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<美愛の国際恋愛 et cetera>マイアミでのピュアな恋…隔たりを越えて

  • 2014年11月25日  小波 美愛  



    マイアミで出会ったハンガリー人男性。まっすぐな信念を持っている彼は、自分のことを優先し、時にはモラルに反することも平気ですることがあるマイアミの人達とは異なっていました。美愛はそんな彼に心惹かれるようになり、二人の関係は少しずつ発展していきました。

     

    【なかなか進展のない二人…】

    お客さんが少ない時には、コーヒー・紅茶の補充や汚れているテーブルを綺麗にすることが私たちサーバーの役目となっていましたが、進んで仕事をする人はほとんどいませんでした。だから、お客さんが一気にたくさん来た時などは、準備ができていないため大混乱。

    美愛はというと、やるべきことがある時には、おしゃべりの輪に入らずに仕事をしていました。それは、ハンガリー人の彼も同じでした。そして、同じ考えの私たちの距離は自ずと縮まり、二人の会話も少しずつ増えてきました。でも、なかなか進展はなし…。

    その晩はお客さんが閉店時間を過ぎてもなかなか帰らなくて、結局2時過ぎになってしまいました。かと言って残業代が出る訳ではありません。当然みんな不服でした。ハンガリー人の彼もやはりそうで、「もうやっていられないよ!一緒に飲みに行かないか?」と誘ってくれました。

    これが彼との初デートでした。

     

    【付き合い始めた私たちだけど…】

    仕事のうっぷんを晴らすために飲みに行ったバーで、彼はそれまでの仕事のことや家族のこと、元彼女のことなどについて色々話してくれました。そして彼は言うのです。マイアミの人たちは自分の欲望ばかり、心が冷たい人が多いと。マイアミに憧れていたけれど、現実を知って残念に思っているとも話してくれました。

    彼はときどき、哲学者のように物事を客観的に見るところがありました。美愛は彼の様な人には出会ったことがなかったので、彼が話すこと一言一言に重みを感じました。まだマイアミのことを良く理解していない美愛でしたが、彼が言うことには一理あるなと思いました。

    そして、嬉しいことに彼と飲みに行ったその日から、私たちの関係は急速に接近しました。仕事が終わるとバーに飲みに行ったり、二人の時間が空いている時には映画を見に行ったりしました。

     

    【二人の間には大きな隔たりが…】

    彼はまっすぐな信念を持っているだけではありません。美男で、スポーツで身体を鍛えていて、逞しい身体をしていました。彼と一緒に歩いていると、彼に視線を投げ掛ける女性がたくさんいることに気が付きました。外見も内面もすばらしい彼を、知れば知るほど美愛は彼に夢中になりました。

    でも、私たちの間には隔たりがあると感じずにはいられませんでした。いくら気の合う二人でも、私たちの生まれや育ちはかなり異なっていたのです。彼は高卒ですぐに働き始めました。そして、それまでに就いた仕事もレストランでのパートタイムの仕事が多く、20代後半の彼でしたが定職に就いたことはありませんでした。

    彼は美愛がこれまでに付き合ったことがないタイプの男性だったのです。彼は母子家庭で、かなり生活が厳しかったようです。ある時彼は、自分の家が貧しくて幼い頃毎日のようにお腹を空かしていたとも話してくれました。

     

    【二人の隔たりを取り除いてくれたのは…】

    彼とたくさん時間を過ごすようになっても、彼との間に隔たりを感じていました美愛でしたが、その隔たりを取り除いてくれたのが、実は“畳”でした。

    彼の稼ぎは少なかったのですが、なんと彼は一軒家を借りていました。そして、その一軒家は日本の昔の家屋のようなスタイルで、入るとすぐに畳が敷かれていました。この一軒家はもともとマッセージ店で、キッチンがなかったりと人が住むには十分ではないので、かなり安い値段で借してもらっていると言っていました。

    マイアミにいることをすっかり忘れてしまうくらい、和風の雰囲気が漂う彼の家に足繁く通うようになり、私たちはさらに親しくなりました。そして、畳の上で語らうことで、二人の間にある隔たりが少しずつ取り除かれていったのです。

     

    【畳の上で語らう二人…】

    畳に寝そべりながら、目をキラキラさせて彼は将来の夢を語ってくれました。彼は絵を書いたりするアーティストになりたいと言うのです。ハンガリーに戻ったら、美術学校にも通いたいとも話してくれました。ハンガリーは物価が安いから、アメリカでお金を貯めたら、かなりの資金になるそうです。

    彼の話にどんどん引き込まれる美愛。彼も美愛のこれまでの人生の話に耳を傾けてくれました。二人がバーやディスコに行っていたら、こんなにお互いが語り合うことはなかったんじゃないかなと思います。彼と心がつながった気持ちになり、それまで付き合った男性に対して感じたことのない幸せな気持ちになりました。

    そして、いつしか彼が私の一部であるようにも感じるようになりました…。

     

    …いよいよ彼との関係がさらに発展?続きは次回のお楽しみ!