに行って少し飲んだ後、海辺でそのまま明け方まで過ごしました。美愛が帰る日に朝まで一緒に過ごしてくれて、彼の愛情が感じとても嬉しかったです。

    でも、日本への出発はその日の午前中。空港には友人が送ってくれることになっていたので、ここでお別れです。それでも私には、彼が朝まで一緒に過ごしてくれただけで、満足でした。涙もないままに、また次に会う約束もないままに彼と別れたのです。

     

    【彼と別れて、泣いてばかりの毎日…】

    彼と別れた時には、涙を見せることのなかった美愛ですが、帰りの飛行機に乗った途端、彼と別れる寂しさで心が一杯になり、後から後から涙が溢れてきました。日本に帰ってからも、彼と過ごしていた夢ようなの世界と日本での現実とのギャップがあまりに大きく、なかなか日本での生活になじめませんでした。そんなストレスに加え、彼に会えない寂しさでよく大泣きをしていました。

    パソコンも携帯も持っていなかった彼。結局、美愛が日本に帰国してからは本当に連絡が途絶えてしまいました。まさかそこまで彼と連絡が取れなくなるとは思っていなかったので、美愛にとてもショックでした。

    就職活動をはじめ2か月ほどで就職が決まり、やがて仕事に忙しい日々を送ることになりました。そして、正直なところ彼への気持ちは薄れていきました。結局、美愛には彼を追いかけてハンガリーまで行く勇気もお金もありませんでした。彼と私はそれぞれ違う道を歩むしかなかったのです。

    あれからもう10年。今でも美愛がくじけそうになると、まっすに信念を持って生きていた彼の存在が心に浮かび、これじゃいけないと励まされます。私の人生にとって、彼との思い出はこれからもずっと大切ものです…。